花耀亭日記

何でもありの気まぐれ日記

ミラノ「GIOTTO(ジョット)」展

2015-11-29 20:33:39 | 展覧会

忘れないうちにミラノのパラッツォ・レアーレ「GIOTTO」展と「MITO NATURA」展の感想を少し書きたいと思います。まずは「GIOTTO(ジョット)」展から。 

ジョットと言えばフレスコ画が有名ですが、祭壇画も多く描いています。今回の展覧会はジョットだけに絞った作品展としては初めてだそうで、ジョットの初期作品(ビザンツ的イコン様式が見える)や祭壇画が中心でしたが、展示作品数も20点に満たない意外にコンパクトな構成でした。 

ウフィッツィやボローニャのジョットがミラノ出張中だったので、私的にもっと多くの作品が展示されると期待していたのですがね。ジョットの仕事は大規模フレスコ画中心ですから、まぁ仕方ないのだろなぁとは思います。それでも、初めて観る作品(板絵祭壇画)が多く、ジョットの作風の変遷ともども色々と勉強できたし、とても興味深い展覧会でした。 

で、私的に目を惹かれた作品について少しだけ書きたいと思いますが、会場内が暗くてメモも取りにくく、図録も買わずなので、アバウトな表記になるのでご容赦ください。

■《Due teste di apostoli o santi(使徒或いは聖人二人の頭部)》(1305-1320) 個人蔵

ちょうどFさんから宮下孝晴『フレスコ画のルネサンス』(NHK出版)を借りて読んでいたところで、ジョットのフレスコ画技法について興味を持っていました。特に斜光線を照射した時に見られる聖人のニンブス(円光)の漆喰盛り上げ(ストゥッコ)は、遠くから眺めるしかない一般人の私には気が付かないものでした。ところが、今回、ジョットのフレスコ画の一部を額装した作品が展示されていたのです。それも、ニンブス付きの聖人です!! 

はい、本に書いてある通り、ニンブスは確かにストゥッコで盛り上がっているのです!!ヽ(^o^)丿 更に右側の聖人の目(なかなか良いのです♪)のインチジオーネ(多分?)も確認され、このふたつを確認できただけでもミラノへ足を運んだ甲斐があったと思いました。

■《Polittico Baroncelli(バロンチェッリ多翼祭壇画)》(1328年)

サンタ・クローチェ教会(フィレンツェ)のバロンチェッリ礼拝堂の祭壇画ですが、今は内務省が管理しているようです。しかし、中央の「聖母戴冠」の上部頭部分切り取られたようで(額装を見ると盛期ルネサンス期のような気がする)、その頭部分が米国(加)サンディエゴ美術館に所蔵され、今回の展覧会では同じ部屋に一緒に展示されていました。

ジョット《Polittico Baroncelli(バロンチェッリ多翼祭壇画)》(1328年)イタリア内務省(サンタ・クローチェ教会)

ジョット《聖母の戴冠(バロンチェッリ多翼祭壇画)頭部)》(1328年)サンディエゴ美術館

この祭壇画は金箔きらびやかで、イエスと聖母の周りで祝う天使たちや聖人たちの数も凄いです。一人一人の表情もなかなか楽しいですよ♪ バロンチェッリ家のお金持ち度や嗜好もこの祭壇画に表れているような気がしました(^^; 

で、上部に赤い羽翼つきプット(天使)たちが描かれ、あ、ジャン・フーケ《ムランの聖母子》(1450年頃)と同じ赤い天使だわ!と目が踊りました。描かれたのはジョット期でしょうか??ジョット以降でしょうか?? フーケがイタリアに行ったことは確からしいけど、赤い天使っていつ頃から流行していたのでしょうね?? 

