Jun日記(さと さとみの世界)

趣味の日記&作品のブログ

三文小説(4)

2017-07-24 20:58:24 | 日記

 『外の世界って、驚く事ばかりね。』彼女は社会に出て一番最初に目にした同僚の男性の喧嘩に驚き、その意外な事の成り行きに呆気にとられたのでした。父の言う通りだわ。彼女は思いました。

 かつて野原さんの父は、今迄、幼少から大学卒業までを自宅通学のみで過ごした自分の娘に対して、

「学校を卒業し、社会に出て外に出たら、お前は驚く事ばかり目にする事だろう。心して置きなさい。」

と、前もって忠告して置いたのでした。

 この時、彼女はその父の言葉を思い起こしました。そしてこう言った事なのだわと父の言葉に合点したのでした。

 公衆の面前で大の大人が派手に喧嘩する、野原さんにとって生まれて初めての、目前にする光景でした。彼女は驚きながらも、その喧嘩の場所が自分の場所から離れた所であり、自分には影響を及ぼさないと感じていたので、彼等の姿を冷静に眺め始めました。


夏祭り

2017-07-24 09:09:14 | 日記

 近い所では七夕まつり、遠い所では祇園祭やねぷたまつりですね。遠い所は行った事が無いので、身近な地域の七夕祭りを書いてみます。

 一時地域の七夕祭りは仙台の七夕祭りに負けず劣らず素敵だという声がありました。その為観光客の訪問も多かったようです。

 大きな七夕が駅前の商店街の両脇にずらりと並べられ、夜の灯りの点った頃はとりわけ奇麗でした。皆夕涼みがてら地域の人達は出かけて行ったものです。フラッペや飲料を買って出店を覗いて歩く、イベントに参加する、歩行者天国になり、道路の真ん中で七夕を見上げながら気ままに歩く、等々夏の宵を楽しんだものです。私達の青春の一コマでした。

 私達の他にも浴衣を着た老若男女が皆楽し気に歩いていました。最近はどうなのでしょうか。私は近年行かなくなり、どのような状態になっているのか分かりません。

 七夕祭りは私にとって間違いなく恒例の夏の楽しみの1つでした。が、今や人波や暑さにもまれるのが億劫になってしまいました。年は取りたくないというところでしょうか。