JF4CADの運用日誌2.5

アマチュア無線局JF4CADの活動内容紹介ブログです。

移動耳より情報

2012-10-15 | シャック便り

[井笠鉄道が廃業・会社清算へ]

岡山県南西部で路線バス事業を行っている井笠鉄道が10月末で全てのバス事業を終了することを発表しました。売却される一部のグループ会社を除きグループもろとも会社が清算される見込みです。

井笠鉄道は文字通り軽便鉄道(一般の鉄道より簡易な規格の鉄道:三重県内の近鉄線に一部現存)がルーツで1911年創業。山陽本線のルートから外れた井原と駅のある笠岡を結ぶ路線を主力に矢掛や福山方面にも路線を伸ばしていました。1971年に鉄道事業から撤退したあとは路線バス事業が中心になっています。岡山県内では戦時中に交通機関の統合が進まなかったため中小のバス業者が多数存在しており、井笠鉄道は県内で6位のバス会社でした。

沿線の過疎化やマイカーの普及、ルートが重複する第三セクターの井原鉄道の開業などで乗客が減り、最近ではピーク時の1/7程度に落ち込んでいました。国や沿線自治体から補助金を受けているものの赤字続きで、従業員への給料や退職金に遅配が出ているようです。経営改善の見通しが立たず廃業と会社清算を決めたとのことです。

バス路線は一部を除き北振バスと両備バス系の中国バスが引き継ぎますが、これは来年3月末までの暫定的なもので、その後の存続は未定です。また、残り資金が少ないため井笠鉄道名義で発行されている定期券や回数券の払い戻しは応じられないとのことです。

 

[与那国からのJTA撤退が決定]
与那国空港からのJTA(日本トランスオーシャン航空)の撤退が決まったようです。正式には来年1月から撤退するそうです。

現在毎日1往復している石垣からのJTAのジェット機を廃止し、子会社のRAC(琉球エアーコミューター)がプロペラ機で毎日2往復します。加えて週3往復している那覇-与那国のRAC便を毎日運航に切り替えるそうです。

与那国町は「特産のカジキが運べない」としてJTAの存続を要望してきましたが、JTA側は「RAC便でもある程度輸送できる目処が付いた」として撤退させるみたいです。

JTAはスカイマークの就航以降採算性の強化を強いられており、昔のようにガラガラのジェット機を飛ばせる余裕がなくなってきています。一方与那国は「Dr.コトー診療所」のブームが終わって観光客が伸び悩んでおり、カジキの水揚げ量も減少しているなど、現状のままではJTAに対して輸送力の維持を主張できる根拠に乏しいです。「JTAがダメならANAだ」とばかりにANAに就航を求める声も出たようですが、同社の三宅島撤退を巡る対応を見れば断られるのは火を見るより明らかでしょう。那覇直行便が毎日運航されることをもっとアピールして利用拡大をはかるしか手はないと思います。

 

[宗像市の神湊フェリーターミナルが完成]
宗像市の大島・地島に行く船のターミナルである神湊ターミナルの新築工事が完成し、10/1より供用が開始されました。地島航路の神湊移転で手狭になったため今年春先から新築工事が行われていたもので、新しいターミナルには旧ターミナル末期に撤去された売店が復活したようです。

地島への再訪リクエストも受けているため、今度利用してみようかと思っています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする