花耀亭日記

何でもありの気まぐれ日記

トスカーナからトレンティーノまで(1)

2013-11-23 05:46:21 | 海外旅行
旅行に出かけてきた。残念ながらブダペストではない(^^ゞ

2月のゲッティ美術館「フィレンツェ展」で、ジョット以降のジョッテスキを知ることができた。確かに「ルネサンスの夜明け」なのだが、私には展示されている彼らの作品がなんだかつまらなかったし、ジョットからマザッチョまでの間のフィレンツェってこんなものなの?? というのが正直な感想だった。ペストによる打撃も大きかっただろうけど、パトロンたちが雅なシエナ派や国際ゴシックに走っても仕方がないよなぁ、などと厚顔無恥美術ド素人は不遜にも思ってしまったくらい(^^;;。まぁ、アメリカ・カナダの所蔵作品中心だから仕方がないのかもしれない。

そんな中、日本ではラファエッロ・レオナルド・ミケランジェロとフィレンツェ盛期ルネサンス大巨匠たちの展覧会が始まる。同時進行的に『一四一七年、その一冊がすべてを変えた』(スティーヴン・グリーンブラット著)、『アルベルティ: イタリア・ルネサンスの構築』(アンソニー・グラフトン著)、『フィレンツェの世紀』(石鍋真澄・著)を面白く読み進んだ。それに、展覧会に伴う国立西洋美術館の各講演会がとても刺激的で、バロック好き美術ド素人はすっかり「ルネサンスって何なの?」状態(笑)

で、イタリアに行って来た。主な目的は ①ジョットとプレ・ルネサンス ②ミケケランジェロ ③マンテーニャ ④隠れテーマとしてアルベルティ

事前にボローニャのFさんに連絡したら、なんと貴重な展覧会情報を頂いた。おかげで目的の教会や美術館巡りの合間に3つの展覧会まで観てしまった。

・フェッラーラ「スルバラン展(ZRUBARAN 1598-1664)」
・ヴェローナ「モネ展(Verso Monet)」
・ロヴェレート「アントネッロ・ダ・メッシーナ展(Antonello da Messina)」

いずれも素晴らしい展覧会だった!! 観ながら、こんな展覧会は日本では無理だろうなぁ、とため息をついてしまった。できたら感想を書きたい(^^;;


フェッラーラ「スルバラン展」(パラッツォ・ディアマンテ)


ロヴェレート「アントネッロ・ダ・メッシーナ展」(近代美術館)

廻った順序は、フィレンツェ⇔シエナ→ボローニャ→フェッラーラ→パドヴァ→ヴェローナ⇔ロヴェレート
(Firenze⇔Siena→Bologna→Ferrara→Padova→Verona⇔Rovereto)
トスカーナ~エミリア・ロマーニャ~ヴェネト~トレンティーノまで北上するという、ちょっとしたプチ縦断となった。
さて、都市別の詳細は...

■フィレンツェ(Firenze)
・メディチ家礼拝堂(Cappele Medicee)
・ラウレンツィアーナ図書館(Biblioteca Laurenziana)
 「ボッカチオ展」を含む
  http://www.bml.firenze.sbn.it/it/giovanni_boccaccio.htm
・サン・ロレンツォ教会(San Lorenzo)
・メディチ家リッカルディ宮(Palazzo Medeci –Riccardi)
・サンタ・クローチェ教会(Santa Croce)
・サンタ・クローチェ付属美術館(Museo dell’ Opera di Santa Croce)
・捨て子養育院美術館(Meseo dello Spedale degli Inocenti)(半分閉鎖)
・サンティッシマ・アヌンツィアータ教会( Santissima Annunziata)(一部修復中)
・アカデミア美術館(Galleria dell’ Accademia)
・ウフィッツィ美術館(Galleria degli Uffizzi)
・ドゥオモ付属美術館(Museo dell’ Opera del Duomo)

■シエナ(Siena)
・市庁舎(プッブリコ宮)(Pallazzo Comnale(Pubblico))
・市立美術館(Museo Civico)
・ドゥオモ/カテドラーレ(Duomo / Cattedrale)
  「ピッコロミーニ図書室」(LibreriaPiccolomini)含む
・ドゥオモ付属美術館(Meseo dell’ Opera Metropolitana)
・洗礼堂(Battistero di San Giovanni)
・サンタマリア・スカラ救済院(Spendale Santa Maria della Scala)
・国立絵画館(Pinacoteca Nazionale)
・サン・ドメニコ教会(San Domenico)
・サン・マルチーノ教会(San Martino)は閉まっていた。

次回に続く

自分用忘備録

2013-11-20 02:45:24 | 展覧会
ブログが放置状態ですみませぬ。毎日が忙しすぎて、体力・気力消耗、展覧会を観ても感想が書けない状態だった(^^;;
以下は自分用の忘備録。今年観た展覧会・美術館。

「白隠展」(Bunkamura)
「手の痕跡展」(国立西洋美術館)
「エル・グレコ展」(東京都美術館)
「時代の美-第三部 桃山-江戸時代」(五島美術館)
「尾張家の宝」(江戸東京博物館)

☆Los Angels 旅行
・ハマー美術館
・カウンティ美術館 
Bodies and Shadows: Caravaggio and His Legacy」展を含む
・ゲッティ美術館 
Florence at the Dawn of the Renaissance」展を含む
・ザ・ハンティントン・ライブラリー
・ノートン・サイモン美術館

「クラーク・コレクション展」(三菱一号館美術館)
「ラファエロ展」(国立西洋美術館)
「フランシス・ベーコン展」(東京国立近代美術館)
「遠州と不昧の美意識」(根津美術館)
「ルーベンス展」(Bunkamura)
「狩野山楽・山雪展」(京都国立博物館)
「樂 代々展」(樂美術館)
「龍村平蔵展」(日本橋高島屋)
「貴婦人と一角獣展」(東京国立新美術館)
「レオナルド・ダ・ヴィンチ展」(東京都美術館)
「麗しの漆-蒔絵と螺鈿」(畠山記念館)
「夏目漱石の美術世界展」(東京芸術大学美術館)
「ファインバーク・コレクション展」(江戸東京博物館)
「エミール・クラウス展」(東京ステーションギャラリー)
「プーシキン美術館展」(横浜美術館)
「谷文晁展」(サントリー美術館)
「幸之助と伝統工芸」(パナソニック汐留ミュージアム)
「近江巡礼 祈りの至宝展」(仙台市博物館)
「若冲が来てくれました プライスコレクション展」(福島県美術館)
「ルーヴル美術館 地中海展」(東京都美術館)
「ミケランジェロ展」(国立西洋博物館)
「モローとルオー展」(パナソニック汐留ミュージアム)
「日本とスペイン-外交史料に見る交流史」(外務省外交史料館)
「フィレンツェ トスカーナと近代美術」(損保ジャパン東郷青児美術館)
「ターナー展」(東京都美術館)
「パワーズ・コレクション展」(東京国立新美術館)
「京都 ― 洛中洛外図と障壁画の美」(東京国立博物館)
「上海美術館展」(東京国立博物館)
「伊達政宗の夢-慶長遣欧使節と南蛮文化」(仙台市博物館)
「ル・コルビジェ展」(国立西洋美術館)
「光悦-桃山の古典」(五島美術館)

私的忘備録なので、表記に誤記があってもお許しあれ(^^;;