junjunのはなまる日和&ときどきネパール

日々の暮らしとネパールのことなど・・・。

世界遺産六つ目 スワヤンブナート ②

2010-09-21 16:05:39 | ネパール
 スワヤンブナートストゥーパ正面(東)

カトマンドゥのホテルの屋上などからも見えるこのストゥーパはカトマンドゥ盆地がまだ湖だったころからあったと言い伝えられています。 ヒマラヤ最古の仏教寺院とか!  




 ストゥーパの前にある巨大金剛杵

ネワール文字の書かれたこの巨大な金剛杵はいつごろ作られたのでしょう・・・ 下は井戸だったとのことですが今はふさがれています。

 ちょうどいいタイミングでサルが乗っていました。 急いで急いで写真! とあわててシャッターを切りました。

巨大金剛杵、別の角度から見ると・・



 金剛杵の前から東のふもとに続く長ーい階段

 上から見るとあまりに急に見えるのでどんなにか大変なことかと、ある時,
カトマンドゥから歩いて行き、階段を上がってみました。 ゆっくり上がったせいもあって思ったほど大変ではありませんでした。



 カルマラーズゴンパ

 ストゥーパ正面の近くにあるチベット仏教の僧院です。 中を見せて頂くことが出来ます。
 
正面にいる弥勒菩薩


左にいるのがパドマサンバヴュ


奥の方では勉強中の僧がマハカールという儀式を行っていました。 儀式中ですが観光客が中に入っても全く問題ないようです。





 大日如来像

 金剛杵に面したストゥーパの側壁(東)には阿閦如来とお釈迦様がいます。 その少し先(向かって左)に大日如来が安置されています。 大日如来は本来、ストゥーパの真ん中にいるはずなのですが、中では見えないためここに安置されているということです。(写真はうまく撮れません)
 
 大日如来の先ストゥーパの南には宝生如来 西には阿弥陀如来 北に不空成就如来がいます。 前回紹介した五大如来のチャイティアと同じです。


 女王の記念の塔

 巨大金剛杵をはさんで白くてのっぽのインド・シカール様式の塔が二つあります。 これはプルタープ・マッラ王の二人の女王たちの記念の塔です。
右の二つの白い塔   かなり遠くから撮ったものしかなく・・



 ☆ヴァスプール (ヴァス=土=地球 プール=場所)

 大日如来の先、左手に小さな寺院があります。ここが五大エネルギーの 「土」 を表すところです。 (上の写真、白い塔の手前がそうなのですが・・)



 ガンガとヤムナの像

 ストゥーパの後ろ(西)にあるガンガとヤムナの女神の像。 どちらも聖なる河の名前でヒンドゥー教の女神です。 ヒンドゥー教の女神だけれど目の前の仏教のストゥーパを守っているのです。 (写真はうまく撮れません・・)



 ハルティマタ寺院

 ここスワヤンブナートは、ネワール仏教の聖地ですが、一つだけヒンドゥー教の寺院があります。 それがこのハルティマタ寺院です。 子供たちの守り神を祀っています。
 仏教とヒンドゥー教の共存していることを 「ハーモニー」 と言い、融和を保っているということです。




☆ヴァーユプール (ヴァーユ=風の神 プール=場所)

この建物が 「風」 を表すところです。

 



 丘の上からはカトマンドゥの町が一望できます。 レンガ色の建物がぎっしり立ち並びネパールらしい景観ですが少々過密過ぎる感もあります。 しばらく景色を眺めたら、そろそろ帰途につきましょう・・


世界遺産六つ目 スワヤンブナート ①

2010-09-20 19:03:36 | ネパール
2007.4/19(木)

 ネパール5日目の訪問はカトマンドゥから西に2Kmほどのスワヤンブナート寺院です。 車でも山道を上って行くので20分位かかるでしょう。

 歩きですと、途中ほこりを覚悟、少々上り、最後にながーい階段上るのを覚悟して行けば1時間くらいで丘の上に着けるでしょう。

 車で行かれる場合は丘の西のふもとにあるこの金ぴかの三体の仏像を左手に見て山道を登って行きます。

 