ということで、ちょっとだけの感想文でした(^^;。今回の展覧会では美術館だけでなく、バティカンやそのほかの教会からも祭壇画が出展されており、作品数は少なくとも見応えはあったような気がします。ジョットのフレスコ画の革新性(空間把握や人物の情感、量感など)の素晴らしさはもちろんですが、板絵テンペラによる祭壇画にもそのジョットらしさを見ることができたのが嬉しかったです。


ようやく自由の身に(^^;

2015-11-29 05:38:41 | 海外旅行

今回のボローニャでの語学学校は4週間の予定で、金曜日にようやく終了することができました。金曜日は午前のグループ・レッスンと午後からの個人レッスン(先週分の欠落時間も入れて2時間半!)が重なり、終わった時は嬉しいというより、疲れたぁ~!であり、なんだかクラクラしながらアパートに辿り着いたのでした。 

で、ようやく自由の身になった今日(土曜日)、ミラノに日帰りで行ってきました。目的はパラッツォ・レアーレで開催されている「GIOTTO(ジョット)」展「MITO NATURA(神話の自然)」展です。

ジョット《ボローニャ祭壇画》(1330~34年)ボローニャ国立絵画館 (先週の日曜日に絵画館に行ったら、ジョットはミラノ出張中でした(^^;) 

ついでに、ミラノのカラヴァッジョ(アンブロジアーナ絵画館・図書館)に挨拶し、フェデリーコ・ダ・モンテフェルトロ(ブレラ美術館)にもウルビーノに行ったよ♪報告をしてきました(^^;  

先週も色々と外出しているので、書くネタがたくさんあります。ようやく自由の身(?)になったので、明日の日曜日には少しでもUPしたいと思っています。 


「カラヴァッジョ展」に2作品追加!!

2015-11-28 03:36:18 | 展覧会

今、「カラヴァッジョ展」特設サイトをチェックしたら、「カラヴァッジョ展」に出展されるカラヴァッジョ作品に2点の追加画像が出ていました!!

バルベリーニ国立古典美術館《ナルキッソス》と、ロベルト・ロンギ財団《トカゲに噛まれる少年》です。

カラヴァッジョ《ナルキッソス》(1598年)バルベリーニ国立古典美術館 (隣に歌麿作品が並んだりして(^^;)

 

カラヴァッジョ《トカゲに噛まれる少年》(1594年)ロベルト・ロンギ財団

ちなみに、特設サイトの画像にブレラ美術館《エマオの晩餐》画像が見えないのが気になりますが、来ますよね??


国立西洋美術館「カラヴァッジョ展」情報の追加です。

2015-11-27 02:58:46 | 展覧会

来年3月1日(火)から国立西洋美術館で開催される「カラヴァッジョ展」特設サイトができましたね。

前売券情報も国立西洋美術館の今後の展覧会情報「日伊国交樹立150周年記念 カラヴァッジョ展」に掲出されていました。

国立西洋美術館のサイトから転記します。

■会期:2016年3月1日(火)~2016年6月12日(日)

■開館時間:午前9時30分~午後5時30分  毎週金曜日:午前9時30分~午後8時

※入館は閉館の30分前まで休館日:月曜日(ただし、3月21日、3月28日、5月2日は開館)、3月22日

■観覧料金:当日:一般1,600円、大学生1,200円、高校生800円

 前売/団体:一般1,400円、大学生1,000円、高校生600円

※前売券は2016年1月6日(水)~2月29日(月)まで販売。 ただし、国立西洋美術館では2016年1月11日(月・祝)まで販売。

※2016年3月1日(火)からは当日券販売。

※団体料金は20名以上。

※中学生以下は無料。

※心身に障害のある方および付添者1名は無料(入館の際に障害者手帳をご提示ください)。

※2016年3月1日(火)~3月18日(金)は施設整備のため、常設展示室(本館・新館)を閉室いたします。

 常設展閉室期間中にカラヴァッジョ展をご観覧いただいた方には、お一人につき一枚、期限付常設展無料観覧券をお渡しいたします。

ご迷惑をおかけしますが、何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。

(以上、国立西洋美術館のサイトより転記) 

