今日は少し変わった話から始めて見ようと思う。最近のお教室で良く使う比喩がある。
それでは、イメ-ジして欲しい・・・今、テニス部に入ったとして・・・・
もしその練習をとても真剣に取り組んでいたとしたら?素振りは・・・・
イチっ、ブ-ン、ニィっ、ブ-ン、サンっ、ブ-ン・・・・ヒャク・・・こんな感じかな?
すると当然、手にマメも出来ているだろうし、あせもかく。イメ-ジ出来たかな?
ではこれでは?いぃぃぃぃぃち、フワぁぁぁ、にぃぃぃぃぃ、フワぁぁぁぁ、さぁぁぁん
フワぁぁぁぁ・・・・・ひゃくぅぅぅぅ。・・・・こんな100はさっきとどう違うか?
説明は仮に出来なくても、全く違う事が出来るでしょ?・・・・では更にこれはでは?
最初の素振りの部活を終えてヘトヘトなんだけれど、実は自宅でもやっていたら?
この3つの違い・・・例えば部活のみ。この場合は普通、その次は普通よりも見劣りは
する・・・がしかし、一応100まで行った。そして部活以外にもやっていた・・・・
これは確実に違う人である・・・ただやり過ぎ感もあるし、勿論こんな人がプロに
なったりするような人にも思える・・・そんな気はしませんか?
では貴方はどんな感じでモザイクやってますか?・・・・そんな話なのね・・・。
少なくても初めは自宅でもやっていたんだけれど、色々と用事も入ればモザイクの順位は
生活から外れて行くから、当然下がって行く。この方もほぼ今は自宅ではやっていない。
ならば練習をしていないのだし、月に1回ならアトリエで数時間のモザイク・・・・
部活以下だよね?・・・なのに今日見る限り上手くなったように見えたのは何故?・・・
本来は上手く見えるはず無いでしょ?じゃ何故そう見えたのか・・・?慣れなのね。
同じ事の繰り返し・・・そんな事をし続ければ誰でも慣れて来る。続ければね。
しかもこんなパ-ツばかりを例え気持ちとして飽きていたとしても、続けられると・・
質さえも自覚無く上がって行く。それが慣れ。
しかも目的意識はほぼかすれている・・・今一体何でこれをやっていて、着地は
何処にあるか・・・?では確認しよう・・・となる。何故ならパ-ツの切り置きが
尋常じゃなくなって来たから・・・。切っては置いて、切っては置いて・・・
今どうしてそれを切っているか?何色を切っているのか? 何も考えずに・・・・
しかも何十個も・・・。これを続けて行くのなら、後何回アトリエに来れば終わる?
それだけの事になる。それならアトリエで教えなくても材料さえあれば自宅で十分。
ではそろそろ切る事にそこまで慣れたのなら、次のステップに行きましょうかね。
では目的意識を持ちましょう・・・となる。
今、道具を使って1人で切る事が出来るようになった。何せ切り方はもう教えていない。
良く作品を見れば判るように、縁取りの真っ直ぐと体のさつまいものようなパ-ツの
ような形と何種類かはっきり区別が付くパ-ツを指導無しで切れるようになった。
ここまでの事実確認。それはどう言う事か?と言うと、つまり打ち分けられる・・・
フォアとバックがそこそこ・・・そんなテニスになったと言う事。何と無くね。
もう自宅では練習もしないのに・・・そう言う事だよね?
しかも質も悪く無い・・・ただ試合に出た事は無い。レッスンのみなのだから・・・
そんな感じでしょ?そこで試合する為には、組み立てなきゃならないのね・・・試合を。
あっちに打って、こっちに振って、後ろに下げさせて、ドロップショット・・・ってね。
普通、テニスの試合に出るって言うのは・・・ね。こんな組み立て考えるでしょ?
つまり目的意識が必要なのね。ではモザイクでは?・・・じゃその前に視点を変える。
貴方のモザイクって何?・・・・俺は俺の考える美しさの追究。
これがテニスなら、貴方のプレ-スタイルは?って聞かれただけでしょ?
攻撃的なのか?守備的なのか?この位の質問でしょ?
この方は仕事に使いたい・・・が最大の目標。単なる表札が作りたいのなら、後は
きちんと・・・の精度を上げれば良いだけ。そうすれば文字は綺麗に見えるだろうが、
もし、お客さんに合わせた何かを作ろうとするのなら・・・もしちょっとしたお洒落感を
出そうとするのなら・・・?それは最終的にデザインなんじゃないのかな?
そうなると、ひらめきだけに頼っていたら、もはや無理なのね・・・ガッチリ仕込まないとね。何せ美大は出ていないのだから・・・普通はね。基礎が無いのだから。
だから俺もしっかり仕込む訳で。けれどこんな事を言えば、大抵そんなに大そうなモノ
じゃなくて・・・って言うのね。ここが大きな間違えなのね。
それは基礎のある人の話で、そうじゃない人はしっかりそこを努力しないと、
ただ切るだけ、打つだけ、これから脱出出来ないと、全く進歩しないのね・・・。
つまりキャベツを綺麗にきざめる人になっただけなのだから。味付けしないとただの
綺麗にきざんだキャベツ・・・それでどうすんの?
これが次なる目的意識の始まり。やっと指導がさせて貰える土俵に立ったって感じ。
だからって言って、デザインなんてそう簡単に教えられないじゃない?でしょ?
そもそも俺だって教わった訳じゃないし、ひらめきを磨いただけで、学校なんて行って
無いしね・・・じゃひらめきでも磨くかね・・・俺と一緒に・・・。
まず保険を作る。保険とは?使わない方が幸せで、よんどころない事情の場合に使用する
・・・そんなもの。つまり備えでしょ?じゃこの場合の保険って何?
