時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

居眠り磐音 江戸双紙22 ~荒海ノ津~53

2010-04-11 | 読書
玄界灘の荒波が
初冬の気配を漂わす頃
豊後関前を発った坂崎磐音とおこんさん

江戸へ帰ると思いきや
これまた
関前藩の為にと
父・正睦に遠まわしの圧力が…
(正睦パパ…少々わがまま)

一路
筑前博多へと向います
向う先は
福岡藩の御用達商人箱崎屋次郎平のお店

途中
風邪を引いて
体調を崩したおこんさんを気遣い
箱崎屋の別邸に滞在することになります

磐音あるところに
騒動あり!
ってことで
今回もございます
下級武士と武家娘の駆け落ち騒動…
愛を貫こうとする男女を
磐音が応援しない訳がない


仮祝言を終え
共に生きることを誓った
磐音とおこんさん
幸せ一杯
夢一杯の新婚旅行が続いております
ですが
剣の道にまい進する磐音に
常に付きまとう‘生死を賭けた宿命’を
改めて思い知らされるおこんさんなのでありました

一方江戸では
友人にして貧乏御家人の次男坊・品川家に訪れた
お家断絶の危機&柳次郎に訪れた春の予感

主役・坂崎磐音がおらずとも
事件は起こっておりまして
上様御側御用取次速水左近
神田三崎町の直心影流佐々木玲圓
南町奉行所筆頭与力笹塚孫一
今津屋老分番頭由蔵
名立たる人物が御出馬
総登場しての座興?
いえいえ悪者退治に奮闘します
そして
長きに渡る苦労の末
腐らず頑張って来た柳次郎に
希望の光が…

イマイチ
印象の薄い品川柳次郎ですが
磐音を通して
大物とも知り合いだったりしてまして
何気に凄いんです

柳次郎に想いをよせるお有の父
椎葉当主・弥五郎ビックリ!

品川家にとって
坂崎磐音は正に‘福の神’