花耀亭日記

何でもありの気まぐれ日記

NHK-BS「世界都市ローマ 永遠の都の秘密」にカラヴァッジョ(^^)

2024-01-31 23:58:53 | テレビ

NHK-BS「フロンティア-世界都市ローマ 永遠の都の秘密」を見ていたら、カピトリーノ美術館が紹介され、なんとカラヴァッジョの2作品《女占い師》と《洗礼者聖ヨハネ》がカメオ出演していた

https://www.nhk.jp/p/frontiers/ts/PM34JL2L14/episode/te/Y8LGZWJ217/

まぁ、福岡市美術館で絶賛開催中の「永遠の都 ローマ」展に《洗礼者聖ヨハネ》が出展中でもあり、主催にNHKエンタープライズもありで、当然と言えば当然なのだけどね

https://roma2023-24.jp/

カラヴァッジョ《洗礼者聖ヨハネ》(1602年)カピトリーノ美術館

番組内容としては、ローマを中心とした古代から近現代に至るイタリア史のおさらい会というような内容で、加藤磨珠枝先生のご尊顔も初めて拝しました

「永遠の都ローマ。二千年を超える歴史と比類なき文化を今も体感できる、唯一無二の“奇跡の都”だ。なぜローマは「永遠」なのか?その秘密に膨大な芸術品や建造物から迫る。 永遠の都ローマ。巨大国家「ローマ帝国」の首都として、世界中に信仰を広げた「キリスト教世界」の中心として、ルネサンス、バロック、現代までつながる「新たな文化・芸術の発信地」として、二千年以上の間、世界を魅了し続けてきた。なぜローマは「永遠」なのか?浮かび上がるのは、光と影の歴史を生き抜いてきたローマの不屈の精神。膨大な芸術品や建築物を読み解きながら、「永遠」の秘密に迫っていく。」(NHK番組サイトより)

再放送もあるようですね。

・NHK-BS 2月5日(月)午後5:00~午後6:00

・NHK-4K 2月5日(月)午後5:00~午後6:00

ああ...ローマ...ずいぶんご無沙汰しているような気がする

《カピトリーノの牝狼》カピトリーノ美術館(展覧会に来ているレプリカではありませんっ


NHK-BS3「ヨーロッパ 華麗なる古城不動産」9/25再放送!

2023-09-24 01:19:39 | テレビ

ゲストのむろさんさん情報です。(感謝です!!>むろさんさん)

「NHK BSプレミアムの「ヨーロッパ 華麗なる古城不動産」再放送が9/25の15:06からあります。4/12の再放送を見逃した方は是非どうぞ。」

https://bangumi.org/tv_events/seasons?season_id=761346&ggm_group_id=42

カラヴァッジョの天井画も登場する「カジノ・ルドヴィージ」が紹介される番組ですよ~

 

※ご参考:https://blog.goo.ne.jp/kal1123/e/b2dc4a8427c1593ab46952d1cee876da


NHK-BSプレミアム「英雄たちの選択-ザビエル」のブルゴーニュ十字旗(^^;

2023-09-13 21:57:13 | テレビ

今日(9/13)、NHK-BSプレミアムで「英雄たちの選択 地の果てまで!~ザビエル 日本布教の真実~」を見た。

https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/trailer.html?i=39874

フランシスコ・ザビエル(Francisco de Xavier, 1506-1552)はナヴァラ王国出身であるが、番組の中でナヴァラ王国が1511年にスペインから攻撃を受けたことに言及があり、その画面のスペイン軍(軍旗)が、なんと!ブルゴーニュ十字になっていたのだ!!

それって、間違いじゃないの?!

ブルゴーニュ十字旗がスペイン(帝国)の国(軍)旗になるのは1516年、カルロス1世(シャルル・カール5世)が(旧ブルゴーニュ公国の)フランドルからスペインに入国し王座(正確にはファナが女王だけど)に就いた時だ。

https://es.wikipedia.org/wiki/Imperio_espa%C3%B1ol

歴史番組なんだから、しっかり調べてね。>NHKさま


NHK-BSプレミアム「ヨーロッパ 華麗なる古城不動産」再放送!!

2023-04-11 21:34:13 | テレビ

明日、4月12日(水)15:00(午後3時)から、NHK-BSプレミアムで「ヨーロッパ 華麗なる古城不動産」が再放送される。(ゲストのむろさんさん情報に感謝!!)

