[全日空が石垣便3路線を再開]
来年3月7日の新石垣空港開港をにらんで全日空が休止3路線を再開させるとのことです。再開させるのは石垣-関西、石垣-中部、石垣-宮古で、関西・宮古は既に今月28日から、中部は来年1月8日からの予定だそうです。いずれも1日1往復です。
宮古線は2004年以来の復活ですが、RACがプロペラ機を1日3往復させており、ツアー客を含め一定の利用を確保していることから再参入してきたようです。JAL系のプロペラ機vsANA系のジェット機という対決構図は福岡-宮崎線でも見られ、こちらもプロペラ機で多頻度のJAL系と本数が少ないがジェット機のANAという全く同じ形です。
[スカイマークの石垣就航は延期]
同じく新石垣空港開港に合わせて予定されていたスカイマークの那覇-石垣線への新規就航が延期されることが明らかになりました。新石垣空港ターミナルビル会社にも同社からの契約解除の話が届いているようですから白紙に戻ったと考えてもいいと思います。
会社側では理由を「那覇空港ターミナルビルの増築が遅れ、路線を増やすとカウンター業務の対応ができなくなるため」としています。那覇空港のターミナルビルは増築されることが決まっており、増築部分にスカイマークのカウンターが移転する予定です。この増築が遅れたことを就航延期の理由としていますが、空港ビルの担当者は現ターミナル内で窓口業務の拡充を検討する覚書を6月にスカイマークと交わしていることを説明しており、矛盾が生じています。
既存のJTAやANAは新石垣空港の開港後に那覇や宮古での給油便を直行便に切り替えるものの、引き続きボーイング737型機での運航を決めており、新空港開港後の需要の大幅な伸びを期待していないように見受けられます。上記の通り全日空が本土との直行便を再開させるなどの事情もあり、那覇で乗り継ぎとなるスカイマークが新たに入り込んでも需要が伸びず採算が望めないとの判断があったものと思われます。
スカイマークは以前から那覇空港ターミナルビル会社を一方的に悪者扱いしているようです。機内サービス基準を巡るドタバタなんかも含め大人げない対応だとは思います。
なお、LCCが那覇-新石垣に参入する可能性を検討との記事も流れていますが、現時点で国内線での就航を決めたLCCはありません。
[那覇空港のLCC専用ターミナルが運用開始]
那覇空港のLCC専用ターミナルが完成し、運用が開始されました。全日空の貨物建屋を改修したもので、同社系のピーチとエアアジアジャパンの2社が使用します。
このターミナルへはタクシー等で直接行くことができず、那覇空港国内線ターミナルからの連絡バスに乗る必要があります。連絡バスは便出発前になると10分おきに運転されるそうです。那覇到着便も同様で、タクシー等の利用は連絡バスで国内線ターミナルまで行ってからとなります。ごく一部のレンタカー会社の送迎バスも乗り入れるようですが、本数が極めて少ないので確認の上で使用してください。
なお、エアアジア便をご利用の場合は少なくとも出発の90分前には那覇空港国内線ターミナルに到着している必要があります。同社は預け荷物の受け付けを60分前、搭乗手続きを45分前で締め切ってその後は一切受け付けません。ピーチについても締切時間以降は手続きを受け付けませんのでくれぐれも余裕を持って空港に到着してください。
LCCターミナルは店舗が非常に少なく、おみやげ物は国内線ターミナルで買うことになります。こういった時間を考えると出発の2時間前には空港に到着している必要があると思います。