花耀亭日記

何でもありの気まぐれ日記

【追記あり】マドリッド「Galeria de las Collecciones Reales(Patrimonio Nacional)」にカラヴァッジョ《サロメ》展示。

2023-06-28 21:31:52 | 美術館

マドリッドにスペイン王室コレクションを展示する新しい美術館「Galeria de las Collecciones Reales」が誕生し、カラヴァッジョ《洗礼者ヨハネの首を持つサロメ》もこの美術館で一般公開とのこと。(Fさん情報に感謝!!)

https://www.arte.it/notizie/mondo/un-caravaggio-a-palazzo-torna-al-pubblico-la-salom%C3%A9-dei-re-di-spagna-19127

※「Patrimonio Nacional」公式サイト

https://www.patrimonionacional.es/colecciones-reales

※【追記動画】:https://www.youtube.com/watch?v=Yuu1Gxv35Sw

カラヴァッジョ《洗礼者ヨハネの首を持つサロメ》(1608年頃)スペイン王室コレクション

※参考動画:こちらの動画にも《洗礼者ヨハネの首を持つサロメ》が 0:49頃 に一瞬登場する

https://www.youtube.com/watch?v=_nol1mikwvs

私もマドリッド王宮では観たことはなく、展覧会で観ているので、ようやく一般公開されるのは喜ばしい


フェッラーラ「Rinascimento a Ferrara-Ercole de’ Roberti e Lorenzo Costa」展。

2023-06-22 23:55:38 | 展覧会

フェッラーラのパラッツォ・デイ・ディアマンティ改修オープン記念展覧会「Rinascimento a Ferrara-Ercole de’ Roberti e Lorenzo Costa」展が開催され、惜しくも6月19日に終了した。(Fさん情報に感謝!!)

https://www.palazzodiamanti.it/mostre/rinascimento-a-ferrara-ercole-de-roberti-e-lorenzo-costa/

https://www.youtube.com/watch?v=2yz5rSRRe8A

エルコレ・デ・ロベルティ《ベンティヴォーリオ二連祭壇画(ジョヴァンニ 2 世とジネブラ・ベンティヴォーリオ)》(1473 ~ 74 年)ワシントン・ナショナル・ギャラリー(サミュエル・H・クレス・コレクション)

ちなみに、この展覧会に先立つ2007年には「Cosmè Tura e Francesco del Cossa - L'arte a Ferrara nell'età di Borso d'Este」展が開催されている。

https://www.palazzodiamanti.it/mostre/cosme-tura-e-francesco-del-cossa-larte-a-ferrara-nelleta-di-borso-deste/

なお現在、アリオステア図書館では「Arte e letteratura nel nome di Roberto Longhi」展が6月24日 まで開催中である。

https://archibiblio.comune.fe.it/548/arte-e-letteratura-nel-nome-di-roberto-longhi

ロベルト・ロンギの名による芸術と文学 -バッサーニ、パゾリーニ、テストーリ…やはり、全てはロベルト・ロンギ『Officina Ferrarese (フェッラーラ工房)』から始まったと言えるのだろうね。

※蛇足です:ジョヴァンニ・テストーリに捧げたラヴェンナ「Miseria e splendore della Carne Caravaggio, Courbet, Giacometti, Bacon...」展のサクッと感想を書いた拙ブログ記事(^^;

https://blog.goo.ne.jp/kal1123/e/b937b19adc737c83ab6beb1a8f2c1022


映画「わたしたちの国立西洋美術館」?!(^^;

2023-06-19 19:39:29 | 映画

なんと!映画「わたしたちの国立西洋美術館~奇跡のコレクションの舞台裏~」が7月15日からロードショー公開されるようだ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/2df226c06783ba61bc9e89ec6470b0e0980d1aae?page=1

