朝出かける時は雨、春の雨それほど寒くはなかろうと出てみたが寒い!冷たい!傘を持つ手の指が痛くなる、直に霙になり歩いているうちに雪に変わって来ました。
これは我が家に戻っての一枚で、
写しながら ? と見ると、
紅色の蕾のあいだに花びらになりかけての白が、雪ではなっかたのです。
この樹は私が家に入った頃、もう古木という感じがしたのですから、そろそろ寿命かとネットで「桜 寿命」と検索しました。種類によってかなり差があるようで、70年くらいから300年とか、更にうえがありそうです。すると我が家の桜は何桜か? それが問題です、
義父がいた時は私も庭にでて何やら手を入れていたのですがここ数年たまに松の木に登るくらいで、庭関係は妻がかかりきりです。身体が動かなくなる前に、少しは庭仕事もしておいて動けなくなっても目だけでも変化がわかるようにしておかねば、とも思いました。
古木とも思える桜樹さえ、雪のなかでも確実に芽から蕾、そして開花へと確実に季節の順を踏んでいます。このような植物の変わらぬ循環はそれに触れる者を励ましてくれます。
歳時記の「春の雪」をみましたら「花隠し」という季語が紹介されていました。例句が80句ほどある中でただ一句、
母訪へばさくら隠しの雪にあふ 伊藤晴子
kaeruも一句
桜隠し隠せぬ花と妻の背に 三葉子
アイパッドを向けた時、妻の背が画面から抜けて行ったのでした。