時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

居眠り磐音 江戸双紙18 ~捨雛ノ川~48

2010-04-03 | 読書
『紅椿ノ谷』から引き続き
神田三崎町
神保小路・直心影流
佐々木道場の道場増改築
道場の床下土中から
二百年以上も昔に埋められたと思われる
甕が二つ発見される
中には
唐の通貨‘開元通寶’
二本の太刀・狩衣等々が入っていた
これが
大きな事件に繋がるとかと思いきや
そうでもなく…

三国峠下‘法師の湯’に現れた
刺客が登場する訳でもなく
おそめちゃんが
縫箔師に弟子入りしたり
佐々木道場の住み込み師範代・本多鐘四郎が
西の丸御納戸組頭
依田新左衛門の娘・お市との婚儀が決まり
婿入りすることになるとか…
坂崎磐音周辺の人物のエピソードがつらつら
唐人と磐音の勝負もありますが
のらりくらりと話が続く感じです

『坂崎さんを無闇に引っ張りださないで下さいな
これからは私の許しがなければ駄目ですからね』

事件がある度
磐音を引っ張りす南町の権蔵親分に釘を刺すおこんさん

『旦那、今小町の尻野下にもう敷かれたか』
と親分

『そういうことだ』
と鷹揚に坂崎磐音が答える

いい感じです

町中で二人を見かける誰しもが
その姿を見ながら
『これほど似合いの夫婦もない
 三国一の花嫁花婿だねぇ』
と口にする

あっしも同感です
容姿端麗にして才色兼備のおこん
眉目秀麗にして文武両道の磐音

穏かなのも結構です
ですが
お家騒動とか
白熱した展開を今後期待しつつ

進みます