元禄14年
大黒屋総兵衛に
赤穂浪士を討ち阻止
浪士抹殺の命が‘影’から下りた
神君家康の時代から
徳川安寧のため
隠れ旗本として
任務を果たすように命じられた鳶沢成元六代目
大黒屋総兵衛こと鳶沢勝頼
しかし
武家諸法度にある
喧嘩両成敗に反する下知を下した
‘影’に対し不信感を抱いく総兵衛…
‘影’の不可解な言動の背後に潜む
御側御用人・大老柳沢保明の影…
隠れ旗本として何を成すべきか
鳶沢村で
瞑想を続ける総兵衛…
総兵が下した結論
それは
影となり
赤穂浪士の討ち入りを助成する
でした
時を同じくして
江戸の大黒屋では
貞吉なる人物が
縁あって働くこととなります
実はこの貞吉
主君浅野内匠頭の無念を果たすべく
吉良上野介を討ち果たそうとする
赤穂浪士の一人・奥田貞右衛門なのでありました
大黒屋の大番頭・笠蔵をはじめ
信之助らが
貞吉の素性を調べるのは朝飯前
一方
貞吉にしても
大黒屋が
ただの古着問屋じゃないことに気づきます
互いの素性を探りつつ
信頼を深めていく
鳶沢一族と赤穂浪士の面々…
大黒屋が
赤穂浪士討ち入りの助成をするのは
運命だったのかも!?
これも
神君家康公のお導きか…
赤穂浪士は
見事
仇討ちを成し遂げます
その後
彼らは切腹することになりますが
貞吉には妻と赤子がおりました
短い間でしたが
大黒屋の長屋に
家族揃って身を寄せていたわけです
討ち入りを前に
医学を学ぶため新たな屋敷へ移ると言う名目で
長屋を去ろうとする貞吉に
女房と赤子を連れての勉学は大変だろうから
お二人を大黒屋の長屋で
これまで通りお預かりいたします
と伝える総兵衛…
多くを語らず
しかし
真意は切ないくらいに伝わっております
前作『死闘!』で
古着問屋惣代の地位を
江川屋彦左衛門に奪われた総兵衛ですが
この彦左衛門こと松太郎
とんでもない奴です
京都の古着問屋じゅやく屋の元奉公人で
百十三代東山天皇のご近臣
中納言坊城公積(ぼうじょうきんみつ)様の次女
祟子様に手をつけてました!
先の朝廷勅使柳原前大納言資廉(すけかど)が叔父にあたるらしい…
名家のお姫様に手をつけて
子供まで孕ませといて
江戸で柳沢保明と縁の娘を
嫁に迎えようとしておりました
彦左衛門こと松太郎は
商人の道に反した行いをした上に
世話になったじゃらく屋に
後ろ足で泥をかけるようなまねをしちまいました
あきません…
祟子様をつれ江戸まで出てきた
じゃらく屋の番頭佐助さん
堪忍袋の緒が切れました
今をときめく綱吉様の御用人の力は
わてかて知らぬわけではおまへん
しかし
しょせんは成りあがりの役人のひとりだす
京の公卿衆は何百年の時をかさねて生き残ってきた高貴なひとたち
このことをよう存念なされ!
京で何百年とのれんを上げてきたじゅらく屋の力をあもうみたらあきまへんえ!
ときたよ…
一方
大黒屋に対するしゅらく屋と祟子の評価は絶大!
祟子は総兵衛に
生まれた第一子の名付け親になって欲しいと願う程!!
公卿の姫様と
京のじゅらく屋という
強い味方をつけた総兵衛の
反撃開始です
江戸柳生と尾張柳生との確執もあったりして
読み応えありました
終章・本懐では
高輪泉岳寺へ向かう
奥田貞右衛門
大石内蔵助
赤穂浪士一行と
死闘を終えた総兵衛が
すれ違う場面が描かれております
信ずる道を
同道と突き進む両雄の姿…
感無量でございました
そうそう
祟子さんのお子様ですが
坊城佐総(ぼうじょうすけふさ)と名付けられました
佐助さんの‘佐’と総兵衛の‘総’から取ったみたいです
後に
彦左衛門こと松太郎は
祟子様と夫婦になりますが
江川屋の商いはイマイチ
器が違います器が…
そのうち
大黒屋の傘下に下りそうです
それと
江戸領内に入ろうとした
大石内蔵助を抹殺せんとする
出羽米沢藩江戸家老率いる刺客のひとり
女剣士・深沢美雪の存在が
総兵衛と鳶沢一族に大きく関わってきそうです
出羽米沢藩がどうして
赤穂浪士の討ち入りを阻止しようとしたか…
米沢藩城主・上杉綱憲は
吉良上野介の実子だったからで~す
‘影’が
柳沢保明と結託していたとは言え
‘影’の命に叛き
約定を破った事に変わりはない!
今後の展開が気になりますね~
そうそう
『死闘!』で
江川屋に殺されかけ
寸での所を大黒屋に助けられ
大黒屋での奉公を始め
『抹殺!』では
京のじゃらく屋の番頭・佐助と
中納言坊城公積(ぼうじょうきんみつ)様の次女
祟子様を総兵衛に引き合わせた
元江川屋番頭・清吉が
柳沢保明一派
北町同心・新藤鬼八郎と
十手持の黒烏に拉致されてしまいます
鳶沢村で
幼い頃から修行してきた
信之助達とは違います
一般ピープルなんですよ!
