雪ですね、積もりました。
「名残雪」
雪国の人は名残を惜しんだりしない
早く春になってくれないかと思うばかり
毎朝の出勤で慣れてはいるけれど
何処かかしこで事故は起き
細道でのすれ違いには気を使う
ヒヤッとした一瞬
雪ならではの事態に遭遇
見事にスリップ危難を乗り越えた経験
幾多の経験から去りがたい冬の顔を知っている
雪国の人間にとって名残を惜しむ雪は無い
ホッと思う瞬間
雪道を無事に帰ってきた安堵感
濃い目のお茶にホットミルクをタップリ入れて啜る瞬間
残り物の菓子を摘み窓から名残の雪を見る瞬間
花見月冬の名残の雪の悪戯眺める候