大原
長らく家を離れていました。
リフォームのために家にいられないので、その間を利用して京都と広島に行っていました。
娘が来月末で退職してその休暇消化で最後の休みを取っていて、リフォームの準備といい、偶然でしたが、
グッド・タイミングでした。リフォームは築35年以上たったマンションで給排水管の交換は必須となっていて
やっと重い腰を上げて、たまたまご近所のオープンハウスがきっかけですることにしていたのですが、時期は
お願いしたリフォーム会社が同じマンションでほかにも数件取り掛かっていたので、遅くなって、4月~5月に
決まったものです。
三条会商店街
京都は娘が移住したいと思っているので、いろいろな方にお話を聞いて、住むエリアを見に行くことも含め
行きたかった場所も歩くようにしました。京都に住んでいる人たちが行く商店街や、住宅がある場所も歩いてみました。
他は2月に行ったばかりの大原、嵐山祐齋亭、業平と西行ゆかりの寺十輪院と勝持寺、奈良国立博物館の「空海展」、奈良
万葉植物園、厳島神社などへ。
大原
京都在住で若いころ一緒にお茶を習っていた方とも50年ぶりくらいにお会いすることにしました。最後にお会いした時は
母も一緒で、まだ彼女が新婚ほやほやの時だったと思います。なんという年月が経ってしまったのでしょう・・・
変わらないことが不思議に思ってしまいます。あっという間のことでした。
祐齋亭
広島では何度も遊びにおいでと言っていた義理の姉に会うことにしていたのですが、事前に連絡しても高齢の姉の
記憶力がなくなっていて、彼女は体力に自信がなくなったので原爆ドームを見るのに好きな場所があるので案内すると
ずっと言っていたのですが中止になってしまい、会えるかどうかも心配な旅でした。
祐齋亭
毎日気が付くと10km以上歩いた旅でしたが、不思議と足や膝も痛くならず、時々心臓の鼓動がドキドキ感じられることもなく
朝早起きして夜はなるべく早く寝る生活でしたが、最終日の広島で広島東照宮の急階段で転んでしまいました。あわや大惨事
でしたが、おしりをついて斜めに転んだのでどこもひねったり打撲もすることなくすんでほっとしました。ぞっとして泣きそうになり、
しばらくそのまま座っていました。急階段だったので手すりを伝って歩いていたのですが、わずかに途切れた手すりに気が付かず
バランスを崩してひっくり返りました。最近ふらつくことも多く、年を取ることの悲しさを感じました。
万葉植物園の御衣黄
華やかな京都市街そして、静かな山里を歩き、空海の世界に触れた旅の最後は広島の平和記念資料館と平家の終焉の地、厳島神社でした。
厳島神社は秋の観月薪能で行きたいとずっと思っていたのですが、姉が高齢なのでこの機会に京都から足を伸ばしました。
原爆ドーム
平和記念資料館では、部屋に入ったとたんに心が凍りつくのを感じました。ずっと行くべき場所だと思っていた地です。
実際に行ってみないと感じられないことです。原爆がいかに非人道的な兵器であることが・・ 普通に暮らしていた人たちの
生活を一瞬で奪いました。そこに生きた方々一人一人の生活を追うような展示も、残酷なものよりずっと訴えるものがあります。
特に特別企画の「ともだち 記憶」という展示がとてもよかったです。人を思う気持ちにあふれていました。海外からの若い旅行者が
一つ一つ読んでゆっくり見ていました。会場を出たあと、泣いて抱き合っている人もいました。私も核兵器廃絶の思いを新たにしました。
海外から、特に欧米からの観光客が多く、世界中の人に見てもらいたいと思いました。日本の役割の大きさを再認識しました。
空心閣からの眺め
旅行から戻ってまだ家に入れないので、ゲストルームで過ごし、やっと昨日はいることができました。必要性に迫られての
リフォームでしたが、なぜかレトロな昔のバスルームが懐かしくなりました。もう限界で給排水管の交換を機に浴室を
リニューアルしましたが、今のお風呂はお湯も自動で止めてくれるし、床掃除もしてくれます。私はなぜかアナログな人間なので
自分で調整する方が好きです。これでは人間はますます退化してしまいます。便利さは人間からいろいろなものを奪います。
すべてがこうなっていくのかと思うと恐くなりました。
これからまた第2期の工事、フローリングを入居の時にやり残した3部屋をリフォームすることにしたので、荷物を引っ越し
させなければなりません。いよいよ本番で、水回りだけでも多くのものを移動させて大変だったのにどうなることやらです。
連休中はせっせと荷造りです。
帰ってから昨日反田さんのメンデルスゾーン無言歌「甘い思い出」を聞いたら、ほっとしました。
旅行中も京都を発つとき朝カフェで聞いたモーツアルトや、どこでだったかエラやチェット・ベーカーでも聞いたことのあった
Someone to watch over me が流れて懐かしかったです。
photo : Ohara, Sanjyokai St. , Arashiyama, Nara, & Hiroshima
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