昨日の朝、カジモト・イープラスからのメールで
今日のコンサートを知りました。最近ヴァイオリンの方に魅かれて
ピアノの方はピリスくらいで興味少し薄れたようでしたが
この案内でとても行きたくなりました。
今日はオフで朝掃除をすませ髪を染めて、銀行に話を聞きに行って、落合の染物屋さんへ
和装用の補正下着の取り換えに行き、家に歩いて帰り、そのあとで
ちょっと遠いスーパーまで行き、ペットショップによってねこ砂を買いごろごろ
ひいて帰ってきました。夕食を作ってからやっとコンサートに行き、当日券を並びました。
私の知らなかったこのピアニストはかなり有望で、友人はアルゲリッチのようになると
音楽の友に書いてあったと教えてくれました。昨年のガーディアンのベスト・コンサートに
選ばれているとのこと。
2月25日(水)19:00開演 東京オペラシティ コンサートホール
【曲目】
J.S.バッハ:フランス風序曲 ロ短調 BWV831
J.S.バッハ:イギリス組曲第3番 ト短調 BWV808
シューマン:精霊の主題による変奏曲
シューマン:幻想曲 ハ長調 op.17
アンコール
ベートーヴェン: バカテル op.126-1、2、3
最初からいきなりバッハで遊びの無いプログラムです。
最初は軽い曲で入るコンサートもありがちですが。
音がとにかく素晴らしく、そしてクリアでダイナミック。
解釈は個性的。やりたいことが明確な感じがしました。
バッハは顔がないとどこかでアンデルシェフスキが言っていました。
そのバッハという高い山に挑戦しているという感じがしました。
昔グレン・グールドがバッハかモーツァルトの全曲レコーディングの時に
山また山だったと語っていたことを思い出させました。
音楽が大聖堂のように高く高く組み立てられていました。
そしてときにロマン派を思わせるようなフレーズを
ちりばめて・・
水の小さな1滴が大河になるようなそんなスケールの大きさです。
音の響きがとにかく素晴らしい。
シューマンは色彩豊かで、繊細さとダイナミックが組み合わさり
幻想曲ではベストな演奏でした。
途中まるで空から魔法の粉が落ちてくるようなそんなイメージで
天井高く見てしまいました。下を見るとピアニストが小さく見えます。
音楽という魔法です。
そして自分と向かわせるそんなことを感じさせるコンサートでした。
私は何をしてきて、何をするのかと・・
グレン・グールドのレコードで持っているイギリス組曲を
買いました。コンサートの後ってあとから買おうと思うと
レコード屋さんで売り切れ状態になることが多いし、
サインがしてもらえるとのことで買いました。
コンサート後にサインをしてもらい、日本語で話したら
日本語で答えてくれました。とても優しい気さくな方です。
よく英語で話しかけるのですが、今回は簡単な日本語にして
話したら通じた?みたい。