 車で上がって着く所は南のツーリストボックス前です。

 歩いて行かれる方は丘の東側のふもとに到着します。 そこから長い階段を上がって行きますが、上がりきる少し手前にツーリストボックスがあります。


  スワヤンブナート寺院 (スワヤン=自然にできた ブ=土=地球 ナート=神さま)    入場料 100ルピー


 ここスワヤンブナートはネワール仏教の聖地で、マニ車や大きな金剛杵にはネワール文字が書かれています。


 池に立つお釈迦さま

 車で着いた南ゲートをくぐると目の前には池に立つお釈迦様がいます。 これはネパール版トレビの泉? 
近くで売られているコインを買って(8枚で10ルピー)それを投げ、うまく台座に乗るか器に入れば幸運が訪れると言われます。


ディネシュさんと二人でやってみたけれど二人とも全くダメでした。 残念!

 ここからスワヤンブナートの丘を左回りに廻ろうと思います。

 ゆるやかな階段を進むのですが、大きな木がたくさんあり木から木にロープがはられ色とりどりの「タルチョ」が、それはそれはたくさんはためいています。







階段を上がりきるとそこには小さな文殊菩薩の寺があります。 ヒンドゥ教では文殊菩薩は弁才天(学問の神)です。


文殊菩薩像


 ここに文殊菩薩の寺があるというのには、文殊菩薩と大日如来との出会いの伝説によるようです。

 3万年前も前の大昔、カトマンドゥ盆地は大きな湖でした。 その湖の真ん中に咲く蓮華から大日如来が姿を現したという。 

 中国で修行を終えてインドに帰ろうとした文殊菩薩は大日如来に敬意を表すためこの地に立ち寄ることにしました。 ところが、そこで耳にしたのが、この土地の人々が湖に住む大蛇に苦しめられているということ。

「それは困ったこと」と持っていた大刀で山を切り開きました。 すると、湖の水が抜け大蛇もいなくなり、肥沃なカトマンドゥ盆地が生まれたということです。

 

 文殊菩薩の寺からたくさんのサルたちと一緒にこんどは下って行くと、先ほど通った南入場ゲートの 「池に立つお釈迦さま」 の前に戻ってきます。

 そこからさらに左の道を進むとすぐにストゥーパのようなものがあります。 ストゥーパの小さいものをチャイティア(チベット語でチョルテン)といいますが、これは五大如来を祀ったチャイティアです。

 チャイティアの周りにはきれいに彩色された五大如来がいます。 体の色にはそれぞれ意味があり、チャイティア全体はボーダナートと同じく 「宇宙」 を表しています。

 五色の色は如来の顔、体の色を表すとともに方角も表しています。

 大日如来・・・・白・・・真ん中


 阿閦如来・・・・青・・・東


 宝生如来・・・・黄・・・南


 阿弥陀如来・・・赤・・・西


 不空成就如来・・緑・・・北


 ネパールの人々は、色を見ただけで何如来か、どちらの方角か見分けがつくそうです。



 ここから先は少し上り坂となります。 ちょっとだけ頑張りましょう。


 坂道を上がりきったあたりから、ところどころに五大エネルギーを表す場所が出てきます。 特に説明などはありませんので、意識していないと見落とすか、わからないことのほうが多いかと思います。


 ☆サンティプール(サンティ=平和 プール=場所)
 
 ここは五大エネルギーの 「空」 を表すところです。

この寺の入り口に飾られている鬼のような顔のこの彫り物は 「シェプ」 といい、体はなく頭だけのものです。 これも想像上の動物で寺を守っているのです。 シェプの食べ物はヘビ。
 
 気をつけて見ているとあちこちにこの彫り物を見かけます。 ・・が、ここの物はきれいに彩色されているのでヘビを食べているのがよくわかります。

寺院の近くにお釈迦さまがいます。 赤いきれいな衣をまとったこのお釈迦様は、ほっそりしたイケメンです。




 ☆アグニプール (アグニ=火の神 プール=場所)

