モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ銀行(Banca Monte dei Paschi di Siena)は1472年創業の、現存する中で世界最古の歴史を持つ銀行である。イタリア第3位の大手銀行で、本店はシエナのパラッツォ・サリンベーニ(Palazzo Salimbeni)にある。
パラッツォ・サリンベーニ(サリンベーニ広場の正面に建つ)
モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ銀行の扉
2001年に東京ステーション・ギャラリーで開催された「シエナ美術展」も、モンテ・デイ・パスキの支援抜きでは語られないであろう。2013年秋にシエナを訪れた時、これがあの銀行かぁ!と、しみじみ眺めてしまった。だが、残念なことに「サン・ドナート美術館」は観ていない。
さて、そのシエナ随一の銀行が今経営難で揺れている。連日の報道によれば、イタリア政府やEUからの資金救済が不可欠なようだ。その巨大な負担額は財政的にかなり苦しいものであろうと思う。それでも(無責任な願いかもしれないが)この歴史ある銀行をなんとか存続させていただきたいものだ。
ちなみに、何年か前(2013年?)にRaiのニュースで、野村證券の欧州子会社とのデリバティフ取引がらみで大きな損失を出したことが報じられていた。それも原因の一つだったのだろうか??