碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
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三谷幸喜「大空港2013」に、座布団1枚!

2013年12月30日 | テレビ・ラジオ・メディア

29日(日)夜のWOWOW。

ドラマW 三谷幸喜「大空港2013」を視聴。

三谷幸喜の脚本・監督による"完全ワンシーンワンカット"のドラマ第2弾。長野の松本空港で働くグランドスタッフの大河内千草(竹内結子)は、天候不良で羽田空港に着陸できずに降り立った田野倉一家のアテンドをすることに。飛行機を待つ間、家族に隠し事がある父親の守男(香川照之)やお金に困っているライターの蔵之介(生瀬勝久)ら田野倉一家に、謎の女性(戸田恵梨香)、パイロット姿の男(オダギリジョー)らも加わった大騒動が巻き起こる・・・。

で、意外や、というか予想以上に楽しめました。

「ワンシーンワンカット」という手法自体は珍しくありませんが、手法が先行すると、中身がつまらなくなったりするので要注意なわけです。

でも、そこは三谷幸喜さんの脚本。飽きさせなかった。

しかも、ヒロインの竹内結子さんにカメラが寄り添い続けることで、
見る側は竹内さんに同化し、次々と起きるハプニングに一緒に遭遇するような感覚を味わえた。

演じる人たち、スタッフ、そして見る側も、その集中力が途切れませんでした。

竹内結子さんは、松たか子さんと並ぶ、私のゴヒイキの女優さんですが、今回は「ダンダリン」の3倍くらい良かった(笑)。

我が故郷の「信州まつもと空港」も、そのローカルさ加減が実にいい使われ方だったし。

これは、拍手の1本です。


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