ここの所、毎日電話してみようとずっと思っていた油絵のアトリエ時代の今でもお付き合いのある
友人の一人のNさん。年賀状が届かないので、お電話したら奥様より入院中と言わていたので、そろそろ
お電話してもいいかなと思いつつも、前回お電話した時に奥様が忙しそうにされていたので、なかなか電話
しにくいものもありとうとう4月になってしまっていました。
今日は途中うたどんさんとも待ち合わせて、調布の植物園フルコースで帰ってきましたが、郵便ポストから
郵便を取ると悲しいお知らせが入っていました。Nさんの息子さんから彼が3月に亡くなられたことが
書かれていました。どうしてもっと早く電話しなかったのだろうと悔やまれました。会うことも、話すことも
出来なかったでしょうけど・・・
数年前に30年ぶりくらいにお会いして、若い頃の話をたくさんされていました。学生時代も絵のクラブに入って
いたので、大学のOB会の作品展の案内もいただいていましたが、なかなか行けないでいました。
コロナが始まったころのように思っていましたが、いつだったかなと調べたら、2019年の7月でした。2年くらい
前だったかしらと思っていましたが、もう3年経っていたのですね。足を少し悪くされていたようで、ゆっくり歩いて
いらっしゃいました。若い頃、テニスを教えてもらったり、スキーもみんなで行ったり、音楽も一緒に聴きに行った
こともありました。京都や奈良、湖北のことや、日本酒のことなどたくさんのことを教えていただきました。
再会後、大学OB作品展に2回ほど行ったのが最後でした。私より少し年上とは思っていましたが、息子さんからの
はがきで16歳も上だったことがわかり驚きました。
今日ははがきを見て、はっきり読むと涙が出てきました。年上とわかっていてもいつか別れが来ると思っていても
とても急なことでした。あの頃のアルバムを持ってきて写真を見ました。楽しかった青春時代の日々です。
アトリエで多くの人たちと知り合うことができ、学生時代にできなかった旅行とかも楽しむことができました。
その中のNさんと一緒に撮った写真です。
年を取られても穏やかで優しい感じはちっともかわっていませんでした。
また一人友達が亡くなり、寂しい限りです。数年前にご自分の半生をたくさん語って
くれました。なんだかとても驚いてまだご冥福を祈るとかいうより、現実として
ピンとこない状態です。毎年毛筆で丁寧に書かれた年賀状をもう頂くことは
ないのだと思い聞かせました。
今日撮ってきた写真のお花を彼に捧げたいと思いました。
この花が一番Nさんのイメージに合っているかなと思いました。
倉庫にしまってあるというたくさんの油絵はどうなるのだろうと思ったり。
Nさんの生きてきた証。今はまだ驚きと悲しみの中にいる私です。
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