アサヒ芸能に、女優にの宮沢りえさんに関する特集記事が掲載されました。
この中で、解説しています。
宮沢さんといえば、最近は『ヨルタモリ』での“湯島のバーのママ役”が好評。
確かに42歳と、すっかり大人の女性です。
以下は、私が話をさせていただいた部分ですので、記事全体は本誌をご覧ください。
記事タイトル:
宮沢りえ タモリ・たけし・松本幸四郎がデレデレ
メディア論を専門にする上智大学の碓井広義教授が、その魅力を語る。
「まだ10代のときにCMの撮影現場で出会ったことがあります。宮沢さんがスタジオに入ると現場が急にパッと明るく華やいだのを覚えています。『ヨルタモリ』を見ていても、それを感じますよね。しかも、その華やかさがまったくもってくすんでいない。それどころか、ますます大人の魅力を増し、チャーミングになっている。稀有な女優さんですよね」
『ヨルタモリ』での再ブレイクについて、
「いい意味で女優然としていない。42歳の素の自分をさらけ出していますよね。肩肘張らない自然体の姿は最大のチャーミングポイントです」(前出・碓井氏)
87年、初代リハウスガール「白鳥麗子」を務めた宮沢の印象は、
「今でこそ美少女という言葉が定着しているが、宮沢さんは元祖美少女。パッと見た時の端正な顔だち。独特の品がありましたよね。年齢にそぐわない気品があった。そこがちょっと同年代のアイドルとは一枚違った。いまどきのハーフタレントとは違う位置づけでした」(前出・碓井氏)
昨年は、映画『紙の月』で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞。舞台での活躍も目覚ましい。
「現在の宮沢さんを見ていると自分に自信を持っているのが見える。堂々としている理由は、舞台のキャリアが支えていると思います。野田秀樹に磨かれ、蜷川幸雄に鍛えられ、まさに目の前の観客の気持ちを動かすということをやってきましたから、足場がしっかりしている。ありきたりの人気女優ではなくて、きちん一本、筋が通っている」(前出・碓井氏)
(アサヒ芸能 2015.06.18号)