いつものように12時前には早くもごはんが来てみんな一斉に同じ向きでご飯を食べだした。
そこへシルバーカーを押して上品な(?)おばあちゃんがスタスタと奥まで入ってきた。
てっきりお向かいさんのお見舞い客かと思って黙ってご飯を食べていたら、置いてあった歩行器をどかして窓際へ来て、「あら懐かしい。30年前にここに私入院しとったがや。私の家見えるわ、屋根だけで家の中まで見えんけど。」なんてしゃべって「あんたさんのおうちはどの辺かいね。」なんてお向かいさんに話しかけている。そのうち自分の生まれた所言って、みんなに「あんたさんどこや」なんてひとしきりしゃべって出て行かれたのだが、みんなぽかんとしてお互いが誰かのお見舞い客だと思っていたらしく、「あの人だれや。」と大笑いになった。
それにしても複雑なエレベーターに乗って4階までも、それもちょっとわかりにくい部屋でみんなは一度は迷うという我が部屋に入ってきたのはなんでやろ。
「ひょっとして徘徊かね」とひとしきり腹を抱えて笑った次第。
午前の”OT"の時間に先生が「桜咲いたよ」教えてくださった。
リハ室から見えるお庭に一本桜の木が遠くに見える。「ホントや午後の先生に言って写真撮らせてもらおう。」ということになった。
午後しっかり”筋トレ?”をして先生にお願いして窓から取ろうと思ったら、ドアを開けてお庭へ導いてくださった。
リハ室方初めて外へ出るコースみたいで、ちゃんとアプローチがついて木のベンチも有りました。
ゆっくり座って撮るようにおっしゃいましたが、「自分の出来る範囲でいいです。」と遠くからチョコット望遠でフラッシュをたいて取ってきた。
遠くには桃かなぁちょっと赤みの強い花木も見えています。
ネットの中で見るのではなく、今年も諦めていたナマ桜が見えて幸せです。
窓から見える住宅地の真ん中の田んぼと畑にも農作業の人が見える季節になりました。