碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
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日刊ゲンダイで、日テレ「芸能★BANG+」についてコメント

2012年05月29日 | メディアでのコメント・論評

BPOが問題視で打ち切り!?
オセロの中島の女占い師が
出ると煽って出なかった番組

GW中に放送された番組がいよいよヤバい。オセロの中島の洗脳騒動で女占い師が注目を集めたが、その本人が登場するというので話題を呼んだ日本テレビ「芸能★BANG+」である。

放送は5月4日。番組は夕刊紙、スポーツ紙の記者らが出演して芸能スクープなどを面白おかしく取り上げるバラエティーで、当日は番組冒頭から「オセロ中島騒動 占い師がスタジオに登場」と煽りまくった。

しかし、実際にスタジオに現れたのは、“占い師の知人”で、視聴者はコケにされた。

当然、直後から抗議が殺到し、苦情は軽く1000件を超えた。これらの声は放送倫理・番組向上委員会(BPO)の放送倫理検証委員会にも届いて5月11日の会議で議題になった。結論は「当該局から報告書を求め、次回の委員会で討議を行うことになった」。

明らかに悪ふざけが過ぎた。これには局としても動かざるを得なくなったという。「芸能★BANG+」は月曜放送の深夜の情報バラエティーとして昨秋にスタート。好評なので、この春から火曜に移動して4日はゴールデン枠で放送されました。

局としては1年は続ける予定でしたが、今回の問題を受けて打ち切る方向で調整を始めました。放送は6月いっぱいで終了する可能性大です」(事情通)

上智大の碓井広義教授(メディア論)は「こんな、おおかみ少年みたいな話が上から下までスルーのまま放送されるなんて、あり得ない」と絶句するのみ。

(日刊ゲンダイ 2012.05.29)


・・・・うーん、絶句してましたか(笑)。

番組では、CMに入る前、何度も「オセロ中島騒動の占い師がスタジオに!」などと引っ張っていたわけで、羊頭狗肉どころか、羊頭無肉。

どうして、こんな低レベルな演出が行われたのか。

トホホであります。

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