Reflections

時のかけらたち

如庵を訪ねて ・・・ Joan and Inuyama castle

2022-07-03 18:29:21 | wonderland

5月27日

有楽斎と如庵

如庵は、元和4年(1618年)織田信長の弟、織田有楽斎(織田長益)が京都の建仁寺・正伝院の再興の際に建造した茶室です。
その巧な構成より、京都の山崎にある千利休が建てた待庵(たいあん)、および京都の大徳寺の塔頭である龍光院の蜜庵(みったん)
と共に、日本三名席と称される茶室として国宝に指定されています。

織田有楽斎は、千利休に茶道を学び、利休十哲の一人にも数えられる茶人であり、如庵の名はそのクリスチャンネーム(Joan)から
付けられたとされています。
如庵は数度の移転を経て、昭和47年、有楽斎の生まれ故郷・尾張の地、犬山城下に移築され、庭園・有楽苑として開苑しました。
この茶室が転々と移転して、戦禍も免れこの地に安住の場を得ることができたのは奇跡的です。それは有楽斎が織田信長の弟で
信長亡き後、秀吉についたり、徳川方についたりして豊臣との橋渡しをしようと努力して、最後には茶人として生きたその
運命と比較されることが多いことを知りました。

友人から徳川の美術館などに行くより犬山の茶室を勧められたので、行く前に画像で調べたら、その斬新なデザインに
すっかり魅かれてしまいました。一度は山崎にも行ってみたいと思いましたが、利休の侘びとはまた違う個性のようでした。

3年間の保存修復の期間が終了して今年から再び見ることができるようになっていてラッキーでした。

遠くに犬山城を見ながら歩いて行きました。
時間があったらお店も見ながら行けたでしょうが、如庵で時間を取ることを
優先しました。足利の旧市街ともよく似た感じがしました。

 

 

ホテルの一角にあるような有楽苑には訪れる人も少なく、道路にも方向指示がなくて
静かに存在しているような感じでした。ホテルも落ち着いた低層のホテルで軽井沢の鹿島の森の
ような感じ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

きらきらときれいな音を楽しんだ水琴窟。

 

ここでは年配の女性のボランティアが丁寧な説明をしてくれました。一生懸命勉強して
テキストを片手に地元文化財を広めるのにつくしていました。

いろいろな茶室など見ながら如庵に到達しました。

茶室は外から眺めるだけですが、月に1回だけ中に入れるとのことです。
書院の等伯の襖は年に2回だけ特別公開があります。


 

窓が多いのが特徴の如庵。中から見る光が素敵でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

先ほどのおばちゃんボランティアの方にも再び会って、花の名前を聞いたら、最近はグーグルで
写真で検索するとすぐ出てくると教えてくれましたが、古いバージョンのiPhoneだとうまく
行かなくて。

 

 

 

 

有楽苑で時間を取って、犬山城には入らない予定でしたが、近くまで行って外から見たいと思ったのですが、
門がもう閉まっていました。幸いスマホを落としたという人が外にいて、門が少し開かれてそこから
お城の姿を近くから見ることができました。

 

犬山城の帰りに三光稲荷神社に寄りました。針綱神社に名前はひかれたのですが、もう閉まっていました。
参拝の記念に御朱印をいただきましたが、友人は四国八十八か所を回った時、途中からもうやめちゃったと
話していました。今やお寺の観光資源となっています。

 

 

犬山城に沿って川が流れていて、木曽川に流れ込んでいました。遊歩道を下って木曽川から
犬山城を見て犬山遊園駅から名古屋に戻ることにしました。

 

 

 

案内してくれた友人は子供のころよく来たところと懐かしがっていました。
川で遊んでいたらしい・・・ お店も結構あって昔はにぎやかだったようです。

 

対岸か橋の上から撮った写真がよく紹介されていますが、そこまでは行かないで駅に向かいました。

 

如庵の中は撮影禁止なので、名古屋鉄道の「日本の庭園 有楽苑」より写真を転載させていただきました。

 

光がたくさん取り入れらるようになっていました。
モダンな直線のデザインです。

 

 

犬山市観光協会の写真です。また違う季節に来てもいいかもしれないですね。

 

May 27  2022  Inuyama

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