うの華3 82
祖父は偉いなぁ、私は素直に感動出来た。私の事を厭う視線を彼から受けていながら、私は彼に対して敬愛の念を込めて微笑んだ。そんな私の視線が分かったのだろう、彼は一寸横を向いてか......
12月のはじめは雨の水曜日。今年ももう最終月です。
年末になって今年を振り返ってみると、祖父の50回忌の年でした。私はてっきり来年だとばかり思っていました。命日にはお経だけでも懇ろにと考えていましたが、命日月は過ぎてしまったので、どうしようかと思いましたが、このままですね。故人の供養は遅れてするものでは無いといいますからね。
幸いというか、四年前の祖母の回忌の時に、四年の差ならと祖父母夫婦の回忌を合わせ、家にお寺さんを招き、ごく内輪だけで回忌を済ませました。なので、家にすると祖父母の50回忌法要は既に済んでいる、といえば済んでいるのです。
祖父を懇ろにとは思っていたけれど…、そうだな。と、こうなってしまった結果は結果で、やはり当たり前だったのかもしれないと考えてしまいました。