kaeruのつぶやき

日々のつぶやきにお付き合い下さい

敦賀着、その前に永平寺、福井がありますが……。

2014-06-07 20:30:16 | kaeruの「おくのほそ道」

■奥の細道の旅 (6/7)

○現在地  敦賀に到着しました。

○次の目的地  色の浜

○次の目的地までの距離  51.0km

○次の目的地までの歩数  68,391歩で達成です。

 前回(5/25)は全昌寺着で、次の目的地は永平寺でした。 この間PCの

不調などあり永平寺につぎ福井着も報告なしに来てしましました。

 敦賀から色の浜(種の濱)までかなりの距離がありますし、このところ当

地も雨で歩くことがすくなくなっていますので、色の浜着まで日数がありそ

うです。 その間に、永平寺と福井について「つぶやく」ことにして、ここでは

長谷川櫂さんのテキストから「敦賀の部分」を記します。

 ≪芭蕉は中秋の名月の前日(旧暦八月十四日、敦賀に到着しました。

この夜はきれいに晴れて十四日の小望月(こもちづき)を仰ぐことができま

した。 芭蕉は月のあかあかと照らす気比(けひ)神宮にお参りしました。≫

 この部分を「おくのほそ道」本文より。

≪~十四日の夕ぐれ、つるがの津に宿をもとむ。

  その夜、月殊晴(ことにはれ)たり。「あすの夜もかくあるべきにや」

いへば、「越路(こしじ)の習ひ、猶明夜(なおめいや)の陰晴はかり

たし」と、あるじに酒すゝめられて、けい(気比)の明神に夜参す。

 十四日の夜のみごとな月のもとで、芭蕉が 「あすのよるもこんな風に

照るでしょうか」 と聞けば、宿の主は 「北陸地方の天候は変わりやすさか

ら、明日八月十五日の空が曇るか晴れるか予測は難しいです」といわれま

した。 さて翌日の夜の空模様は、本文によると、

≪ 十五日、亭主の詞(ことば)にたがはず雨降(ふる)

   名月や北国日和(ほくこくびより)(さだめ)なき

 テキストより、

≪「北国日和定なき」の「定なき」は表の意味は北国の天気のとりとめなさ、

変わりやすさのことです。しかし、この言葉は本来、人の運命の定めなさを

いう言葉です。この「定なき」とはこれまでみてきた人の世のさまざまな別れ

をひとまとめにした芭蕉の感慨です。この言葉は日和のことをいいながら、

そこに定めなき人の世に対する芭蕉の嘆きの声がひそんでいます。≫