 ここは五大エネルギーの 「火」 を表すところです。




 ここまでくるとスワヤンブナート寺院が目に入ります。




 ☆ナーガプール(ナーガ=コブラ プール=場所)

スワヤンブナート寺院に近づくと、バターランプの乗った柵で囲われ、四角に掘られたところがあります。 中にはコブラがいます。 ここは五大エネルギーの 「水」 を表すところです。


水のない時にはこのコブラが見えます。(ヘビのように見えますがコブラだそうです)



世界遺産五つ目 ボーダナート

2010-09-17 18:10:19 | ネパール
2007.4.18(水)つづき

 ネパール訪問4日目の午前はパシュパティナート見学、午後はボーダナートを訪問することになりました。 途中で昼食を摂ってから廻りましたが、パシュパティナートからは車で10分か15分位のところです。


 ボーダナート (ボーダ=ブッダ ナート=神さま)      入場料 100ルピー

まず驚くのが狭い通路から見える仏塔(ストゥーパ)の大きさです。  白くて大きなドームに付いている目は、はるか遠くをジーッと見つめています。

 ここボーダナートはチベット仏教の主要な巡礼地となっています。 そしてチベットの人々が中国から逃れてくるようになってからは世界でも有数なチベット文化の中心地になっているのです。

 現在あるストゥーパは、15世紀イスラム教の侵攻により破壊されたため後に再建されたもの。それ以前のものはもっとずっと大きかったそうです。今の物でも十分大きくりっぱ、ネパール最大のものだということです。

 その昔、ここはネワール仏教の聖地だったとのこと。 最初に立ち寄ったサキャ派のゴンパ(僧院)にある大きなマニ車の文字がネワール文字であることがそれを表しているそうです。

これがそのネワール文字のマニ車 二かかえもありそうな大きなものです。


寺院の周りにあるものはたいていこの大きさです。 必ず右手で回しましょう


手に持って廻るための小さいもの。



 お参りする人は、右手でマニ車を回しながら真言を唱え、ひたすらストゥーパの周りを廻ります。 マニ車を一回まわすと、経文を一回唱えたことになります。


 大きなドームの周りには小さいくぼみがあり、そのひとつひとつに仏像が彫られています。全部で108。 日本でいう「108の煩悩」も何か関係ありそう・・・

 ちなみに、お参りする人が手に数珠のようなものを持っているのをよく見かけます。
あれは「ルドラクチャー・マーラ」といい、菩提樹でもなく、沙羅双樹でもなく「ルドラクチャー」という木の実(ものすごく堅い)で出来ているそうです。
ある時私がディネシュさんに「あれってもしかして108個付いていると思う?」と聞いたら、突然お土産やさんのものを手にとって数え始めました。 「ほんとに108!」と叫んでしまいました。





 入口のちょうど反対側(北側)には小さな「アジマ寺院」があります。
祀られているのはこの像です。


 このアジマ寺院の左にストゥーパに上がる階段があります。 以前は台座の最上階まで上がることが出来ましたが、今は一段目までしか上がれません。 それでもかなりの高さがあり、一回りすると何かいい気が得られるような気がします。

上では僧侶の祈りが行われていました。


象に乗ったこの二人は・・・ このストゥーパを作った王と妃と聞きましたが、紀元前3C~0C、キラント王朝の王でガイドのディネシュさんも名前が分からないということです。 顔はネパール人ぽくなくモンゴル人ぽいとディネシュさんは言います。


チベットの方の祈りの方法として「五体投地」というものがあります。体を地面に投げ出して祈りを捧げます。ルドラクチャー・マーラを前に置いて数えながら行っていました。108回行うのでしょう。




 ストゥーパの形には大きな意味があり、「宇宙を構成する五大エネルギー」を表しています。
  三層の台座・・・・・・・・・・ 土
  白い大きなドーム・・・・・・・ 水
  目と頭の13層のところ・・・・ 火
   悟りを開くまでに13の階段があることを意味し、四方に付いている目は世界を見つめる智慧の目を表しています。
  その上の小さい円形の傘・・・・ 風
  先端の小尖塔・・・・・・・・・ 空


