書店の店頭で手にした「BRUTUS Casa」7月号は日本の美術館・世界の美術館特集だった。
パラパラとめくってみたら懐かしの美術館が結構多く、なかでも意外だったのがカンサスシティの「ネルソン・アトキンズ美術館(The Nelson-Atkins Museum of Art)」が割りと大きく扱われていたこと。行った時は知らなかったが、どうやら新館設計者のスティーヴン・ホール(Steven Holl)は建築家として有名らしい(^^;
重厚な本館の隣接した新館はモダンで、展示作品も現代美術に特化されている。本館からは階段を下りた地下から繋がっていて、新館通路に臨むと明るい採光と白壁に驚いてしまった。スロープを多用した展示空間はちょっとばかりNYのグッゲンハイム美術館を想起させるものがあった。
しかしながら、私的には断然本館の方が好もしい(^^;;;
何しろカラヴァッジョのあの《荒野の洗礼者聖ヨハネ》があり、同じ部屋にはヘンドリック・テル・ブリュッヘン《洗礼者聖ヨハネの斬首》も展示されているのだ。
斬首と言えば..このネルソン・アトキンズ美術館の広い庭には現代彫刻がいくつか配置されているのだが、そのなかで一際考えさせる作品があった。ポーランド人彫刻家マッダレーナ・アバカノヴィッチ(Maddalena Abakanowicz)作《Standing Figures(Thirty Figures)》(1994-1998)だ。
Maddalena Abakanowicz《Standing Figures(Thirty Figures)》(1994-1998)
私には首の無い人々が無言で立つ様は戦争の悲惨さ・虚しさを告発しているかのように思えたのだった。
パラパラとめくってみたら懐かしの美術館が結構多く、なかでも意外だったのがカンサスシティの「ネルソン・アトキンズ美術館(The Nelson-Atkins Museum of Art)」が割りと大きく扱われていたこと。行った時は知らなかったが、どうやら新館設計者のスティーヴン・ホール(Steven Holl)は建築家として有名らしい(^^;
重厚な本館の隣接した新館はモダンで、展示作品も現代美術に特化されている。本館からは階段を下りた地下から繋がっていて、新館通路に臨むと明るい採光と白壁に驚いてしまった。スロープを多用した展示空間はちょっとばかりNYのグッゲンハイム美術館を想起させるものがあった。
しかしながら、私的には断然本館の方が好もしい(^^;;;
何しろカラヴァッジョのあの《荒野の洗礼者聖ヨハネ》があり、同じ部屋にはヘンドリック・テル・ブリュッヘン《洗礼者聖ヨハネの斬首》も展示されているのだ。
斬首と言えば..このネルソン・アトキンズ美術館の広い庭には現代彫刻がいくつか配置されているのだが、そのなかで一際考えさせる作品があった。ポーランド人彫刻家マッダレーナ・アバカノヴィッチ(Maddalena Abakanowicz)作《Standing Figures(Thirty Figures)》(1994-1998)だ。
Maddalena Abakanowicz《Standing Figures(Thirty Figures)》(1994-1998)
私には首の無い人々が無言で立つ様は戦争の悲惨さ・虚しさを告発しているかのように思えたのだった。