鹿児島から椋鳩十の生まれ故郷の長野県喬木村への文学散歩の旅が近づいています。それだからということではないのですが、やはり何かの縁でしょう。私の本棚にはじめて椋鳩十の童話集が四冊納められました。
今日所用で横浜に出、用をすませていつものことですがある古本屋に入ったら目の前に「椋鳩十動物童話集」が四冊。特に何かを探すわけではないのですが時々これだ!と思うものが目に入る時があるのです、今回もその例でしょう。
本当はその四冊をここでお見せしたいのですが、今夜もパソコンの調子が悪く写真が入りません。少し文字で解説をしますと、「童話集」は全部で15巻です、店にあったのは第4巻「栗野岳の主」(表紙に猪が描かれています、くりのがたけの主)、第5巻「屋根裏のネコ」(もちろん猫の絵)、第8巻「金色の足あと」(子狐ですが鎖に繋がれている絵です)、あと一冊は第14巻「太郎とクロ」(買い物カゴをくわえた大きな黒犬)。
最初開いたのは「ネコ」の本でそのなかに「よわい犬」という物語を立ち読みして、これは買っておかなければと思ったのです。「よわい犬」が助けてくれた少女を守るため暴れ牛に立ち向かう話です。クロという黒犬の話も牛の角から男の子を守った話なのですが、これから全部読もうと思います、多分どれも人と動物のあたたかい交流が書かれていると思います。
以前読んだ「片耳の大シカ」が童話集の第1巻、「月の輪グマ」が続いて2巻目になっています。この童話集の各巻には動物学者の今泉忠明さんが「この本にでてくる動物たち」という解説を書かれていて話の内容が一層頭と心に深く入りこんできます。
他の巻とも出会い是非全巻を手元におき、改めて人と動物との交流の深さを感じとってみたいと思います。