時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

ハート・ロッカー 43

2010-04-22 | 映画
2004年夏
イラク・バグダッド郊外
アメリカ軍の爆発物処理班は
死と隣り合わせの前線の中でも
最も死を身近に感じながら
爆弾の処理を行うスペシャリストたち



ある日も
爆弾の処理を行い
退避しようとした瞬間に突如
爆弾が爆破
一人が殉職してしまう



新しい中隊のリーダーに就任した
ウィリアム・ジェームズ二等軍曹は
基本的な安全対策も行なわず
まるで死に対する恐れが
全くないかのように振舞う




補佐に付く
J.T.サンボーン軍曹と
オーウェン・エルドリッジ技術兵は
いつ死ぬかもしれない緊張感
特に一瞬の判断のミスが
死に直結する爆発物処理の任務のなかで
徐々に
ジェームズへの不安を募らせていく



彼は
虚勢を張る只の命知らずなのか
それとも
勇敢なプロフェッショナルなのか…
そんな
男たちの想いとは無関係に
激しい戦闘行為が繰り返される日常は続き
爆弾処理の毎日が過ぎていく
ブラボー中隊
任務明けまで
あと38日…




イラクに駐留する
アメリカ軍の中でも
最大の危険を伴う
爆発物処理班の兵士を描いた作品で
命知らずの兵士と
仲間との確執と友情を軸に
緊張感あふれる
爆発物処理の現場を
リアルに映し出した『ハート・ロッカー』



と言うことなんですけど
確執はともかく
友情ね~
ウィリアム・ジェームズ二等軍曹の
爆発物の処理能力は認めますけど
任務の範疇を超えた
無謀な行動とか
仲間を巻き込んでの
テロ犯捜査…
ど~なの?



そこまでする
ジェームズの真意と言うか
背景が
イマイチ掴み切れなかった
あっ!でも
折角仲良くなった
ベッカム少年を無視するに至る経緯
ジェームズの心境は
解りましたよ



それとですね~
基本的な事なんですけど
あの爆発物って
一般人が住む町中とかにセットされてますけど
それを
何故処理する必要があるんですか?
テロ組織がセットして
巻き添えをくうのは大半が一般市民…
自国内で
同族殺してどうすんだろう…



無知&浅はか承知で書きますけど
イラン人以外は
国外退去するわけにはいかないわけ?
あの手の国は強制的に鎖国させて
勝手に自国で自給自足して
好きに暮らして貰えばいいのに…

『NIGHT・HEAD』で
岬老人が地面から天空にかけて
結界張り巡らして
そこから霧原兄弟を出させなかったんですけど
それと同じような結界発明して
覆っちゃえば?

こっちも干渉しないから
そっちも干渉しないで!

みたいな…



異国の文化や宗教観にも
ある程度理解を示し
共存する道を選ぶ事が出来る人だけ
それと子供達は
国からさっさと出て
(国を去るのは辛いかもしれませんけど)
あとは鎖国して!鎖国!

爆発物の処理をする人間が
必要とされているのは解る
でも
誰の為に
命を張ってるのか…



強制的に
自爆させたれた一般人を
同じ民族の人間が
何事ともなかったかのように
平然とみつめる姿
何事もなかったかのようにで
凧をあげる男…

‘死’に対する感覚が
完全に麻痺している一般人の
淡々とした姿が
余りにも不気味であり
ゾッとした


        

と同時に
何と言われようと
八百万の神仏が共存する多神教の島国
ジャパンに生まれて
良かったと本当に思う

技術的な部門でしか
『アバター』が
受賞出来なかったのは納得だけど
アカデミー賞の作品賞受賞する程の
作品とは思えないなぁ~
選考基準もかなり偏見あるし
見解の相違と趣味の問題でしょうか…