まっ、普通だ、無難だ・・・そんな事を言えば良いのね。ただ自分の思い込みの普通は
大間違いな話になるだろうけれどね・・・・。
じゃこの場合の普通だ、無難だ・・・って言うのは?見たままなのね。
つまり色はそのまま、形もそのまま・・・このままずっと同じ事をする事になるよね?
じゃそれを保険としてキ-プしたとして、他のアイデアは?・・・つて考えて見て?
って言うと、何も出ません・・・じゃ次回って事で・・・と、簡単に終えようとする。
駄目です。言われたら例え1つは最低何かを言う事。必ず答える事。しかも手は止めず。
今までラジオを付け、くだらない話もして、しっかり邪魔をし続けて、やっと、
聴きながら・・・進める事が出来るようになった。今度は自分の話を出来たり、
俺の質問に答えながら・・・しかもアイデアを振り絞る・・・その練習。
そもそももし、じゃ次回で・・・とすればどうなるのか?1ヵ月後なのね。
では言い方を変える。じゃ1ヶ月もあれば沢山のアイデア持って来れるよね?
ほらね?違うのね。だって忙しかったから、自宅ではやっていないんじゃなかったかな?
でしょ?つまり先延ばしにする癖を直す。今出さないと、次なんてあるはずが無い。
ては、初めに戻って、保険は色も形も変えずにそのままキ-プ。じゃここを変化させて。
良くみんなが使う言葉・・・ちょっと、少し・・・あれあれ。
では、文章を変えて見る。色も形も・・・この部分。も。ここを少し変えて見る。
つまり、は・・・に変えて、色は・・・ほら自由になった。
つまり色は少し変えても良いけど、形はそのままキ-プ。ほら何か変わったでしょ?
しかも少し・・・じゃ少しって何?これがモノの考え方。
勿論、逆でも良い。色はそのままキ-プだけれど、形は少し変えても良い・・・ってね。
世の中のモノすべて、ほとんどがこの考え方。少しだ、ちょっとだってね。
ただそうするには、普通だ、無難だを知らないとだらしなくなる。
基本を知って着崩す事が出来るものなのね。だから基準が必要となる。
じゃこんな事を踏まえて、頑張って出した答えがこのデザイン。
こんな形はどうですか?同じ形3つで。良いじゃない、こう言う事の1つ目が大事なのね。
1つ目が出た。じゃここを掘り下げる。良く見て欲しい。
この4つをアメト-クの、今日は何くくりですか?のオ-プニングの質問と同じように
考えて貰うのね・・・・そんな考え方で何がくくれない?とね・・・
つまりくくられたと言う事が普通で、くくれないと言う事は仲間外れか個性的か・・・
となる。所が考えた本人が何が?って感じなのね・・・・
良く見て。違いを。形は一緒。違うのは色だけ。何が素敵で何が素敵じゃないか?
何でも良い、どうでも良いのなら普通に無難に終われば良い。個性なんてもんは自分探し
良く考える事。そんなこんなでこの中から、自分なりの答えで選んだものを、
作品の中に入れるものの、判らない・・・と言う。そこ。
手間を掛けたアイデアなら、いくらか判る人が出ないと意味が無い。
俺のだるまじゃないが、仕込むならきちんと読めた字を隠して行かないと、読めなくなる
じゃ何がそうさせているか?を探して・・・・となって・・・こうなった。
そう白くすれば、存在感はある。良いか悪いか?はともかく、デザインとは?こう言う
事を考える事なのね。だからまず1つ目を出さないとならない。
1つ目は誰も教えてくれない。勿論、俺も教えない・・・それが基本の1歩だから。
しかも何も出ず先延ばしをしても、また同じ事を繰り返すし、仮に1つ1ヵ月後に
持って来ても却下になったら、それでおしまい・・・また1ヵ月後となる。
こんなに切る事が上手くなっても、味付けを失敗したら台無しです・・・・となる。
ここが変われば、何かが変わるはず。そんな中、そろそろ終わりに入る事も考えて、
次の作品は・・・となって、表札なんてそろそろどうですか?となる。
何せ仕事に生かす・・・と考えているのだから、外のモザイクをやるべきなんだけれど
ちゃんと切れないモザイクを外に・・・って訳には行かないでしょ?仕事に生かす人が。
ただこれだけ切れれば、そこそこ形になると考えての話なのだけれど、文字を聞くと
カリグラフィ的な字を選ぶので、ならば40cm位の大きさで・・・となる。
その位無いと、恐らく相当大変な事になると思われる。まっ次回その相談も具体的に
して行けば、作品が終わるまでには下地も作れるだろう。
さてその後は、子供達が作る飛び石にモザイクを・・・と言う企画の話があって、
正式依頼じゃなく、単に相談って話の段階なのだけれど、日高氏に同行して貰い2人で
現地でお話を・・・と言う事で、教室後に・・・・。
現地は、中庭の植栽を踏んでしまう人が多いので、それなら・・・そこに・・・
そんな企画らしい。ひとまず進展としては高洲のサ-クル見学と体験でも・・・となる。
企画を立てる人がモザイクをやった事が無い・・これでは質問されても何も答えられない
こんな話の場合、バスの伝達ゲ-ムみたいなもので、2列目で話が変われば最後まで
たどり着く事は出来ない。
まっ最終的には先日の喰い切りのようなもので、きちんと伝われば良いのね・・きちんと
最後まで・・・結果は後から付いて来るから・・・。
今の俺には結果よりもプロセス・・・・営業に限ってはね。
作品作りは努力よりも結果。何せ仕事だからね・・・
まっ体験してくれれば、1つ進んだ事になるのね。
そんなこんなの夜、突然の来客・・・・さくら。
ラストが弟子のさくらで終わるのなら、最高の晩である・・・・