※映画公式サイト:https://www.seibi-movie.com/

※予告編:https://www.youtube.com/watch?v=avTh36Mpo7I

なんだか、映画「みんなのアムステルダム国立美術館へ」をめちゃ意識しているような題名で、思わず苦笑してしまった(すみません)。仙台でも上映されるようなので、できたら見てみたい。

でもねぇ、予告編を見ながら、「わたしたちの」であり、「みんなの」では無いのだなぁとわかりました。


「全国都市緑化フェア仙台 - 未来の杜せんだい2023」を見た。

2023-06-18 15:12:19 | 展覧会

暖かくなってからはなんだかんだと忙しく、ブログをサボりがちだった(反省)。

これも先月に見に行ったイベントになるが(汗)、「第40回全国都市緑化フェア仙台 - 未来の杜せんだい2023」は目に美しく楽しかった。なにしろ無料だったしね

https://sendai-feelgreen.jp/

仙台市博物館のすぐ近くが会場で、アクセスも良く、私なんてお散歩ついでに行っちゃったのだった。

はやりピンク系のお花が春が来た喜びを盛り上げてくれていたように思う。(仙台の冬は長過ぎるのだ

会場はすごく広くて、色々な花々も色彩効果を考えて構成されていた。

興味深かったのは造園会社が作った各々テーマのある庭シリーズで、例えば、お庭にあずまや風を取り入れているのが面白かった。ここでお茶を飲むのも良さ気だし、ちょっと昼寝もしたくなる

その他にも、石造りの庭だとか、バスルームをテーマにしたお庭だとか、なかなかにバラエティに富んでいた。

ガーデニングと言えば、人気のイングリッシュ・ガーデンもいくつか登場。皆さんが庭造りにハマるのもわかるような気がした。

写真で紹介したのは会場のほんの一部であるが、花々を楽しみながら広大な会場敷地を一回りするのは良い運動でもあった

このフェアも今日(6月18日)で終了のようだが、せっかく美しく造園された花々や緑が撤去されるのはもったいないと思う。多分、維持経費がかかるということなのよね(ため息)。


東北歴史博物館「悠久の絆 奈良・東北のみほとけ展」超サクッと感想。

2023-06-15 22:22:44 | 展覧会

先月のことだが(汗)、多賀城の東北歴史博物館で「悠久の絆 奈良・東北のみほとけ展」(前期)を観た。

https://www.tbc-sendai.co.jp/mihotoke/#gaiyo

※動画(前期展示):https://www.youtube.com/watch?v=v-FRc_m5ggM

多賀城は、奈良・平安時代に陸奥国の国府が置かれたところで、会場の東北歴史博物館は国府跡すぐそばにある。

今回の展覧会には、ありがたくも唐招提寺や法隆寺を中心に奈良から多くの仏様たちや貴重な品々が来て下さったが、併せて東北の仏様も展示され、奈良の仏像からの影響を如実に知ることができ、とても興味深かった。

特に前期では《鑑真和上像》もお出ましになり、東山魁夷画伯の御影堂壁画(コピー)を背景に、静かに鎮座なさっていた。入場者が少なそうな日を選んで訪れたので、和上像を独り占め状態で拝観できたのは幸いだった。

で、私的に非常に面白かったのは、東北の仏様のひとつ、仙台の十八夜観世音堂所蔵《観音菩薩立像》(8世紀)で、奈良時代特有のカヤの木を使っていることがわかり、東北最古の「木造菩薩立像」として2016年に宮城県指定文化財に指定された顛末だった。地元で昔から親しまれていた仏さまが、なんと奈良時代のものだったなんてね

《観音菩薩立像》奈良時代(8世紀)十八夜観世音堂所蔵

https://www.pref.miyagi.jp/soshiki/bunkazai/sitei.html

仏像彫刻と言えば、いままで飛鳥仏や平安・鎌倉期の仏像に興味が行っていたが、今回の展覧会は奈良から平安の仏様を勉強するのにも良い機会となった。まことにありがたいことである。