時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

居眠り磐音 江戸双紙28 ~照葉ノ露~60

2010-04-23 | 読書
「第一章 酒乱の罪」は
2010年1月1日
「陽炎の辻 正月スペシャル:海の母」
と云うタイトルで
ドラマ化されております

直参旗本二千百五十石
設楽小太郎貞綱が
父貞兼を殺した佐江傳三郎を
仇討ちせんがため
旅をする話です

仇討ちとは申せ
諸悪の根源は殺された貞兼なのであります
酒乱癖のある貞兼の
妻・お彩に対する撲る蹴るの打擲を
諌めようとした折の
偶然の事故!

佐江傳三郎は
設楽家御用人の命で
打擲を止めようとしただけなのに…

その場で
切腹しようとすした傳三郎でしたが

もうたくさんです

っと
お彩が傳三郎の腕を掴み
共に設楽家を出奔したのであります

設楽家に使える者も
城中でも
貞兼の酒乱が原因と解っている
誰が悪いのか
承知であるにも関らず…

この時代
主殺しは大罪であり
設楽家を存続させるためには
嫡子である小太郎が
早々に仇討ちをしなければ
お家断絶…

設楽家を守るため
尊敬する師匠である傳三郎と
大好きな母を討たねばならない
十三歳の小太郎…

やるせないですね~

一方
竹村武左衛門が
とうとう刀を捨てます
品川柳次郎と磐音が奔走し?
陸奥磐城平藩五万石安藤対馬守下屋敷の門番として
新たな生計を始めます
当人は至ってお気楽です
心配するのは周囲の人達ばかり也

土佐藩士の次男坊
でぶ軍鶏こと重富利次郎が
父・百太郎と共に江戸を出立
国許・土佐帰郷するため
尚武館を後にしたり

第十代徳川将軍家治の体調思わしくなく
田沼意次が放った
第四・第五の刺客が江戸に舞い戻り
佐々木磐音は
次期将軍と称される徳川家基の剣術指南役として
江戸城西の丸に上がります

再び
田沼派反田沼派の戦いが
始まろうとしております

徳川家基さんって
実際は
将軍職に就く前に
18歳の若さで亡くなるのよね~
田沼意次一派による毒殺だったとか?
ってことは…

嫌な予感