前回の(1)の照明について、ひとつ付け加えたいことがある。
展示場内が薄暗く、スポットライト照明だったことは(1)でも触れたが、実はカラヴァッジョ作品上も光と影が錯綜し、作品に描かれた光源は差し込む先の底辺にほの暗い光と影となって落ちる。作品に向かいながら底辺部分を見つめると、地面だったり椅子であったり、作品に描かれたほの暗い光と会場内の薄暗い明かりとが溶け合い、一体化し、作品の中にまるで飲み込まれるような心地がしたのだ。地面に生える下草の緑など、会場のスポットライトに照らされ、地続きに生えているかのように見えた。
カラヴァッジョの描く劇的場面はすぐ目の前で起こっているかのようなリアルさで迫ってくる。カラヴァッジョは作品の場面と観る者との垣根を取り払おうとした。画家は光と影、遠近法やら短縮法やら、あらゆる手段を使って二次元空間から3D画像のように飛び出そうと画策する。そのうえ、今回の展覧会ではその照明効果により、場面の空気が、光が、画面から流れ出し、会場と融合し、私自身がいやおう無く巻き込まれ、まんまと画家の(展覧会演出者の)企み通り、目撃者となったのだった。してやられた?(笑)
さて、簡単な会場内の展示構成図を作成してみた。
展示階は2階に別れていたので、取りあえず下の階を1階、上の階を2階と呼ぶことにする(事際はその間にカフェのある階があったりする)。
また、時期により作品の展示替えがある予定だ。
<1階の展示構成>
<2階の展示構成>
展示場内が薄暗く、スポットライト照明だったことは(1)でも触れたが、実はカラヴァッジョ作品上も光と影が錯綜し、作品に描かれた光源は差し込む先の底辺にほの暗い光と影となって落ちる。作品に向かいながら底辺部分を見つめると、地面だったり椅子であったり、作品に描かれたほの暗い光と会場内の薄暗い明かりとが溶け合い、一体化し、作品の中にまるで飲み込まれるような心地がしたのだ。地面に生える下草の緑など、会場のスポットライトに照らされ、地続きに生えているかのように見えた。
カラヴァッジョの描く劇的場面はすぐ目の前で起こっているかのようなリアルさで迫ってくる。カラヴァッジョは作品の場面と観る者との垣根を取り払おうとした。画家は光と影、遠近法やら短縮法やら、あらゆる手段を使って二次元空間から3D画像のように飛び出そうと画策する。そのうえ、今回の展覧会ではその照明効果により、場面の空気が、光が、画面から流れ出し、会場と融合し、私自身がいやおう無く巻き込まれ、まんまと画家の(展覧会演出者の)企み通り、目撃者となったのだった。してやられた?(笑)
さて、簡単な会場内の展示構成図を作成してみた。
展示階は2階に別れていたので、取りあえず下の階を1階、上の階を2階と呼ぶことにする(事際はその間にカフェのある階があったりする)。
また、時期により作品の展示替えがある予定だ。
<1階の展示構成>
<2階の展示構成>