 アジマ寺院の向かいにあるりっぱなゴンパは、チベット仏教のカギュ派の中の一つ、カルマ派の 「グル・ラハカン・ゴンパ」 です。 中に入って見せて頂くことができます。


 2Fには金ぴかの三体の像があります。 

仏像の並びとしてはこの写真のようにたいていはお釈迦さまが真ん中で左が弥勒菩薩、右がパドマサンバヴュなのですが


こちらのゴンパのものは真ん中がパドマサンバヴュで、左・お釈迦様  右・弥勒菩薩です。

 チベットの人たちのメインの神さまはチベット仏教を広めたパドマサンバヴュであり、お釈迦様より位が高いとされるためこのような並びとなるのです。
 



 タルチョのこと

 寺院にはためいているたくさんの旗を「タルチョ」といいます。 これはチベット仏教の祈祷旗。これには経文が印刷されています。印刷技術のなかったころは一枚一枚、心をこめて手で書いていたのでしょうか・・・

ディネシュさんが子供のころはこのタルチョというものはなかったとか。こんなにたくさんの旗がひらめくようになったのは15年か20年くらい前からだそうです。チベットから多くの人々がやってきたころからでしょうか。

 旗の色は5色。 これも「宇宙」を表しています。
旗の意味するところが書物や人により異なります。

 多くは
 青・・空  黄・・大地  赤・・火  緑・・水  白・・風 となっています。

 ディネシュさんはわざわざネパールの歴史学者さんに聞いてくれました。それは次のようでした。
 青・・土  黄・・水   赤・・火  緑・・風  白・・空

 たまたま通りかかったチベットの僧侶にも聞くことが出来ました。その方はネパール語は分からないとのことで流暢な英語で教えて下さいました。
 青・・風  白・・雲   赤・・虹  緑・・自然  黄・・地球 と。

旗の並びは写真のように 青・白・赤・緑・黄 の連続です。




 ストゥーパの周りにはたくさんのお土産やさん、タンカを制作している店、レストラン、色々な宗派のゴンパ(僧院)などがありとても賑やかです。
ここには車は入ってきませんので安心して歩くことができます。


世界遺産四つ目 パシュパティナート

2010-09-15 22:06:12 | ネパール
2007.4/18(水)

 ネパール4日目はネパール最大のヒンドゥー教寺院、パシュパティナート訪問です。

 パシュパティナートはカトマンドゥの東3Kmほどのところにあります。 車だと15分くらいでしょうか。



 パシュパティナート    (パシュ=獣 パティ=王 ナート=神さま)    入場料 500ルピー(2009.6月から。それまでは250ルピーでした。)

 パシュパティはシヴァの化身の一つ。 「獣の王」という意味です。
金の角を持つ 「パシュパティ」 となってこのあたり一帯を駆け巡って遊んだため、このあたりのことは 「ミルガスターリ(ミルガ=鹿 スターリ=遊ぶ)」 とも呼ばれるそうです。

 ここでもヒンドゥー教徒以外の人は寺の中に入ることは出来ません。



 ネパール最大のナンディ

 寺院の中にはネパール一大きいといわれるナンディ(シヴァの乗る聖牛)がいます。 お尻しか見られませんが一見の価値はあると思います。
先にナンディを見に行く場合は、ツーリストボックスで入場料を払ってからのほうがいいようです。 こちら方面でもチェックをする人がいることがありますので。

 門の中に入れない私たちツーリストは、西門からちょっとだけのぞかせてもらえます。 大きな黄金のまあるいナンディのおしりが輝いています。 ナンディの右側には赤いマントを羽織った猿神も見えます。

 お参りする人は、門の手前で履物を脱ぎ、裸足でお参りします。(靴下は履いていてもよいそうです。)

