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富岡製糸場

2015年06月13日 | 自伝

暑すぎるorz
と言うわけで、本州に残る最後の世界遺産、富岡製糸場へ行ってきました。

方角的には去年富士山を制覇した時にご一緒したかったのですが余りにも疲れたので(笑)後回しになっていたものです。まあ実際、河口湖方面から富岡へは高速もなく直線距離のようには行けませんからね・・・出直して正解だったでしょう。
無料駐車場の情報を得ていたので、多少歩きますが気兼ねなく散策に出発できました。善光寺と同様ものすごい人で、ツアー客や海外からも相当来ているようでした。流石世界遺産。入場料は1000円もし、ガイドを頼むにはさらに200円かかるとのこと。これ、世界遺産に登録されてから倍になったのですよね・・・姫路城といい、やはり取れるところで取りに来ますな。構わん、出してやれ(笑)

内部は流石に世界遺産だけあってきちんと整備され、案内板などを見ていけば十分概要をつかめるようになっています。屋久島と同様にガイドの声を小耳に挟む形でウロウロし、さらに理解を深めました。
富岡製糸場は、明治日本の富国強兵・殖産興業政策により官営で始まり、九州の八幡製鉄所と対になる国の重要施設だったようです。それまで家内工業だった養蚕を工場制手工業で大規模に経営し、たった5年で世界一の生産量を誇るようになったとのこと。また行きに通った荒船風穴と言う所で蚕種を保存しておくことで、年1しかできなかった養蚕をほぼ年中(夏以外)できるようにしたそうです。現代は化学繊維や中国の安い繊維品に押されていますが、日本もまだ少し前まではガチャマン景気に代表されるように、紡績・繊維産業が産業の根幹を成していたわけです。そのきっかけとも言うべき重要な施設がココ富岡製糸場なのですね。
まあ、当時世界一だったという歴史には確かに驚きましたが、養蚕や蚕自体は日本昭和村でも見たことがあるのでそれほど珍しいものではなく、規模も当時としては最大級でも今のトヨタとかには流石に負けるでしょう。何より今話題の産業革命遺産のような製鉄・鉄鋼・造船・石炭・軍事工場等、重工業に比べると、軽工業の養蚕は少々迫力に欠ける気がします。ただし関東圏と言うこともあり、世界遺産になったことで1年経った今でも人気は衰えず、今後も来場者は増え続けることでしょう。人は多かったですが、今回九州が話題となって少し隙ができた所に上手に観光できたものと満足しています。

ちなみに、これで自分の「世界遺産踏破リスト」はどうなったかと言うと・・・
○法隆寺地域の仏教建造物・1993年登録・2006年踏破
○姫路城・1993年登録・2006年踏破
○屋久島・1993年登録・2015年踏破
○白神山地・1993年登録・2010年踏破
○古都京都の文化財・1994年登録・2005年踏破
○白川郷・五箇山の合掌造り集落・1995年登録・1996年踏破
○原爆ドーム・1996年登録・2002年踏破
○厳島神社・1996年登録・2006年踏破
○古都奈良の文化財・1998年登録・2010年踏破
○日光の社寺・1999年登録・2005年踏破
×琉球王国のグスク及び関連遺産群・2000年登録・未踏破
○紀伊山地の霊場と参詣道・2004年登録・2006年踏破
○知床・2005年登録・2010年踏破
○石見銀山遺跡とその文化的景観・2007年登録・2010年踏破
○平泉―仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群―・2011年登録・2012年踏破
×小笠原諸島・2011年登録・未踏破
○富士山―信仰の対象と芸術の源泉・2013年登録・2014年踏破
○富岡製糸場と絹産業遺産群・2014年登録・2015年踏破
○明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域・2015年登録勧告・2015年踏破

これで残る世界遺産は沖縄と小笠原だけですね・・・ただ、沖縄はまだしも最低1週間がガチの小笠原っていつ行けるのだろう?