早く奪還してくれぇ~
大黒屋総兵衛に
赤穂浪士を討ち阻止
浪士抹殺の命が‘影’から下りた
神君家康の時代から
徳川安寧のため
隠れ旗本として
任務を果たすように命じられた鳶沢成元六代目
大黒屋総兵衛こと鳶沢勝頼
しかし
武家諸法度にある
喧嘩両成敗に反する下知を下した
‘影’に対し不信感を抱いく総兵衛…
‘影’の不可解な言動の背後に潜む
御側御用人・大老柳沢保明の影…
隠れ旗本として何を成すべきか
鳶沢村で
瞑想を続ける総兵衛…
総兵が下した結論
それは
影となり
赤穂浪士の討ち入りを助成する
でした
時を同じくして
江戸の大黒屋では
貞吉なる人物が
縁あって働くこととなります
実はこの貞吉
主君浅野内匠頭の無念を果たすべく
吉良上野介を討ち果たそうとする
赤穂浪士の一人・奥田貞右衛門なのでありました
大黒屋の大番頭・笠蔵をはじめ
信之助らが
貞吉の素性を調べるのは朝飯前
一方
貞吉にしても
大黒屋が
ただの古着問屋じゃないことに気づきます
互いの素性を探りつつ
信頼を深めていく
鳶沢一族と赤穂浪士の面々…
大黒屋が
赤穂浪士討ち入りの助成をするのは
運命だったのかも!?
これも
神君家康公のお導きか…
赤穂浪士は
見事
仇討ちを成し遂げます
その後
彼らは切腹することになりますが
貞吉には妻と赤子がおりました
短い間でしたが
大黒屋の長屋に
家族揃って身を寄せていたわけです
討ち入りを前に
医学を学ぶため新たな屋敷へ移ると言う名目で
長屋を去ろうとする貞吉に
女房と赤子を連れての勉学は大変だろうから
お二人を大黒屋の長屋で
これまで通りお預かりいたします
と伝える総兵衛…
多くを語らず
しかし
真意は切ないくらいに伝わっております
前作『死闘!』で
古着問屋惣代の地位を
江川屋彦左衛門に奪われた総兵衛ですが
この彦左衛門こと松太郎
とんでもない奴です
京都の古着問屋じゅやく屋の元奉公人で
百十三代東山天皇のご近臣
中納言坊城公積(ぼうじょうきんみつ)様の次女
祟子様に手をつけてました!
先の朝廷勅使柳原前大納言資廉(すけかど)が叔父にあたるらしい…
名家のお姫様に手をつけて
子供まで孕ませといて
江戸で柳沢保明と縁の娘を
嫁に迎えようとしておりました
彦左衛門こと松太郎は
商人の道に反した行いをした上に
世話になったじゃらく屋に
後ろ足で泥をかけるようなまねをしちまいました
あきません…
祟子様をつれ江戸まで出てきた
じゃらく屋の番頭佐助さん
堪忍袋の緒が切れました
今をときめく綱吉様の御用人の力は
わてかて知らぬわけではおまへん
しかし
しょせんは成りあがりの役人のひとりだす
京の公卿衆は何百年の時をかさねて生き残ってきた高貴なひとたち
このことをよう存念なされ!
京で何百年とのれんを上げてきたじゅらく屋の力をあもうみたらあきまへんえ!
ときたよ…
一方
大黒屋に対するしゅらく屋と祟子の評価は絶大!
祟子は総兵衛に
生まれた第一子の名付け親になって欲しいと願う程!!
公卿の姫様と
京のじゅらく屋という
強い味方をつけた総兵衛の
反撃開始です
江戸柳生と尾張柳生との確執もあったりして
読み応えありました
終章・本懐では
高輪泉岳寺へ向かう
奥田貞右衛門
大石内蔵助
赤穂浪士一行と
死闘を終えた総兵衛が
すれ違う場面が描かれております
信ずる道を
同道と突き進む両雄の姿…
感無量でございました
そうそう
祟子さんのお子様ですが
坊城佐総(ぼうじょうすけふさ)と名付けられました
佐助さんの‘佐’と総兵衛の‘総’から取ったみたいです
後に
彦左衛門こと松太郎は
祟子様と夫婦になりますが
江川屋の商いはイマイチ
器が違います器が…
そのうち
大黒屋の傘下に下りそうです
それと
江戸領内に入ろうとした
大石内蔵助を抹殺せんとする
出羽米沢藩江戸家老率いる刺客のひとり
女剣士・深沢美雪の存在が
総兵衛と鳶沢一族に大きく関わってきそうです
出羽米沢藩がどうして
赤穂浪士の討ち入りを阻止しようとしたか…
米沢藩城主・上杉綱憲は
吉良上野介の実子だったからで~す
‘影’が
柳沢保明と結託していたとは言え
‘影’の命に叛き
約定を破った事に変わりはない!
今後の展開が気になりますね~
そうそう
『死闘!』で
江川屋に殺されかけ
寸での所を大黒屋に助けられ
大黒屋での奉公を始め
『抹殺!』では
京のじゃらく屋の番頭・佐助と
中納言坊城公積(ぼうじょうきんみつ)様の次女
祟子様を総兵衛に引き合わせた
元江川屋番頭・清吉が
柳沢保明一派
北町同心・新藤鬼八郎と
十手持の黒烏に拉致されてしまいます
鳶沢村で
幼い頃から修行してきた
信之助達とは違います
一般ピープルなんですよ!
早く奪還してくれぇ~