碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
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36年目のヤマト、発進

2010年12月05日 | 映画・ビデオ・映像

連続アニメが1974年。

アニメの映画版が77年。

そして、2010年が『SPACE BATTLESHIP ヤマト』だ。


観て参りました。

「おいおい、大丈夫か」とか思う箇所もありましたが、ワタクシもまた、無事地球に帰還。

まずは、ホッとした(笑)。

『ALWAYS三丁目の夕日』の山崎貴監督作品。

脚本は『K-21怪人二十面相・伝』の監督でもある佐藤嗣麻子さん。

初めて観る人には関係ないけど、設定はかなり変えてあった。

森雪(黒木メイサ)は戦闘機のパイロットになっており、軍医の佐渡先生は男じゃなくて、一升瓶を抱えた高島礼子だった(笑)。

何より、イスカンダルや放射能除去装置をめぐる部分。

私としては「へえ~」だったけど、これはこれでアリなんでしょうかね。


木村拓哉、頑張ってました。

自分がアップになると顔のあちこちをクチャクチャと動かす演技も含め、古代進というより、そこにいるのは、あくまでも、いつものキムタクだったけど(笑)。

全体としては、ヤマト艦内(いわば室内)のシーンが、やや多過ぎでした。

ヤマトが悠々と宇宙空間をゆく姿、航行シーンを期待していたんだけど、やたらとワープ(笑)。

そして、戦闘シーンも、もっと見たかった。

特に、ガミラス軍の“大艦隊”が大画面にドドーン、みたいな映像が見たかったなあ。

ただし、この映画でのガミラスの戦艦や空母のデザインは、あまり感心しなかったけど。

そうそう、ガミラス星人の造形も、「うーん、ちょっとなあ」でした。

“群れ”になると、『スターシップ・トゥルーパーズ』の昆虫型生物を思い出しちゃってね(笑)。

でもね、ヤマトが半分埋もれていた地中から、船体を振るわせながら浮上し、発進していく姿は、ぐぐっときました。

これが見られただけで、十分です(笑)。

ちなみに、公開後の最初の土曜にも関わらず、映画館内は、とても空いておりました。


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