Reflections

時のかけらたち

初めての多摩丘陵ハイキング ・・・ Tama Hills hiking for the first time

2020-06-18 23:57:59 | wonderland
多摩丘陵の花巡り ・・・ 主宰 横山譲二先生
6月17日 9時 調布駅集合  参加者 25名?
南平駅 ~ 熊野神社 ~ 南平丘陵公園 ~ 多摩動物園との境の尾根道 ~ 多摩丘陵自然公園 ~ 高幡不動
(家から最寄駅への往復を含めて 8km 12,314歩 22階)

この花めぐりの会は先生のお人柄に触れ、生きてきた人生そのものにも触れる貴重な会であることが
2回目の参加でわかりました。植物の知識を伝えようとすることとそれに人間的な魅力が加わります。

多摩丘陵は水の豊富な土地で、打ち込み井戸がたくさん掘られていた。今は東京都の水道局からに変わっている。
畑の水路が残っていて、今でも湧水のように井戸水が流れているところがあった。南平は昔は一面の梨畑だったそうです。






疎水に昔の農業道具の置き場所か何かが今も残っていました。

先生の記憶をたどり、昔あったハイキングコースを行くことに。
ハイキングコースは戦前に体力増進のために作られたもの。
聖蹟桜ヶ丘、何が聖蹟なのか疑問を持ったこともなかったけれど、初めて疑問に思い調べたら、明治天皇の御猟場があった
場所すなわち明治天皇が行幸した地である「聖蹟」。

市街地を熊野神社に向かう。家の周り木々や植物に魅かれながら歩きます。



ねむの木



同じ仲間の人かと思ったら、知らない人にこれがソクズと言う花と教えてもらった。みんなもう行っちゃったよ
と言われて、慌ててグループの方に。




先生がゼニゴケの説明をしていらっしゃいました。






雌株だけでした。雄株が小判のようなお皿のような形をしています。



ムシトリナデシコ
原産地はヨーロッパで、茎上部の葉の下に粘液を分泌する部分が帯状にあり、ここに虫が付着して捕らえられることがある。
名称の由来は上記の粘着部で小昆虫を捕らえることであるが、捕獲された昆虫を消化吸収することはなく食虫植物ではない。
花の蜜を盗むだけで、効果的な受粉に与らないアリが、茎をよじ登って花に達するのを妨げていると考えられている。
日本では江戸時代に鑑賞用として移入されたものが各地で野生化しており、道端や空き地でも群生しているのを良く見かける。
                                        ウィキペディア(Wikipedia)より抜粋









みなさん、ホタルブクロのめじべとおしべを調べていました。
その上でいい鳴き声の鳥が・・ 教えてもらったらなんと嫌われ者のガビチョウでした。
少しうるさくもありましたが、きれいな鳴き声でした。



ガビチョウはもともと日本にはいなかった外来種。
在来種への明確な被害が報告されていないにも拘らず「侵略的外来種ワースト100選」にリストアップされています。
中国からペットとして輸入したのが始まりだそうです。



熊野神社の上から道があるかと思ったらなかったので、下に降りてから別のところを登って行きました。



ハイキングコースは尾根に出るまで何度も急な階段があり、かなりハードなコースでした。
周りの友達に助けられながら行きました。一緒に行った知っている人はうたどんさん、としちゃん、小学校以来の
鎌倉の友人です。カメラがやっぱり重かった! 今回は山なので望遠にしました。



コウゾの実



ユキノシタ






ムラサキシキブ



ネズミモチ



ハリキリ






ツリバナは実が5個

ハエトリソウも撮ったのだけどよくわからなくなってきました。






オオバノトンボソウ
トンボが飛んでいるように見えます。







途中休み休み行きますが、その時に先生からいろいろなお話を聞きました。

戦争のこと
今もコロナで学校に通えなくなっているけれど、先生も戦争で学業ができなかったことがあり、特殊鋼の工場へ
行かされていたそうです。戦争が終わってから1年後に師範学校に戻れたとのこと。
教え子への手紙を投函してきたと話されていました。
その生徒は戦前フィリピンにいて帰国したとのことですが、集団自決を乗り越えて生きてきた子どもだそうです。
兄弟の中に障害のお子さんがいて集団自決はしたくないと言って、その子のおかげで一家が助かったという
お話です。戦前は日本もフィリピンとか外国を半分統治していたような感じで、昨年の終戦記念日の頃
そういうドラマを見たことがありました。その資料を九段の昭和館においてもらうことにしたと話されていました。

学生だった頃生きて帰って来いと言った先生はたった一人だったと話していました。
軍歌で倒れた戦友を助けるという歌詞は歌うのを禁止されていたという話も、助けてはいけないという
規則も全く知りませんでした。人命を軽んじていた時代はそんな昔のことではありません。


ずっと尾根を歩き多摩動物園との境に高い金網が続き、野生のタヌキが動物園内に侵入するのを
防いでいました。

ハイキングコースの中に防空壕がありました。山で仕事をしている人たちが空爆にあった時に逃れる場所。







オオカモメヅル





ミヤマナルコユリ



ウマノミツバ







気持ちよく広がる多摩の景色。ジブリの「耳を澄ませば」を思い出します。






途中この山道を走っていた学生かと思ったら若いプロのボクサー二人に会いました。
先生はさっそくお話していました。

市街地に降りて、高幡不動に向かいました。



高幡不動尊の奥の一番上の所に着きました。お地蔵さんが88か所立っています。紫陽花がきれいに咲いていて、
お地蔵様を一つずつ見ながら、下って行きました。










昨日作ったガトーショコラを朝切って冷蔵庫に入れたら、そのまま持ってくるのを忘れました。
やっとここでおにぎりのお弁当を食べることができました。何時もの定番で筑前煮と冷凍のから揚げ、
卵焼きと一緒です。
喉も途中何度も飲んでもカラカラでした。

昼食後、先生にうろ覚えの名前をお聞きして教えていただきました。
カメラを持っているとメモが取れなくて、記憶が不確かになってきます。



先生がいつも持ち歩いている牧野富太郎の学生版日本植物図鑑。
もうボロボロです。索引を引かなくてもどこにあるかだいたいわかるとのことでした。



この本がお奨めとのことなので、帰ったら予約申し込みをしようと思いました。
この牧野富太郎の植物画がすごく味があります。
植物名はラテン語名を気にすると仲間がわかるとのことでした。

1回の参加で3つでも新しい植物を覚えたら、知識がどんどん増えていきますよと背中を押していただきました。

先生に佐藤達夫さんのことをお聞きしたら、よく一緒に出かけたと話していました。牧野富太郎とのつながりです。
来週にでも牧野庭園と野草園の百合の受粉をしに行くとのことでした。離れたところの花粉がいいとのことです。

時にユーモアを交えてのお話が楽しい先生です。



高幡不動の横を通って、駅ビルの中の風がたくさん通るタリーズコーヒーでエスプレッソフラペチーノを
いただいて、涼みました。梅雨の晴天で、気温は30℃くらいだったと思いますが、湿度が高くなく
良い一日でした。

名前のわからない花も撮りましたので、花だけまとめてまた載せようかと思います。

June 17   2020  Tama Hills




コメント (4)
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