katsuまるはだかぁ 芸術家への道

モザイクアート一直線のkatsuの日記

棟梁とkameyaの常連さんの相席教室と・・・・

2017-01-09 06:54:07 | モザイク教室
今日は棟梁とkameyaの常連さんの相席教室。ひとまず結果の報告として画像から。


そうね、これよりも今日の教室はこんな事の方に使ったのね・・・実は常連さんが前回みどりや棟梁との相席の時に、もう終わるね・・・って話になり、新作下絵を描いて来たって言うのね。あらっ、随分と早めの始動で・・・凄いぃぃって感じだったのね。

こう言うのはとても大事で、全ては準備にあると思うのね。ただじゃ下絵があれば良いか?って言うと、無いよりはあった方が良い。でもね、ちょっとした質問でグラグラするようでは、最悪なのは描いて来ても、やっぱり良いや・・・これ辞めるって言うようでは、ただへこむ事になるだけで、

ある意味描いた分だけマイナスな気分になる。逆に辞める位なら書かずに構想を話して終わっても良い事になる。逆にそれが前進する話になるのなら、具体的に描いた分だけ相手・・・つまり今日の場合、俺にも棟梁にも伝わりやすく、当然話も広がって行くのね。

ではそれらを踏まえてどうなるか?って言うと、そうね・・・人の感受性みたいな話。その絵は折り鶴の絵だったのね。しかも横向きと、背中側から羽根を横に広げたような、違う角度の2つの下絵。そんな中、今の桜の作品を見て・・・・額かぁ・・・って興味ありげなセリフを言うのね。


額で作りたい?って聞くと、それも良いなぁ・・・って。・・・・も良いな・ね。つまりまだ気になるものがあるってセリフであって、含みがある。
ではそのまま流して、じゃ仮に額で作った場合の指導の話を広げたのね。額にした場合に、横向きも羽根を広げた後ろ向きの折り鶴のどちらでも、

まさかと思うけれど、この四角い額を同じ向き使おうとはしないよね?・・・すると、2人共にえっ?・・・こらこらって話。突然なんだけれど、ボールは丸い・・・って決め付けては、ラグビーは思い浮かばないのね。ボ―ルは丸いと決めた人は、大きさや硬さしか変えられない。

全て発想力なのね。思い込み禁止。疑わないと・・・まず。ホントかよっ?ってね。そう言う思い込みをする人は、まず自分の意見として、ボールは丸いと言うのなら、丸いじゃん・・・で良いから、1つ目の意見はそれ。でも、ここでホントかよっ?って言って、疑って探す・・・あっ丸く無いのある。

って発見出来れば、思い込みしない分、バリエーションは増えた。まずはここから是正。これがすんなり出来るようになると、広がった分困るのね。
何しろ今まで常に1つを思い込んで進めていたのだから、全く違う意見を自分で感じてしまうのだからね・・・。

また突然だけれど、今度は色。ルールで白と黒は何色にも合うなんて単純な事なら、こっちかこっちってその状況、環境に合わせれば良いだけだから、意外と簡単に判断出来るのね。ただ創作なんだから、決まり事に縛られるばかりでは新しい事は生まれないし、先人の決めた当たり前ばかりになる。

ホントかよっ?・・・まず1歩目は疑う。これで最低2つの意見になった。じゃどっち?その2つの・・・いや正確に言ったらどっちより?って言うべきかな?では戻って、本当に2つのデザインの折り鶴は同じ額に同じ向きにしか作れないのか?いや作るべきなのだろうか?・・・。

ここで大抵の人は下絵を見ないと判らないじゃん・・・なんて言ったりするのね。じゃまた突然だけれど、それって犯人の画像が無いと捕まえられないって言っているようなもんだよね?そもそも正解が無いのね・・・創作なんだから。でもね、それがあるのよ・・・人にはみんな。

その思い込みや擦り込まれた感覚ってもんで・・・。それでは下絵が無くてみんなと同じ条件でたどって見ると・・・もう言葉でしか手掛かりがない。犯人捜しの手掛かりは・・・。それでは戻って、横向きと背中側から羽根を広げたような・・・の2つ。