 私たち観光客は、門の手前で写真は撮らせてもらえますが、お参りの人の邪魔にならないようマナーは守らないといけません。


 ナンディを見たら、一般観光客が進むバグマティ川の方に行ってみましょうか。


 バッサリソワールの寺
 ツーリストボックスを過ぎバグマティ川の手前にシヴァの妃、バッサリソワール(パールヴァティの別名)が祀られた小さな寺があります。 良妻賢母の神として敬われています。


その左にある大きなテラコッタの像はヴィシュヌ神です。手は4本あります。 かなり大きいもので、高さにして2.5m位あったような・・・



 その先にある川がバグマティ川。 水はきれいとはいえませんが沐浴をしている人たちもいます。 この川はやがてインドのガンジス川に注ぐということです。


 アルエガート
 川のほとりにはアルエガートといわれる火葬台がたくさん並んでいます。 これは橋から下流を見たところです。 上流にも三台あります。 王制のころは一番上流が王族専用でしたが今はすべて庶民の為に使われているそうです。 遺灰は聖なる河、バグマティ川に流されます。


橋から上流を見たところ

 亡くなられた方は、頭を上流、足が下流に向くように寝かされ、頭の方から火がつけられます。 火をつけるのは男の子(男性)と決まっているそうです。 男の子のいない人はどうするのかと聞いたら、親類縁者の適当な男性がその勤めをするということでした。


 しばらく火葬の様子を見学したら先に進みましょう。



 エッカイダス・ルドラ 

 川を渡ったところにエッカイダス・ルドラ(ルドラはシヴァの化身)と呼ばれる11の白い塔があります。 中にはシヴァ信仰の象徴であるシヴァリンガが祀られています。


この近くではサドゥーと呼ばれるシヴァの行者が修行中?・・・のようです。

左の方はネパールの紹介本によく載っています。 私も一緒に写真を撮らせてもらいました。お礼は20ルピー?!


 ゆるやかな階段の途中にはこんな大きな木。エノキのようでした。 上りの途中で振り返ってみたところです。




 さらに少し上がってから左に曲がり、なお階段をあがっていくと・・・

  パシュパティナート寺院が一望できる高台に出ます。 観光客だけでなく地元の学生なども休んでいました。 途中、サルがたくさんいますので要注意です。




 高台から戻って元の道をさらに奥に進むと上の方にもたくさんの寺院があります。 時間を多くとってゆっくり散策するとよいでしょう。

 私も上の方まで行ったのですが、この時のSDカードを紛失してしまったのと、メモだけでは何が何だかよくわからないので残念ながら書くことができません。
 その後、まだ上の方まで行く機会が持てません。


 パシュパティナートには、シヴァの誕生月のある3月、ネパールだけでなくインドからも多くの参拝者が訪れるため、5万人以上もの人であふれかえるとか・・・ 8月には女性のお祭り、ティージがありその時はお祝いの時に着る赤いサリーの女性であふれ、壮観だそうです。



 老人ホーム

 車を降りてパシュパティナート寺院に向かって歩いて行くと、少し手前の左手に大きな建物があり、上の方には金色に輝く尖塔がいくつも見えます。高い塀に囲まれているので中は見えませんが老人ホームとのこと。 

観光客の方でここに入る人はあまりいないかもしれませんが、ディネシュさんは私が福祉の仕事をしていることを思い出してくれたようで、「中に入ってみますか」と聞いてくれました。 「ええーッ 入ってもいいんですかー?」と言いながら即、中へ。

 現在は250名のお年寄りが生活していますが、かつては700名もの人がいたそうです。 
調理、洗濯、掃除、その他多くのことがボランティアの手でなされているとのこと。

 中に入ってみると、中庭には5つの白いシヴァの寺があり、尖塔が金色に光り輝いていました。 外から見えたのはこれだったのか・・・ 5頭の聖牛ナンディがかわいい目をして寺院を見上げていました。