不動産情報の中に、カラヴァッジョの天井画のある「カジノ・ルドヴィージ」も登場!!

https://www.nhk.jp/timetable/130/tv/20230412/daily/all/
https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=35930

 

ご参考:https://blog.goo.ne.jp/kal1123/e/a4a01998f512a79636e132a779822ac2


BS日テレ「ぶらぶら美術・博物館」を見た。

2023-03-21 23:49:13 | テレビ

今日(3月21日 )放送のBS日テレ「ぶらぶら美術・博物館」は練馬区美術館「本と絵画の800年」展 ~12世紀の“巨大聖書”からゴッホ、シャガールまで!本と絵画の歴史を辿る〜だった。

https://www.bs4.jp/burabi/articles/ly2glnqp4ywadaif.html

https://www.youtube.com/watch?v=UOc_zqtBkWM

吉野石膏コレクションからの作品展なのだが、非常に興味深かったのは中世手書き写本などの稀覯本も収集していることで、今回の番組では展示本からの紹介があった。特に、レオネッロ・デステ発注の時祷書の零葉はぜひ肉眼で観たいと思った。

時祷書零葉(聖セバスティアヌス受難の場面) 1435年頃 吉野石膏コレクション

で、番組初頭、私の目を捉えたのは、展示会場の壁に、なんと!初期ネーデルラント絵画の複製(実物のハズはないでしょ!)が展示されていたのだ!!字幕(吉野石膏)に隠れながらも、ペトルス・クリストゥス《若い女性の肖像》&ヤン・ファン・エイク《アルノフィニーの肖像》(ベルリン国立絵画館)、多分《アルノフィニー夫妻の肖像》(ロンドンNG)が確認できたのだ

いったい何故!なのだろう?? ブルゴーニュ公お抱えの写本制作者(?)ジャン・ミエロの紹介があったからなのだろうか?? 

ともあれ、面白そうな展覧会のようで、できれば、ぜひ、山形美術館に巡回して欲しいです!!>吉野石膏さま

http://www.yamagata-art-museum.or.jp/news/topics/4893.html


ドラマ「リディア・ポエットの法律(La legge di Lidia Poët)」を見た。

2023-02-22 20:30:34 | テレビ

Netflixでイタリアのドラマ・シリーズ「リディア・ポエットの法律(La legge di Lidia Poët)」を非常に面白く見た。

https://www.youtube.com/watch?v=wmd6aWpzjH0

リディア・ポエット(Lidia Poët、1855 - 1949年)は実在の人物で、イタリア人初の近代女性弁護士。彼女の弁護士活動禁止は、女性がイタリアで法律を実践し、公職に就くことを許可する運動につながった。このドラマでは、弁護士活動禁止の判決を下した裁判所との戦いも描いている。

舞台はイタリア王国成立(1871年)後のトリノ。「マルクスの死んだ年」という台詞があるので1883年頃と思われる。(1865年にイタリア王国の首都はトリノからフィレンツェに移っている。)

ドラマは、当時の女性差別と闘う彼女にオマージュを捧げるものであるが、一種の推理探偵(弁護士)&活劇ドラマ仕立ての娯楽作品でもある。SEX描写があるので(+16)になっているけどね。当時のイタリアにおける女性の地位(&扱われ方)もだが、同時に階層社会の様相も織り込み描かれていて非常に興味深かった。

ストーリー的には事件設定や解決がちょっと安易(?)かもとは思えるものの、リディアが凄く魅力的に描かれ、バロック都市トリノでのロケを含め、リディアの時代衣装(髪型も)や室内装飾の素敵さにも目が喜んでしまった。1シリーズ(6話)を2日間で見ちゃたほどで、Season2もあると良いのだけどなぁ...。

で、舞台のトリノが懐かしかったのだよ!!

上↑は、裁判所の入っている建物として頻繁に登場した、現在「リソルジメント博物館」になってるカリニャーノ宮(Plazzo Carignano)。

下↓は、バレリーナ殺人事件で登場した侯爵の家がある(という設定の)騎馬像のあるサン・カルロ広場(Piazza San Carlo)。チョコレート市が開かれていた時の写真。

下↓は、「カフェ・サン・カルロ」でお茶しながら撮った時の写真。2年続けてトリノに通っちゃいましたものね。(前年は「カフェ・トリノ」でお茶した)。

ということで、楽しみながらイタリア語(短い台詞だけ)もお勉強できる貴重なドラマでもあったのだった


NHK-BS3「贋作の迷宮~闇にひそむ名画」再放送を見た。

2023-02-09 21:26:14 | テレビ

昨夜(2/8)、NHK-BS3の「プレミアムカフェ」再放送で「贋作の迷宮~闇にひそむ名画」(2010年)を見た。

https://www.nhk.jp/p/pcafe/ts/LR4X1K4WV7/episode/te/VPQGZ989YM/

特に興味深かったのはウィルデンスタインのルノワール。私的には東京作品の方がルノワールらしさを強く感じた。比較すると、英国作品は...なんだかね。それでも、英国の美術館が「真作=レプリカ」扱いするのはアリガチな話のように思える。