いよいよ「カラヴァッジョ展」が近づいてきているのだなぁ、とワクワクしています♪ どんな内容の展示になるのでしょうね? 興味津々です。(^^ゞ


フィレンツェへのプチ旅行

2015-11-24 01:29:20 | 海外旅行

木曜日から外出続きで、ブログを書く余裕もなく、楽しくも慌ただしい週末を過ごしてしまいました(^^ゞ 

木曜日は学校のレッスンが終わった後、フィレンツェ1泊のプチ旅行に出かけました。ぴのこさんとmomoさんがイタリア旅行でフィレンツェに来ていたからです。待ち合わせた場所は「サンティッシマ・アヌンツィアータ聖堂」で、落ち合った後はもちろん聖堂内の見学です。私的リベンジ(?)に無理に付き合ってもらったような気もしますがね(^^;; 

去年は作業中だった入口前回廊フレスコ画の修復も終わり、ようやくその全貌を観ることができました。写真を撮ってはいるのですが、何故かPCがSDカードを読み込んでくれません(>_<)。なので、残念ながら、画像は帰国してからまとめてUP予定です。

ということで、サンティッシマ・アヌンツィアータで問題の《受胎告知》に再会です。フレスコ画のはずなのですが、イコン装飾のようにマリアさまにも天使ガブリエルにも装飾が施されていました。美しく可愛いマリアさまでした♪ 

ミケロッツォのテンピエットも古色を纏いながらも豪華な佇まいです。全貌をデジカメで撮ったのですが、聖堂内が暗くて上手く撮れません(涙)。 

で、次に見たかったのは中庭回廊でした。教会のおじさんに「中庭を見たいのですが」とお願いし、扉を開けてもらいました。そこにもマニエリスム画家たちがフレスコ画を描いていました。でも、それ以上に感慨深かったのは、この回廊にこそ庶民のエクスヴォートである蝋製の人形や身体部分などが鈴なり状態で吊るされていたのだという歴史です。 

日本の風習にもある「祈願」や「祈願成就御礼」の人形や絵馬などの奉納物が、合理的精神の発芽したルネサンスの中心地であるフィレンツェで、同時進行的に、キリスト教会内(それもメディチ家主導)で行われていたという事実は、人間とは不合理なるものだ、と再認識させてくれるような気がします。 

聖堂内に戻り、メディチ家の紋章のある礼拝堂などを見ながら、もう一度《受胎告知》の前に行き写真を撮っていました。そうしたら、女性から「セニューラ!」と注意を受け(すみませんでした(^^;;)、ああ、ここは現在も祈願の対象「聖なる絵(アケイロポイエトス)」であり続けているのだと、反省を込めて観てしまいました。

今回、《受胎告知》の横にある宝物室も覗くことができました。ハート型のエクスヴォートが沢山見え、その扉絵をフラ・アンジェリコが描いたのだなぁ、と、興味深く見てしまいました。去年、サンマルコ美術館では注意して観ていなかったのが残念です。 

さて、聖堂を出た後は一旦ホテルに戻り、そこからパラッツォ・ルチェライ近くのレストランへと出陣です。午後7時半開店のお店なのですが、予約は受け付けておらず、7時ごろから並べば座れるとの情報をぴのこさん&momoさんが入手していました。7時にお店前に到着したら、既にアジア系女子たちが並んでいました。その後もどんどん人が増えますが、反対側に列ができ始めたのです。前に並んでいた女子に、あなた達が1番で、私たちが2番よね、と言ったら、何故か開店のドアが開くと私たちに、先に入って、と譲ってくれました。中国語を話す女子たちでしたが、中国本土女子ではないように思えましたが、これって偏見でしょうかねぇ?(^^;; 

で、席に着いて注文です。テーブルの上には2リットル入りの赤ワインが既に用意してあります。アンティパストはサラミの盛り合わせにしたのですが、3人分が来てしまい、量が多かったかもしれません(1~2人分を3人で分けても良かったかも)。でも、私的にお腹が空いていたので、自分の皿は全部食べてしまいました。ワイン好きのmomoさんからは、「このワイン、飲んでも酔わない~♪」という迷言まで飛び出していました(笑)。 

