3月11日
昨年の7月に芭蕉布を見に大倉集古館に行ったときにお会いしたのが最後だったブログや織でつながったお友達と
久しぶりに会う機会ができました。
アルさんのFBで昨年末突然の病気に見舞われたご主人が元気になったことを知り、連絡を取って会って話がしたいね
と言うことになりました。A子さんと3人で渋谷シノワでシャンパンブランチのあと、松濤の戸栗美術館で
初期の伊万里と朝鮮陶磁の展覧会を見ることにしました。
この前、渋谷PARCOの牧野展に行ったときに回ろうかと思ったのですが、取っておいたものです。
素晴らしい展示物がたくさんあり、見ごたえがあり、別にしてよかったと思いました。
シャンパンはロゼでした!
A子さんはベルギー、ゲントでファン・アイクの祭壇画「神秘の子羊」が修復されたので滞在していたロンドンから
見に行ったとのことで、旅行の話に花が咲きました。ベルギーはブルージュが有名ですが、ゲントは観光地化されてなく
落ち着いていて訪れるのにいい場所とのこと。
アルさんは今回もアルさんの判断でご主人に正しい治療を受けさせることができて、無事切り抜けることができて
良かったです。年齢を重ねると予期せぬことが起きるものです。
アルさんご自身はリングフィットというゲームにはまっていて、その運動でずいぶん減量できたようです。
ホタルイカのフラン。フランは洋風の茶碗蒸しです。
前菜盛り合わせ
メインはお魚にしました。アンコウです。
デザートはデコポンとオレンジマスカットワインのゼリーにしました。
さあ食べるぞ~と言う感じのA子さんの格子の上田紬に格子の帯の上の二色使いの帯締めが素敵です。
私はお口の中に何入れてるの?なんて感じです。
桜鯛のカルパッチョも生ハムも焼いた野菜も皆おいしかったです。
ゆったりランチの後は東急の横を通って初めて行く戸栗美術館へ。
アルさんの羽織は叔母様の結婚式の時の衣装を羽織に作り替えたものです。
以前着ていらしたときは派手な感じがしましたが、今はすっかりなじんでいました。
赤い帯はポピーなのですが、インパクトがあってアルさんらしいおしゃれです。
お着物は結城紬。結城は暖かいので着るのにもうぎりぎりとおっしゃっていました。
A子さんの帯、かわいくて後姿を載せさせていただきました。
落ち着いた戸栗美術館。
コレクションが素晴らしくて、予想をはるかに超えていました。
こんなに生き生きとした陶器見たの初めてです。柄がどれも型にはまっていなくてのびのびとして
素晴らしかったです。
壺もどこかいびつでかわいい形のものがありました。
朝鮮の陶磁も大好きなものです。
すごく洗練されています。白磁も青磁もいくつか展示されていました。
秀吉の時代に朝鮮半島から連れてこられた朝鮮の陶工たちが日本の陶芸の基礎を
作りました。近代の徴用工のようなものでなくいい待遇ではあったかと想像しますが
祖国を離れて日本のために力を注いでくれた歴史があります。文化が大変な思いをして
伝来されたことを忘れてはいけないと思います。
渋谷に以前の賑わいが戻った土曜日でした。
着物は大島。南愛子先生の所の若い人が織ったものです。
帯をシノワにしました。中国刺繍が貼ってあります。
紀尾井アートギャラリーで買ったアンティークに近い感じがするものです。
March 11 2023 Shibuya
久しぶりにお会いできて嬉しかったです。
変わらないパワフルな姿勢に元気をもらいました。
私も何カ月も着物を着ていなかったので、着物を着るのがお手入れと言う言葉に納得しています。