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18歳選挙権成立

2015年06月18日 | 時事
18歳選挙権、成立 来夏の参院選から適用へ
何か知らない間にあっさり通った感が・・・新安保よりもっとこっちを報道すべきだったのでは?

調べてみると、ココで話題にしたのがもう2月のことですから、一応4ヶ月ほど議論されていた模様です。まともに報道しないのに「議論が足りない」とか言うのは自らの怠慢を暴露するようなものですな。まあ自分の立場は前回述べた通り賛成派なので、後は予想される来年7月の参院選に向けて、メディアやネット、マンガ等、様々な媒体を用いてしっかりと周知させていけば良いと思っています。まずは今年のうちに中高生に絶大な人気を誇るジャンプで政治家マンガをスタートでしょう(笑)今回の適用では成人年齢が変わったわけではなく、選挙権は得たとはいえまだ保護すべき未青年なのは変わりませんから、彼らにも分かりやすく政治のイロハを説明し、来年1人でも多く選挙権を行使してもらうように努力することは我々大人の責務でしょう。逆に言えば、とっくに大人の癖に選挙に行かないようでは全く示しがつきませんな。
ところで、朝日新聞は結構声欄でも反対意見が載っていたので、今日の朝刊ではまたヒステリーを起こすのかな?と思っていましたが、意外にも「若者よ恐れるなかれ」と、成人式のような超絶上から目線の賛成コラムが載っていました(笑)世界では9割の国が18歳成人であることを根拠にしていましたが、「世界の常識だから恐れるな」と言うのなら何故国連憲章で認められている世界の常識、集団的自衛権はダメなのでしょう?それこそ「朝日よ恐れるなかれ」と上から目線で投書してみようかな?(笑)

で、何故世界では18歳が主流なのに日本では20歳なのか考えてみました。普通選挙法で20歳以上の男女になったのは戦後であり、実はその前まで25歳の男子のみだったわけです。しかし江戸時代には15歳で元服といって成人扱いをされていました。この違いは何なのかと言えば、やはりモラトリアムの時期の有無でしょう。学歴社会の現代日本では、子どもはある年齢まで学業に集中し、卒業するまでは保護者がそれを全面的にバックアップする仕組みが出来上がっています。自分もそうでしたが、大学時代は例え20歳を迎えても大人を実感することは余りなく、社会に出て初めて「自立した」と言う実感を得たものです。まあ未だに実家にいて何を言うかという感じですが(笑)
しかし世界を見渡せば、19、20になっても勉学に集中させてもらえるような環境にあることは非常に稀で、まだまだ高卒中卒で働きに出るような国が多いのが現状です。逆に、早く社会に出ることで自立心が育ち、18歳でも十分大人と同じ判断ができるのでしょう。と言うか、20歳まで保護・扶養させるほど親世代に経済的余裕がないというのが本音かもしれません。江戸時代も、勉学より早く一人前になって稼いでもらわないといけませんからね。つまり今の日本の子ども達は誰も彼も相当甘やかされていると言うことですな。

ヤンキーほど早く結婚すると言いますが、18でも結婚すれば成人扱いになりますし、学校の価値観で見るとはみ出しものだった子でも、社会に出ていち早く大人として認知されるためか、数年後に会うと立派な好青年になっていたりします。逆に高校大学と何不自由なく過ごした者が結婚もせずブラブラしているわけですから、学業に勤しみ過ぎるのも考え物ですな。優秀な頭脳をもつ者ほど遺伝子を残さなくなるとすれば、我々がしている教育って一体何なのでしょうね・・・

話がちょっと進化論に逸れましたが(笑)一般的に早めに大人として扱うことは良いことですし、はじめは身の丈に合わなくても段々と馴染むのではないでしょうか。