ナンディ、一頭だけ写したものがありました。 これが5頭並んで寺院を見上げています。




 料理に使う野菜をこしらえている人たち。
「ナマステ!」と声をかけてくれましたので「ナマステ!」とお返しし、少しお邪魔しました。







 他にもテレビを見る人、日向ぼっこをする人、ゲームをする人、おしゃべりをする人と思い思いにすごしていました。

 特にステキだったのが、爪に真っ赤なマニキュアを塗っていたおばあちゃん。 「ハウキュート!」と言うと、私にも塗ってくれるという。 仕事柄、普段マニキュアをつけないのでお断りしてしまいましたが、あとで「小指くらいつけてもらえばよかった」と後悔しました。(この方の写真がないのが残念です。)

 みんなとてもいいお顔をしているので、私もふんわり柔らかな気持ちになりました。


 次の訪問で先の方々に写真をお届けしたら、言葉は分からないのですが 「僕も撮って!」 とおっしゃったようでしたので私も一緒に収まり、その又次の訪問でこの写真をお届けしました。


 

世界遺産三つ目 バクタプール ④

2010-09-13 16:31:07 | ネパール
 ②のタチュパル広場から③のトウマンディ広場までがメインの観光通りのようです。 お土産やさんもたくさんありますのでのぞきながら歩くのも楽しいです。

 突然聞こえてきた音楽を聴いて「このCDほしい」と言うと ディネシュさんは「これはお経ですよ」というのです。 「何でもいいけど、こんなに心地よい音楽はない・・」といって2枚買い求めました。 

 聞こえる言葉は最初から最後まで「オン、マニ、ぺ、メ、フォー」の5つだけです。 ですがエンヤのような心地よい響きです。

 正確には「オーン、マーニ、パドゥ、メー、フン」ということで、5つの世界(人間、動物、神、鬼、お化け(地獄))全部が平和になるように・・とのことです。

 その後、カトマンドゥのあちこちで耳にするようになりました。



 話がそれましたが、いよいよ最後のトウマンディ広場に着きました。




 ③ トウマンディ広場

 ニャタポラ寺院 (ニャタ=五重 ポラ=屋根)

この広場で一番目立つのがこの五重の塔です。

17世紀~18世紀、マッラ王朝、ブパティンドラ・マッラ王が建てたもの。 5段の台座の上に立っています。 全体の高さは30m。この寺だけは1934年の大地震でも倒れなかったそうです。 

 ニャタポラ寺院正面の階段には五対の石造が並んでいます。
下から順に 戦士(地) 象(水) 獅子(火) グリフィン(風) 女神(空)です。
 
 戦士は人間の10倍の力を持ち、それぞれ下の像の10倍の力を持つといわれ、「宇宙の五大エネルギー」を表しています。

 建物の中には、さらに10倍の力をもつ、マハー・ラクシュミーという女神が祀られています。 マハー・ラクシュミーは「天国」を表します。


 台座の一番上まであがることができます。 空気が澄んで晴れた日には寺院のうしろ、北の方にヒマラヤが見えるようですが、この時は疲れてしまって上がる元気がなくパスしてしまいました。

 2008年12月、4回目の訪問でようやく上ることができました。いい眺めです。



 バイラヴナート寺院 (バイラヴ=シヴァの化身 ナート=神さま)

17世紀の起源ですが1934年の大地震のあと建て替えられています。




 これで一応一まわりとなりました。
 

お腹もすいたので「カフェニャタポラ」でランチといたします。
右にみえるのはバイラヴナート寺院、ニャタポラ寺院はカフェニャタポラの陰です。

 ネパールは日差しが強くて長く外に立っていられません。 ・・が、日陰に入ればとても涼しくさわやかです。 
私は時間が許す限りここでゆっくりして人の流れなどをぼんやり眺めて過ごすのが好きです。


 ネパールでの日傘事情

 ネパールでは何年か前までは、日傘をさしていると 「あの人頭おかしい」 と笑われたそうです。 ですが最近ではかなりたくさんの人(女性)が日傘をさして歩いています。 日傘をさしてもおかしいといわれなくなってからの訪問で私は大助かりです。



 これは、同じ2007年の12月に訪問したときの帰り道で遠くに見えたヒマラヤです。 頭だけでしたが見えた時は感激したのを覚えています。 左のとんがった山がカンチェンジュンガ(8586m)?