さすがにプリモのパスタはパスして、メインのビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ1kgを注文です(注文は1kgから)。もちろん3人で1皿です。いやぁ~、厚さが凄いのなんのって(@_@)。優に5センチはあったでしょうか? 部位も骨付き部分から柔らか部分(ヒレかな)まで、味はもちろんそれぞれの歯ごたえも楽しめました。しかし、量が多すぎて(既にお腹はいっぱいだし)、美味しいのだけれど食べきれないのです。ドギーバッグ用で持ち帰りたかったほど(笑)。 

ということで、ワイン&お腹一杯で満足しながら、夜のフィレンツェの街中、トルナヴォーニ通りあたりを歩いて帰った3人でした。(#^.^#)

翌日はホテルで朝食を一緒にした後、ぴのこさん&momoさん組みと別れました。ボローニャに戻るのは午後1時の列車なので、とりあえずサンタ・トリニタに行こうと思ったのですが、その前にフィレンツェのカラヴァッジョに挨拶しないと申し訳ないと思い、ウフィッツィ美術館に行きました。しかし、ウフィッツィは魔宮です。入場したらぜ~んぶ観たくなるんですもん(^^ゞ。それに展示場所が結構移動していて、ボッティチェッリもレオナルドも、あれっ、どこだ?と部屋を探しながらの鑑賞だったのです。レオナルドなど1階(2階)に特別室ができていました。ちなみに、カラヴァッジョの展示室は変わらずです。 

と言うわけで、結局ウフィッツィだけで終始してしまいました。それでも、食べて、飲んで、おしゃべりして、それにカラヴァッジョも観て、有意義なフィレンツェの1泊2日プチ旅行でした♪ でも、ボローニャへの列車(フレッチャ・ロッサ)は遅れ、午後に予定していた個人レッスンには遅れるはで、大変な金曜日ではありましたけどね(^^;


ポッジョ・ア・カイアーノ(2)ヴィラ・メディチ(お屋敷見学)

2015-11-17 06:29:05 | 美術館

さて、ヴィラ・メディチ(La Villa medicea di Poggio a Caiano)のお屋敷見学が始まりました。一応コースがあるようでしたが、参加者は見学可能な部屋を好きなように見て回れます。

エントランスホールの壁

エントランスホールから入ってすぐは、何と劇場でした!舞台の下には楽団用のスペースもあります。このヴィッラは時代とともに使用者も変遷もあったようで、次の間には大きなビリヤード台のある娯楽室になっていました。来客をもてなす部屋が続きましたね。 

で、右の扉を出て次の部屋に移ると大きめのガランとした部屋に出ます。しかし、壁には絵画が展示されていました。よく見ると、えっ!ヴァザーリ?! あ、ヴェロネーゼ!! 

ジョルジョ・ヴァザーリ作品がありました。

ヴェロネーゼ作品もありました。(他に2作品が展示されていました)

この部屋はフランチェスコ1世・デ・メディチの2度目の妻である、あのビアンカ・カペッロ(Bianca Cappello, 1548 - 87年)の居室だったのです!! ヴァネツィア生まれの彼女はヴェロネーゼの絵を愛していたとのことです。 

ビアンカの部屋にある暖炉のマントルピースが印象的でした。支える足はヘルメス柱でしょうか??

ビアンカの部屋の暖炉(ヘルメス柱??)

暖炉のある部屋の奥には優雅な階段部屋もありました。

変わった設えの階段でした。階段の上にも部屋があるようです。明かりは見えるのですが、見学コースには入っておらず、残念ながら入室して見ることができません。

ちなみに、フランチェスコ1世もビアンカも、ほぼ同一時期にこのヴィッラで亡くなっています。

で、2階に移動すると、おおっ、大広間があるではありませんか!!入口には仰々しく「レオ10世」の文字が刻まれています。そうです、ロレンツォ・イル・マニーフィコの息子ジョヴァンニです。

レオ10世を顕彰する大広間

豪華にも壁面はフィレンツェ・マニエリスムの画家たちが競演して描いています。アンドレア・デル・サルトやポントルモも!!

壁にはアンドレア・デル・サルトが!

(一部拡大)身のよじれ具合はまさにマニエリスムですねぇ。

大窓上のルネッタにはポントルモ作品が!

