JF4CADの運用日誌2.5

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伊平屋島・野甫島移動運用メモ

2015-07-06 | シャック便り
伊平屋島・野甫島移動運用メモ

[島尻郡伊平屋村]
伊平屋村は本島北部の沖にあり人口は約1,300人です。有人島の伊平屋島と野甫島から構成されています。沖縄の有人島としては最も北にあり、北緯27度線が伊平屋島の島尻地区を通過しています。

1939年まではお隣の伊是名も含めて「伊平屋村」でしたが、伊是名側から分村運動が起きて現在の形となりました。

なお伊平屋村は国頭郡ではなく本島南部と同じ島尻郡になります。これは琉球王朝時代に直轄地であったことに由来しています。モズクの産地として有名なほか、サトウキビや米、タマネギなどの栽培、山間部での肉牛肥育が盛んです。


伊平屋は食料に困らずあくせくして働く必要がなかったため沖縄では経済観念が薄いことを「いへやしゅーてー(伊平屋所帯)」と言うそうです。さすがにこれは村のキャッチフレーズにはできないので「てるしのの島(太陽の島)」としています。

商店などは一通り揃っているものの那覇からの交通の便が悪いこと、観光に熱心ではないことから訪れる観光客は少なく、2015年の4月になってようやく観光協会が活動を始めるなど観光客の受け入れは他の島に比べると遅れています。しかしながら伝統的な赤瓦の民家が多く残り、のんびりした島の雰囲気からゆっくり回るには良いところです。


主島の伊平屋島はほぼ南北に細長い島で東海岸に集落があります。港のある前泊地区や小学校のある我喜屋地区が中心で北に田名地区、南に島尻地区があります。田名地区は「念頭平松」というリュウキュウマツの古木があることで知られています。

野甫島は人口約100人。小規模の漁業が産業の中心です。良質の琉球石灰岩が採掘されるそうです。伊平屋島とは新野甫大橋で架橋されており互いに行き来することができます。

伊平屋村にはアクティブな固定局はいないようです。


[島内での運用]
集落付近の公園などが運用に向いています。

毎度の注意ですが沖縄は日差しが強く、熱中症や重度の日焼けになる危険がありますから、必ず公園にある東屋や車の中などで運用するようにしてください。

那覇から遠いこともあり移動運用は少ないです。


[島へのアクセス]
本島北部の今帰仁村運天港から伊平屋島の前泊港まで1日2往復のフェリーがあります。所要時間は80分です。乗船券は往復で購入すると少しだけ安いようです。島外の人が入島する場合には乗船券購入時に環境協力税100円が別途徴収されます。

運天港へは名護から車で約20分かかります。那覇空港からはやんばる急行バスの便があり、フェリーに接続して運行していますので便利です。接続便がない場合は名護からタクシーが便利です。タクシー代は約3千円かかります。

このほかお隣の伊是名村から野甫島への渡船があります。こちらは前田渡船に電話予約が必要です。伊平屋島までは行きませんので後述のコミュニティバスを利用するなど何らかの形で伊平屋島-野甫島間の移動手段を確保してください。


[島内でのアクセス]
村営のコミュニティバスがあります。前泊港を中心に北部の田名や野甫島に行くルートで1日6本あります。観光客でも利用でき1回100円と安いので上手に使うと滞在費を節約できます。停留所の表示がないため前泊港や村役場など確実に分かるランドマーク以外での乗り降りは運転手か村役場に乗降場所を確認してください。

このほかタクシーやレンタカー、レンタサイクルがあります。タクシーやレンタカーは台数が少なく予約がベターです。


[宿泊施設]
前泊地区や我喜屋地区を中心に宿があります。村のホームページにも紹介されています。ホテルと名がついた宿もありますが民宿とそう変わりません。洋室がある程度の違いと考えてください。両地区から港までは徒歩でも行けますが送迎もあるようです。各宿に確認してください。

観光にはあまり熱心ではなく、毎年秋に開催されるムーンライトマラソン以外は訪問客は少ないようです。宿が満室になることは少なく、逆に他に予約客がいなくて宿泊を断られるケースもあります。この場合は必ず宿同士で調整を付けてもらうよう依頼してください。

このほか島尻地区にキャンプ場があります。


[島内の店]
野甫含め各地区に商店が、前泊地区と我喜屋地区に居酒屋があります。また前泊港やその付近には昼食を出す食堂があります。夜間に営業する飲食店は少ないのでご注意ください。


[注意点]
伊平屋島にはハブが多いので特に夜間はご注意ください。野甫にはハブはいないそうです。


[おみやげ]
伊平屋酒造所の泡盛「照島」、黒糖、モズク製品など。照島の古酒は那覇でも見かけることは少なく貴重です。特にお勧めは藤田食品の黒糖キャラメルパウンドケーキ。一口サイズで個包装されているので配りやすい上に味も上々で島民も島からのお土産にまとめ買いするようです。

港のターミナルに売店がありますし、集落の店でも扱っていることがあります。
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