9/13(土) さるびあ丸→新島
夜が明けてきました。大島が近くなってきたようです。いつもより揺れないので穏やかなのでしょう。
天気を確認するためデッキに上がってみます。席なし客が多くいるので避けながらになり一苦労です。寝相が悪い席なしのサーファーおねぃちゃんが通路でパンツ丸出しで寝てたりとこの季節ならではの光景です。
5時頃に大島に到着しました。いつものことですが半分近い客が降りてゆきます。船室を明るくしてくれますからこの間に移動に使う機材と宿に預ける着替えとかに荷物を分けて整理しましょう。
大島を出航して1時間で利島が見えてきました。海が穏やかで全く問題なく就航です。観光とは無縁だった利島ですがイルカブームが続いており、なんと下船客が50人以上いました。人口約300人の利島にとっては結構な数のお客です。宿がパンクしないかね?と思います。
2013年頃から利島を訪れるグループが相次ぎ各バンドともニーズがなくなってしまったため(今週もQRVがありましたね)、利島は行きたいけどしばらくお休みかなぁと思います。電力供給の件(発々は東海汽船に持ち込み禁止、宅急便も一度でも燃料を入れたら引き受け不可)を皆さんどうやってクリアしているのかなぁと思います。私の場合はニッケル水素でこの問題をクリアできていますが・・・
利島を過ぎたら次が新島です。下船の準備をしておきましょう。さるびあ丸は新島港に到着です。この新島港、東海汽船は「前浜港」と呼んでいます。地元では「黒根港」と言った方が通じやすいそうです。いずれにせよさるびあ丸の接岸できる港は他にないようです。
7時30分に新島到着。宿から迎えが来ていました。今回は「ペンション新島」さんにお願いしています。車で宿まで送ってもらいます。
早速部屋を使えるそうで、使わない荷物を置いで下に降りると「朝食をどうぞ」とのこと。おにぎりとお味噌汁が用意されていました。船内でパンを食べていたためお味噌汁を飲み、おにぎりはお昼に山で食べることにしました。お弁当を買わなくて済み有り難いです。
新島観光ホテルの脇にある道が宮塚山に通じています。宮塚山にはロランC以外にもテレビやマイクロ波の中継施設があるため舗装されています。宮塚山という山は伊豆諸島ではあちこちにあり、島全体が1つの山である利島も宮塚山、昨年QRVした神津島の展望台がある付近も宮塚山です。
道は急勾配のため自転車通行禁止になっています。新島の場合集落付近以外は急な坂ばかりですし、若郷へのトンネルは自転車通行禁止なので島でサイクリングを楽しめる道は限られています。
歩いて登りはじめます。去年の神津島みたいな登山道ではなく舗装された道のためうねうねと坂が続きます。ひたすら続きます。
宿を出て約1時間、いい加減飽きてきたところで富士見峠展望台というスポットがあります。標高は350m以上あり西方面は海ですからこちらでもよさそうな感じですね。
この先さらに登ると宮塚山のアンテナ群があります。歩くとさらに40分くらいかかるとのことでこれ以上は断念し富士見峠展望台からQRVします。
この富士見峠からは宮塚山のやや右が都心方向です。都心方向が狙いにくい場所ですから厳しいかも知れません。
アンテナを準備し10時過ぎに50MHzでスタートです。・・・うーん。バンド内があまり聞こえてきません。都心方向が想像以上に弱く難しそうです。ただ山梨・長野方面はしっかり聞こえており、この方向は悪くない感じです。
途中で折り返し東京行きのさるびあ丸と愛とが見えました。愛はなぜかこの先でターンして式根島に向かいました。まさか行き先間違えた訳じゃないですよね・・・
スタート1時間で8局と低調です。仕方ないので144MHzにQSY。なんと3エリアの局がはっきり聞こえています。声をかけたら滋賀県移動とのことでQSOできました。もう1局非常に強い方がいたのでコールしたら何と御蔵島の局でした。先方も伊豆諸島の局とは思わなかったようです。御蔵島からは新島が見えているそうですから見通し距離なんですね。御蔵の固定局は最近小笠原からQSYされた方だそうです。
144MHzも一段落になったためおにぎりを食べました。絶景を見ながらのおにぎりは格別ですね。
昼を回ってもう一度50MHzにチャレンジ。宮塚山の東を狙って都心方向にし、パワーを上げてみます。今度は1エリアの局とつながりました。恐らく皆さん八木をお使いの局なんでしょうけどようやくQSOできました。その後はクラスタに載せていただき少しの間ながらコンスタントにつながりました。
それにしても苦労します。昨年の神津島の方がはるかに条件がよかったようですし、1エリア方向に限れば標高100mしかない式根島の神引展望台にも負けています。こりゃ難しい島です。
その後は50/144/430の各バンドを巡回。バッテリが尽きてきましたし暑いので予定通り14時で切り上げにしました。約1時間かけて坂を下って集落に戻ってきました。
続きます。