2012年10月13日(土)
毎週のように山に行っていると、次はどこに行こうかといろいろ考えるのも楽しいものだが、時には直前まで行き先を迷い準備不足で臨むことも多くなりがちだ。この土日も天候のほうは非常に安定している予報だったので、二日とも山行きを決めてはいたが、行き先については候補がありすぎて、鈴鹿方面と決めたのは前日だった。
計画の中心となる山は雨乞岳とし、付近の山ラン有効ポイントを調べて、清水頭(1095m)との二座を予定した。鈴鹿スカイラインから稲ヶ谷の道を登り、東雨乞岳との鞍部に乗り、そこから雨乞岳、清水頭をピストンしようと考えた。
稲ヶ谷の登山口
9時20分登山開始。稲ヶ谷の綺麗な流れを何度も渡渉しながら進む。いい気になって沢筋を歩いていると滝が見えてきた。ここで間違いに気がつき少し戻って右岸の高巻き道を登る。ロープや木の根をつかんでの急な登りだった。傾斜の緩やかな植林地を通過してまた谷筋に下る。しかし、その先で沢筋を詰めなければならないところを左側の尾根に乗ってしまい、境界杭を追って進んでしまう。さっきまでは時々見かけた古いテープもまったく見当たらないまま、どんどん先に進んでしまう。何か違うなと思いながらも、登りにくくもないので急な杉林の中を高みを目指して登る。間違いにはっきり気がついたのは大分登ってからで、ダメなら今日は撤退しようと考えながら、このまま行けば西雨乞岳から南に延びる尾根に取り付けると踏んで先に進む。西雨乞岳南の尾根に乗ると御在所岳や鎌ヶ岳の展望が飛び込んできた。先程から人の声が聞こえると思ったら、間違い道を先行するグループが見えた。ようやく西雨乞岳について一服。清水頭へはここからのほうが近いが、途中の道迷いで気分的に疲れたのと、笹の深さに意欲が萎えて今日は雨乞岳一座とする。
西雨乞岳から先行するグループ、時々見えなくなるほど笹は深い
12時5分雨乞岳山頂(1237.7m)に到着。先程の(高齢者)グループは、どこから登ってきたのか8時スタートと話していた。狭い山頂は、昼食中の人で賑わっていた。
雨乞岳山頂
雨乞岳山頂から御在所岳(左)と鎌ヶ岳(右)
430MhzでCQを出すと津市モービル移動中のJJ2IJU局から応答があった。その後数局と交信して山ランを終了する。下山は当初予定の道を下ることにする。東雨乞岳との鞍部まで来ると、「稲ヶ谷」を示す標識が地面に置いてあった。背丈を越える笹を掻き分けて下る。踏み跡もわからないようなところを抜けると、ようやく笹原が終わって稲ヶ谷源流の急斜面となった。道もはっきりしないような急斜面だが、ここには古いテープが散見された。山頂から100分で駐車地に下山することが出来た。
下山時に見つけた数少ない標識、登りはこの標識の手前で道を間違えた
日向山(222.9m)
清水頭を諦めた代わりに、少し時間に余裕があったので帰路に栗東市の日向山に寄る。登山口は西側の墓地の辺り。広い駐車場もある。登山口からは721段の石段が山頂まで延びている。山頂には龍王宮があり、ベンチなども整備されていた。7Mhzで北海道留寿都村移動のJA8FGA局と交信し、山ランとしては本日二座目となった。所要時間は登り12分、下り8分程だった。
日向山登山口
山頂の龍王宮
山頂から三上山の展望