そもそもここにすでにヒントがある。横向きと言うのなら、本来後ろ向きで対等な表現じゃないのかな?なのにかなり後者は状況説明が詳しい。
前者は横向きってだけだから拡がらないが、後者どうだろうか?羽根を広げた・・・・って。

じゃ自分の体で折り鶴をやって見よう・・・じゃ横向き・・・実はこの時点で何も言わなくても折り鶴って言っている時点で、いらないものがあるのね。これは俳句の季語みたいな決まり事の話で、折り鶴に足は無い・・・恐らくね。だから座って横向いて、斜め後に手を挙げる・・これ羽根ね。

気が付いたかな?言葉には無いのに足が無い時点で座る・・・座った時点でコンパクト・・・つまり長四角では無くて四角に収めやすくなった。
では後ろ向きって言うのは横向きって言うのと同じだとして、大事なのは羽根を広げた・・・ここ。

つまり横向きでは羽根は重なり1枚で済むのに、広げた時点で2枚・・・横に広がったって事。しかも後ろ向きって言った時点で足はあろうが無かろうが、大事なのは羽根。つまり特徴は広がった・・・なのね。こんな違いがあるにも関わらず、同じ大きさの額を同じように使う・・・。えっ?

そんな考え方では、背の大きい人も小さい人も一緒に・・・とか、右利きも左利きも一緒とか、女も男も一緒とか、くくり方が雑過ぎて、全てが折り鶴だから・・・って言ったようなもんなのね。もっともっと繊細に。言葉を大切にして、広げた・・・んだからワイドにするには?

その考え方で俺の桜は斜めに作っているのね。この考え方が初歩の初歩。ではその次は、くじらが大事にしている情緒の話。更にそこにステップアップとして情緒なんて入れようとするのなら、情緒を出しやすいのはどっち?になるのね。単純に言えば、恐らく俺なら後者の広げた・・・なのね。

では何故か?まず折り鶴の持つ季語みたいな感覚や感受性みたいなもので言うのなら、例えば1000羽いると、祈りみたいな高校野球のベンチの中だったり、病院なんかのお見舞いのシーンとかみたいなのを連想しない?例えば1羽だと、迷子になったような・・・とか・・・。

例えば1羽でも、インコとかオウムのようにクチバシや色の派手さから賑やかな主張するものは良いが、鶴の持つイメージが演歌っぽいのね。寒い中生きるとか、切ない鳴き声とか・・・白と黒とか・・・ただ弱々しくは無いけれどね。そう考えるとね、例えば歩兵やアリみたいなものは数で勝負。

じゃ弱々しいから1000羽なの?って言うと、あんなに大きな鳥・・・何か意味があるとしたら?極寒の中でも生きる鳥が1000羽って考えると、力強く感じたりもする。要するに感じるか?感じないか?は、まず本人がそう感じないと始まらないのね。

それを感じられた瞬間、それを伝えたい人だけが次のステージに行くだけなのね。別にぃぃって人は、はい折り鶴って見えると良いだけだから、簡単なのは横向きで、四角に入れてね・・・良く見て・・・って、それを繰り返せば良いだけだし、下絵も折り鶴なら何所にでもあると思うのね。

描かなくても・・・。楽ちん。すぐモザイク出来る。でもひとたび情緒なんて言う事に手を出すと、こんな事を考えないとならない。だってそれこそがオリジナルじゃない?・・・考えないとならないのね・・・創作なんだから。それでね横道にそれるとね、絵が下手な人だっているのね・・・。

そこでじゃ折り鶴の下絵も何か折り紙の展開図みたいなのを真似したとするでしょ?ここから発生する、パクリって言うのとオマージュって違いね。
パクリって言うのは悪意の塊だと思うのね。つまり盗人。何も考える事無く、人気のあるものをそっくりそのまま真似をする。

更に悪質になると、それを売る・・・許可なく。もうこれは犯罪。ただね、これがその域を超えると必要悪的に、贋作と言って区別不可能なんてのに格上げされる事もあるだろうけれどね・・・何でも例外はあるとして。ではオマージュ。こちらはその人が好きで好きでたまらない・・・とか、