さて、今夜(2/10午前0時)は「4人のモナリザ “謎の微笑”モデルの真実」(2017年)、明日は「スリーパー・眠れる名画を探せ」(2004年)のようで、録画予約したので安心かな

 


アンゲラ・メルケルとニナ・ハーゲン。

2022-12-30 13:45:15 | テレビ

NHK年末特番「2022年 このドキュメンタリーがヤバイ」に、映像の世紀バタフライエフェクト「ベルリンの壁崩壊 宰相メルケルの誕生」がエントリーされていた。

https://www.nhk.jp/p/ts/QLKY9QQKK2/episode/te/WK7P6MW876/

私も本編を既に見ていたが、本当に「神回」とも言うべき心動かされるものがあった。現在、NHKプラスでも配信中だ。

「冷戦下の東ドイツ。抑圧された社会で生きる3人の女性がいた。見えない将来に絶望していた物理学者のアンゲラ・メルケル。体制への批判を歌にこめた歌手ニナ・ハーゲン。デモで自由を訴えた学生のカトリン・ハッテンハウワー。1989年、政府報道官のひとつの失言から始まったベルリンの壁崩壊は、巨大な嵐を巻き起こし、3人の女性の運命を変えていく。宰相メルケル誕生に秘められた、絶望の中から希望をつかんだ女性たちの物語。」(NHKサイト)

やはり、圧倒的に感動するのは昨年(2021年)のメルケル首相退任式での音楽演奏場面である

https://www.youtube.com/watch?v=Ag3TieJDUW8

ニナ・ハーゲンの歌った「カラーフィルムを忘れたのね」が東ドイツで一世を風靡したヒット曲であり、アンゲラ・メルケルの(東ドイツの若者たちの)モノクロの青春時代をも象徴する曲だったとは...。

(独語動画)https://www.youtube.com/watch?v=EKe9ybFDQ1A

(和訳動画)https://www.youtube.com/watch?v=8G7NXHB0BBk

私的には、東ドイツのポップスターだったニナ・ハーゲンの可愛らしい姿も驚きであったのだが...

その昔(1982年)日生劇場で、作・清水邦夫、演出・蜷川幸雄「雨の夏、三十人のジュリエットが還ってきた」を観た。劇中で使われていた楽曲が実に効果的で、思わず2枚のアルバム(LP)を買ってしまった。その中の1枚がニナ・ハーゲンのものだった。なぜか今でも捨てられず持っている。

このアルバムはニナ・ハーゲンが西側亡命後に作ったパンク・アルバムである。

ご参考動画:https://www.youtube.com/watch?v=qxuJ39YvFI4

17:34から始まるオペラ風に歌い上げる「Naturträne」は本当に名曲なのだよ!!

ちなみに、NHK番組の中でメルケル首相とニナ・ハーゲンが同席する場面がある。パンク姐さんのニナが怒って席を立つのだが、メルケルが怒りもせず苦笑している姿が印象的だった


「Met展」関連「新美の巨人たち」と「新日曜美術館」を見た。

2022-05-09 01:49:41 | テレビ

「メトロポリタン美術館展」関連、二つのテレビ番組を見た。

①新美の巨人たち「カラヴァッジョ『音楽家たち』」 

https://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/backnumber/index.html?trgt=20220430

カラヴァッジョや《音楽家たち》が集っていたデル・モンテ枢機卿のマダマ館に注目は良かったけど、結局、相も変わらずカラヴァッジョ犯科帳になってしまったのは芸が無いよね。解説に宮下規久朗先生登場で、番組は「聖マタイは金を数える若者」とさり気にナレーション

私的に嬉しかったのは宮下先生の研究室(一部)を覗けたこと。背景の本棚にはカラヴァッジョ本多数の他にルーベンスやルカ・シニョレッリがあって、チラッと目に飛び込んで来たのはハスケル(Francis Haskell)『Patrons and Painters』やズッカリ(Alessandro Zuccari)『Icaravaggeschi』

 

②新日曜美術館「まなざしのヒント メトロポリタン美術館展」

https://www.nhk.jp/p/nichibi/ts/3PGYQN55NP/episode/te/9N1X66YRYX/

解説講師に美術史の三浦篤先生とジョジョの荒木飛呂彦先生という研究者視点と描く側視点の組み合わせが良かった。荒木先生の指摘がなるほどで面白かった。番組では《聖母子》四作品と《パリスの審判》(&ヌード)そして《女占い師》をピックアップして解説したが、カラヴァッジョ・スルーでも私的に異議は無し(笑)。

画面にカラヴァッジョ《音楽家たち》が映っているのにスルー出来るって、ある意味、もの凄く贅沢なことだと思う。やはり、今回の展覧会はラ・トゥール《女占い師》が主役だと思うし、もちろん、三浦先生だったらフランス絵画を選ぶのは至極当然だと思うしね。