「炬燵情景」
夜も冷え込んでくると布団に潜り込む
ころりと転がって読書
炬燵の上ではテキストが開かれたまま
手助けを待っているような溜息がハー
また数学かと思ったら別教科ね
泳いでいる視線をぽーっと外して
花の本を眺めていると
助けを求めるでもない
昔から苦手だったっけ…思い当たりながら
努力を怠った報いだときつい事も言わないで居る
その内何か言うだろうと思っていたら
時も過ぎてハーのままらしい
今日中でなくてもよかった課題なのか
ひねもね炬燵で時間を潰して
ハーは行ってしまった