碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

秋学期と“新・就職戦線”の開始

2009年09月23日 | 大学

シルバーウイークだっけ?

とにかく秋の連休が終わる。

大学は、教員の会議などは今月初旬から始まっているが、ようやく学生たちがキャンパスに戻ってくる。

秋学期(後期)の始まりだ。

4年生の中には、まだ就職が決まっていない者もいる。

さすがに今年は、昨年に比べて採用枠も厳しいからだ。

この夏休み中も、必死で就活(就職活動)を継続する学生が多かった。

しかし、秋学期の開始は、現在の3年生の”就職戦線”が本格的にスタートするということでもある。

先日、取材で放送局を何社か回ったが、玄関ロビーで行列を作っている集団を見かけた。

アナウンサー志望の学生たちだった。

男子も女子も、ビジュアルも含めて(笑)自信ありげな人たちばかりで、なかなか壮観でした。

全体の中で、マスコミ就職は開始時期が早いが、その中でもアナウンサーの採用が真っ先に行われる。

まさに、「2011年度採用」が始まった、という光景なのだ。

私も、10月はじめに、早稲田大学の就職講座で講演をする予定がある。

毎年呼ばれている講座だが、今年は一段と気合を入れて話す必要がありそうだ。

そんな時期ということもあり、就活関連の本も目につくようになった。

いくつか読んだ中で、面白かったのは以下の2冊だ。

まず、森健『就活って何だ~人事部長から学生へ』(文春新書)。

サントリー、電通、フジテレビ、NTTドコモなど、有名(人気)企業の人事部長や人事局長にインタビューして書かれたものである。

もちろん本音と建前はあるにせよ、学生が“相手を知る”という意味で有効な一冊だ。

もう一冊は、常見陽平『就活格差』(中経出版)。

学生側の「就活」、企業側の「採活」、その両方に関する分析やアドバイスが書かれている。

これも参考になるはずだ。

後は、もしもマスコミ志望であれば、名著『マスコミ就職 合格のヒント』(朝日出版社)も忘れてはならない(笑)。


就活って何だ―人事部長から学生へ (文春新書)
森 健
文藝春秋

このアイテムの詳細を見る



就活格差
常見 陽平
中経出版

このアイテムの詳細を見る



マスコミ就職 合格のヒント
碓井 広義
朝日出版社

このアイテムの詳細を見る