直前の台湾コンサートを終えたヒラリーとネルソンス
11月18日(月) 東京オペラシティコンサートホール
アンドリス・ネルソンス指揮 バーミンガム市交響楽団
ワーグナー:歌劇「ローエングリン」~第1幕への前奏曲
Wagner : Prelude to 1st Act from “Lohengrin”
シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 作品47 (ヴァイオリン:ヒラリー・ハーン)
Sibelius :Violin Concerto D-minor Op.47 (Violin: Hilary Hahn)
アンコールはバッハのサラバンド
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ドヴォルザーク:交響曲第9番 ホ短調 作品95「新世界」
Dvořák: Symphony No.9 in E minor Op.95 "From the New World"
アンコール:エミルス・ダルツィンス : 憂鬱なワルツ
オペラシティは好きなホールですが
オーケストラとなると舞台の上が狭そうなそんな感じがしました。
前から6番目の右の方で、ちょうどヒラリーハーンの顔の正面になりました。
(前過ぎるのもあまりいい席ではありません。管楽器がほとんど見えません。
あまり日の目が当たらないコントラバスが近くで縁の下の力持ちのような
感じがしました。いつかはファビオ・ルイジの靴の底にビロードのようなものが
はってあるのを発見したり・・)
あまり前の方だとまるでオーケストラの中で聴いているような
そんな感じ。団員の笑顔や話し声が聞こえ、演奏中はスコアをめくる音がする。
指揮者の表情もものすごく伝わってくる。
とても人間らしさを感じさせるオーケストラでした。
静寂の中から立ちこめた霧が明るくなり、姿を徐々にあらわすようなワーグナー
シベリウスはとてもエネルギッシュに思えました。
まっすぐなヒラリー・ハーンの力強さを感じました。
ネルソンスとのコラボレーションもとても楽しんでいるように
思えました。誰もが音楽を楽しんでいることがすごく伝わってくる
コンサートで、音楽そのものの中にいた、そんな感じのコンサートでした。
1楽章が終わるとやったといった表情で見合っている指揮者とソリスト・・
笑顔がこぼれて素敵でした。
アンコールのバッハはやはりヒラリーらしくて
これを聴かないでは終われないといった感じ。
それにしても、男性の観客が多いのよね。子供も目につきました。
ヒラリーのファン層は厚いです。
ブラボーの掛け声も日本人でないとさまになっていました。
次の曲はドヴォルザークの「新世界より」。
私が中学生のころ誕生日プレゼントに買ってもらった初めのてのLPレコード。
(ポップスのはじめてのLPレコードはパット・ブーン・・そう言えばまだ存命なので
しょうか?)
カラヤンのそれに比べると、あたたかい感じがしました。
それまでは父が買ってくれた筑摩書房の音楽の解説が付いた全集のソノシートで
クラシックを聴いていました。ソノシートなんて知らない人が多いですよね。
オーケストラの方も歓声止まずで、アンコールの紹介の時も
冗談交じりで楽しい雰囲気でした。
あさってはもともと行く予定だったグリモーです。
なんというぜいたくな秋。