先週、お盆の帰省をしてきた。金曜からの2泊3日という短いものだったか、久しぶりに食と読書を楽しむことができた。(いつもは粗食だし、最近は読書する暇もなし(^^;;)
■食
友人のるふなさんと食事をした「うめ治」の限定ランチが感動もの!女性が喜びそうな少しずつ何種類もあるお料理・デザートがテーブル上に運ばれた時は目が喜んでしまった(笑)。特に竹筒入りの茶碗蒸しはタピオカが入っているのか、プチプチ食感が面白く山椒の薬味も効いて美味しい♪それに食後の紅茶付きで1,050円(税込)だなんてリーズナブル過ぎ(感涙)。るふなさんの話だと、通常はマダム客が多くあっと間に売切れてしまうそうで、お盆中ということでラッキーだったかも。(るふなさんに感謝!)
さて、帰省の楽しみのひとつは「ホヤ」を食べること。ホヤは東北から北海道で食されているようで、東京ではなかなかお目にかかれない。それに東京では新鮮なホヤに当たったことがない(高級店に行けないし)。ということで、今年も我が家行きつけの和食店でホヤのお造り(ホヤ酢)を食べて大満足♪
で、翌日はフレンチということで、鮮魚苦手の義姉もニコニコと出かけたら、何とオードブルにホヤが登場! ホヤとグレープフルーツを合えたもので、私的にはこの意外な組み合わせは美味しかったのだが、義姉はもちろんダメ(^^;;。おかげで2人分を胃に収めることができた♪
ホヤとグレープフルーツのオードブル
■読書
塩野七生さんのマルコ・ダンドロを主人公にした殺人事件シリーズは単行本になった時点で既に読んでいたのだが、あまりに昔なのでストーリーがすっかり記憶から飛んでしまっていた(^^;;。ということで、兄の本棚からごそごそと埃を被った3冊を探し出し読み始めた。もちろん、目的は『法王庁殺人事件』(朝日新聞社・刊)の再読。パウルス3世の息子であるピエル・ルイージ・ファルネーゼとその長男アレッサンドロ枢機卿が登場だもの。
塩野さんの小説ではアレッサンドロは利発で性格の良い少年として描かれている。ところが、「カポディモンテ美術館展」がらみで再読したロベルト・ザッペリ著『ティツィアーノ【パウルス3世とその孫たち】』(三元社・刊)では逆に嫉妬深さが強調されており、なかなかに興味深いのだ。
『法王庁殺人事件』 『ティツィアーノ【パウルス3世とその孫たち】』
それに、ザッペリは以下のように述べる。
「ニーチェが彼の著書『アンチ・クリスト』で、ブルクハルトの影響で判断を誤り、挑発的にも「教皇としてのチェーザレ・ボルジア」を、決して到達しえなかったルネサンスの頂点として描き出した時、彼は思いちがいをしていた。「あらゆる価値の価値転換」という命題は、まさにパウルス3世が自ら設定したあの目標(ファルネーゼ家のパルマ・ピアチェンツァ公国設立)に他ならず、アレクサンデル6世の息子であるあの惨めで向こう見ずな男チェーザレ・ボルジアのものではない、ということにニーチェは気づいてなかった」
いやはや、挑発的だこと(笑)。塩野七生さんとロベルト・ザッペリの視点はかなり違っているようで、これもまた読書の面白さと言えるのかもしれない。
■食
友人のるふなさんと食事をした「うめ治」の限定ランチが感動もの!女性が喜びそうな少しずつ何種類もあるお料理・デザートがテーブル上に運ばれた時は目が喜んでしまった(笑)。特に竹筒入りの茶碗蒸しはタピオカが入っているのか、プチプチ食感が面白く山椒の薬味も効いて美味しい♪それに食後の紅茶付きで1,050円(税込)だなんてリーズナブル過ぎ(感涙)。るふなさんの話だと、通常はマダム客が多くあっと間に売切れてしまうそうで、お盆中ということでラッキーだったかも。(るふなさんに感謝!)
さて、帰省の楽しみのひとつは「ホヤ」を食べること。ホヤは東北から北海道で食されているようで、東京ではなかなかお目にかかれない。それに東京では新鮮なホヤに当たったことがない(高級店に行けないし)。ということで、今年も我が家行きつけの和食店でホヤのお造り(ホヤ酢)を食べて大満足♪
で、翌日はフレンチということで、鮮魚苦手の義姉もニコニコと出かけたら、何とオードブルにホヤが登場! ホヤとグレープフルーツを合えたもので、私的にはこの意外な組み合わせは美味しかったのだが、義姉はもちろんダメ(^^;;。おかげで2人分を胃に収めることができた♪
ホヤとグレープフルーツのオードブル
■読書
塩野七生さんのマルコ・ダンドロを主人公にした殺人事件シリーズは単行本になった時点で既に読んでいたのだが、あまりに昔なのでストーリーがすっかり記憶から飛んでしまっていた(^^;;。ということで、兄の本棚からごそごそと埃を被った3冊を探し出し読み始めた。もちろん、目的は『法王庁殺人事件』(朝日新聞社・刊)の再読。パウルス3世の息子であるピエル・ルイージ・ファルネーゼとその長男アレッサンドロ枢機卿が登場だもの。
塩野さんの小説ではアレッサンドロは利発で性格の良い少年として描かれている。ところが、「カポディモンテ美術館展」がらみで再読したロベルト・ザッペリ著『ティツィアーノ【パウルス3世とその孫たち】』(三元社・刊)では逆に嫉妬深さが強調されており、なかなかに興味深いのだ。
『法王庁殺人事件』 『ティツィアーノ【パウルス3世とその孫たち】』
それに、ザッペリは以下のように述べる。
「ニーチェが彼の著書『アンチ・クリスト』で、ブルクハルトの影響で判断を誤り、挑発的にも「教皇としてのチェーザレ・ボルジア」を、決して到達しえなかったルネサンスの頂点として描き出した時、彼は思いちがいをしていた。「あらゆる価値の価値転換」という命題は、まさにパウルス3世が自ら設定したあの目標(ファルネーゼ家のパルマ・ピアチェンツァ公国設立)に他ならず、アレクサンデル6世の息子であるあの惨めで向こう見ずな男チェーザレ・ボルジアのものではない、ということにニーチェは気づいてなかった」
いやはや、挑発的だこと(笑)。塩野七生さんとロベルト・ザッペリの視点はかなり違っているようで、これもまた読書の面白さと言えるのかもしれない。