(一部拡大)ポントルモが生き生きと描いているんです!!

更には大きな会食用のダイニングや、凝った装飾のある部屋を通り、奥まった部屋に行き着きました。そこはリソルジメント後、フィレンツェがイタリア王国の首都の頃、ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世が一時滞在した部屋で、寝室はこじんまりとし、寝台も小さく、意外に質素な設えでした。ちなみに、王様の母上はトスカーナ大公家のご出身です。ヴィラの反対側にある王妃の居室や寝室の方が装飾的にも凝った造りになっていましたね。

このヴィラの模型や三角破風のテラコッタ装飾などを見て出口に向かうと、そこはヴィラの広いテラスになっていました。テラスからはトスカーナらしい風景が望めます。

ヴィラ見学の出口は階段のあるテラスに続いていました。三角破風にはメディチの紋章が。

テラスからトスカーナ風景を望む

テラスの優雅にカーブを描く階段を下りながら、ちょっとばかり貴族気分を味わい(^^;)、「お屋敷見学」は終わりました。でも、ヴィラを出てからもお楽しみは続いたのです。ということで、まだ続きます(汗)。 


ポッジョ・ア・カイアーノ(1)「静物画美術館」

2015-11-16 05:48:00 | 美術館

土曜日、Fさんご夫妻とポッジョ・ア・カイアーノのヴィラ・メディチ(La Villa medicea di Poggio a Caiano)「静物画美術館(Museo della natura morta)」に行ってきました。

ヴィラ・メディチ(La Villa medicea di Poggio a Caiano)

このヴィラは元々ロレンツォ・イル・マニーフィコの時代(1480年頃)、ジュリアーノ・ダ・サンガッロにより建築が着手されたものの、ロレンツォの死後、メディチ家追放時代に中断し、息子ジョヴァンニ(教皇レオ10世)の時代にようやく完成したようです。現在、「静物画美術館」として静物画作品が展示されていますが、「お屋敷見学」もでき、それぞれ事前予約が必要です。私たちは午前10時からの美術館見学と、11時30分からのお屋敷見学に参加しました。 

まずは階段を上って「静物画美術館」からです。メディチ家のお抱え画家だったバルトロメオ・ビンビ(Baltromeo Bimbi,1648-1729)の作品が多く、質的にも良い仕事をしており、ヴィッラ内を華やかな花卉や動植物などの静物画で装飾したのだろうと想像できました。

バルトロメオ・ビンビの花卉静物画

ビンビの作品を観ていると、例えばレモンの品種が多数描かれた絵など、実はその品種名一覧まで描きこまれており、百科全書的な記録用の絵画(現代なら写真)なのかもしれません。きっとメディチ家からの指示によるものでしょうし、描かれているのはヴィッラ庭園の作物なのかもしれません。

バルトロメオ・ビンビ《レモン》種類別に番号が書いてある。

下に一覧で番号毎の種類名が書いてある。

ビンビの他にもフィレンツェの画家やフランドルの画家、ナポリの画家まで、様々な画家たちの静物画が展示されています。メディチ家の他のヴィッラを飾った静物画も一緒に展示されていました。特にフィレンツェの画家による《さくらんぼ》は現代にも通用するデザイン性を感じました。

この美術館一押しの静物画《さくらんぼ》

で、ゆっくり眺めているうちにヴィラの「お屋敷見学」の時間が迫りました。「静物画美術館」を出て一階に戻ります。

「静物画美術館」の出口です。美術館のロゴマークが見えます。

1階の玄関に戻ると、意外に多くの人たちが見学ツァー(解説はありません)開始を待っています。ちなみに、「静物画美術館」の方はガラガラで、ほとんど私たちの貸し切り状態のようした(汗)。みんなもお屋敷だけでなく美術館も観れば良いのにねぇ、とFさんと一緒に残念がってしまいました。

