卍の城物語

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津軽観音巡礼第四番 南貞院

2008-12-20 15:00:28 | 神社・仏閣
津軽三十三観音カジュアル巡礼の第四札所は弘前市高杉の南貞院である。

カジュアル巡礼と勝手に称して普段着でふらっと巡礼して回ってるけど、やはり正装で巡礼するのが観音さまに対しての信仰心のあらわれや、自身の清純さを表す為にも必要なのであろう。
まず笈摺(おいずる)と呼ばれる白衣を纏い、菅笠を被り、金剛杖を突いて歩くのが正装とされている。一式揃えるとかなりかかりそうなので、遠慮しておくことにした。第一札所の久渡寺の住職も「何よりお参りする気持ちが大切」と仰られている。この正装に、納経帳、線香、蝋燭を持っていくのが完璧であろう。
線香と蝋燭くらい準備出来るので、用意していこうと思ったが、さすがに火の始末も慎重にしないと洒落にならんことになるので蝋燭は遠慮しておく。神社を除くが、線香を置く台が設置してある所も結構あるので、これからは準備しておく事にする。

高杉街道と呼ばれる県道31号線を鯵ヶ沢方面へ向かうと、高杉集落がある。高杉交番が目印で、その向かいに加茂神社入り口があり、そこから入るとすぐ左にひっそりと南貞院がある。あまりに目立たない為、少し迷ってしまった。

この南貞院より少しばかり先にある加茂神社だが、もともと観世音が納められていたのは加茂神社があった場所で、この神社が札所であった。
天ヶ崎という場所にあった南貞院が現在の場所に大正に移建する。
明治の大悪法・廃仏毀釈によって、加茂神社の観世音は一時高杉家に預かれ、その後現在の南貞院に納められ、地元の強い要請により、第四札所になったのだという。

境内はかなり小規模である。観音堂、地蔵堂、納経所のみ。
いつもの如く観音様は拝めない。納められている観世音菩薩は聖徳太子作と伝われているが真偽は怪しい。
納経所もいろいろ祀られている。以前は無人でセルフサービスで納経出来たらしいが、「無人のときは入らないでください」との張り紙。納経するわけでもないので拝んでから後にした。

加茂神社に訪れておくのも歴史的に考えると正しいだろうが、全くの別物と思ってたし、時間も無いので見送る。
こじんまりとした無人の寺院ではあるが、これからも地元に愛されて守り続けられていくのであろう。

最後にご詠歌

はるばると 詣で来る間の わが心 名は高杉の 森にとどまる

住所・弘前市高杉字山下208

※無人仏堂です

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