ということで、ヴィラの「お屋敷見学」は、次回に続きます。


カラヴァッジョ《エマオの晩餐》ブレラ美術館送別イベント。

2015-11-15 06:20:11 | NEWS

国立西洋美術館で「カラヴァッジョ展」が2016年3月1日(火)から6月12日(日)まで開催され、ミラノのブレラ美術館から《エマオの晩餐》が出展されます。

カラヴァッジョ《エマオの晩餐》(1606年)ブレラ美術館

イタリアのネット上に、「フランスと日本に行くブレラ美術館《エマオの晩餐》送別の2日間」と題した、ブレラ美術館の新ディレクターJames Bradburneへのインタビュー記事が載りました。(誤訳があったらすみません)

カラヴァッジョ《エマオの晩餐》は国立西洋美術館より先に、フランスのカーン美術館(Caen, Musée des Beaux Arts)に貸し出されるようです。期間は、2015年11月20日~2016年2月14日まで。(テロの影響が無いと良いのですが)

ブレラ美術館でラファエッロ《聖母の結婚》の隣にカーン美術館所蔵ペルジーノ《聖母の結婚》を展示するという面白企画展示の交換条件が、カーン美術館でのカラヴァッジョ《エマオの晩餐》特別展示しだったようです。なるほど!ですよね。 

で、カーンから東京へと長期出張に出る《エマオの晩餐》なので、ブレラ美術館では11月14日と15日の2日間、子供たちのために、カラヴァッジョ照明効果の特別解説イベントを開催するとのこと。って、観に行けませんけどね(-_-;) 

交換作品が無くとも「日伊国交樹立150周年記念」との名目で貸し出してもらえる日本は幸せ者、ということでしょうかねぇ?(^^;


パリ同時多発テロ。

2015-11-15 03:37:04 | Weblog

今、TVでパリ同時多発テロのニュースを見ています。 

事件を知ったのは、朝、Fさんご夫妻からでした。今日はポッジョカイアーノ「静物画美術館」を訪れたのですが、待ち合わせ場所で合流した時に教えていただきました。 

今回のテロで亡くなられた方たちのご冥福を、また、負傷された方たちの早期回復を、心からお祈りいたします。 

ポッジョカイアーノへの車の中でもFさんのご主人がラジオやスマホ情報をチェックしていたのですが、フランス国境封鎖という状況が、今フランスが直面している苦悩を象徴しているように思われました。パリの交通や美術館等の公共機関も閉鎖状態のようで、日本からの旅行者の方たちも多く巻き込まれているのだろうと察せられます。 

不幸中の幸いだったのは、イタリア旅行のため日本を発つ友人たちが、アリタリア航空の直行便を利用することで、無事にイタリアに着くことを祈るばかりです。 

それにしても、自爆テロを「カミカゼ」と表現するRaiニュースを見ていると、(Fさんもおっしゃっていましたが)、日本の「カミカゼ」は「テロ」では無い!と、日本人的には異を唱えたくなります(-_-;)


今日は...

2015-11-12 23:23:35 | 海外旅行

ボローニャ「少し住み」用に日本で購入した日常品の中で、間違って買ってしまったものが二つほどありました。老眼なのに眼鏡無しで買うからなのですよね(^^; 

で、その中のひとつが旅行でいつも使っている無印良品の乳液(小)でした。最近出た美白用化粧水の入れ物が白だったので間違ってしまったようです。幸いにも先に使い残しのあった乳液(小)も持ってきていたので、それでなんとか持ちこたえていたものの、遂に無くなってしまったのです。 

さて、どうしたかって? はい、学校の帰り、ボローニャにもあるMUJI(無印良品)に行って、無事に乳液を購入できました♪ 事前のFさん情報が役立ちました(Grazzie!)

MUJIはサンタ・マッジョーレ広場に近いので、帰りは丁度に開催されていたチョコレート・ショーを覗いてみました。会場のテント店はチョコだらけ。

でも、何も買わず、早めに帰ってきました。というのも、明日はアパートの配管点検があり、大家さんも同行で入室予定なのです。これからアパート内を整理整頓&お掃除予定です。それに今日は何でもゴミ出し日だし。日ごろ掃除苦手を自認する私としては少々憂鬱です。う~ん、頑張らなくっちゃ!