風刺みたいな茶化しみたいな、いずれにせよ部分的に使う・・・いや使わせて貰う・・・そしてこそこそじゃなくて、そこを隠すんじゃなくて、ここって見て見て・・・みたいにアピールするような、聞いた、見たって人に、やったなっ・・・って思わせられるものだったりするのね。

例えば、ラップの音楽なんか良い例なんだけれど、古い名曲の一部をリピートさせたり、ゆずのように歌詞を使って見たり、そこに付け加えるように自分達の思いに変えたりしてね・・・他には風刺みたいな使い方だと、若干悪意も感じるけれど、コロッケさんのような誇張した物真似。

本物は鼻もほじっていないし、そんなにへんな顔もしていないけれど、その人に見えたりする・・・・大袈裟に表現しているから、そこに笑いが起きる。それをただしっかり物真似すれば、本物みたい・・・と贋作のようなものになる。こんな違いがあると思うのね。

また戻って、つまり指導としてはパクらない。必ずオマージュの方向に・・・なのね。じゃオマージュを教えるとして、似てるの最高峰は贋作で、本物みたい・・・なのだから・・・と言うと、このあやめだか、菖蒲だかはどうだろうか?・・・中々なんじゃないのかな?

だとしたら、次の折り鶴ってモチーフ・・・折り鶴に見えるか?見えないか?をこの作品を終えた人がやる事かな?・・・でしょ?ステップアップしなきゃ。じゃどうやって?それが情緒。じゃどうするか?連想をする・・・そう折り鶴の持つイメージをね。どんなイメージがあるか?ってね。

しかも、そこに人には感情があるって事なのね・・・・例えば、お見舞いに1000羽鶴を持って行くとする。赤やら青やら黄色やらって折り紙で折ったとしたら?どんなイメージ?・・・何か幼い子の病室って感じはどうだろうか?・・・これを千代紙のようなものだったり、英字の紙だったり、

お洒落な包み紙だったり・・・ほらただ鶴を1000羽なら何でも同じって人には全く話にならないけれど、あっ本当だ・・・色んなバリエーションがあるよね?・・・って思えたら、それを考える事がオマージュへの道だと思うのね。

例えば、病気と闘う・・・みたいな子供だったりして、それが戦隊モノの紙で作れば男の子だったり、愛の戦士って言うと、女の子だったり・・・って感じで、戦おうね・・・って意味も含んでいるようにも思えたりもするかも・・・。あくまで個人の見解なんで・・・かもとします。

かもが良いと思う人は、だとすれば、一体この方の折り鶴にはどんな意味を持たせるのか?・・・その時、横向きと羽根を広げたものは、どちらが私のイメージした意味に合うか?と決めれば、何と無くでは無くて、意味をその時点で持った事になる。そしてその上に、額をどう使うか?みたいに、

順序立てすれば、単なる似てるものから一歩上の意味を持つモザイクに変わったりすると思うのね。要するにそんな風に考える事が出来るのなら、そのモチーフを好き勝手に使って、好きな色、好きな向き、いや花模様なんか付けて・・・と色々単純に変えれば良いだけになるけれど、

そうじゃなくて、どんな思い?みたいなものを作る・・・それを今のモザイクの技術を屈指して・・・って各々がやる事であって、つまりここが理解出来れば、全てに当てはめられると思うのね。つまりモザイクとしての技術が劣っていたとしても、構想を立てるのはモザイクの技術とは別物だし、

身の程とか関係無いし、出来ないと思う事も無い。ただやりたい事とやれる事の判断は先生である俺に権利はあるとは思うけれどね・・・。
そう言う点では、この方の場合、もっと広げて考えるべきだと思うのね・・・どんな折り鶴?って部分をね。

そんな中、何年か振りにかんすけが来た・・・・ちょっと痩せていたけれど、割と元気そうだったのね。そうね、お互いにもっと言いたい事はあっただろうけれど、お教室中だしね・・・でも、何かかんすけに引っ掛かる話は出来たと思うのね・・・折角来たんだから・・・。

そうね、俺なら・・・折角子供いるんだし、同じ事をしているんだから・・・最後の1回って時間をきちんと持つと良いよなぁ・・・って思うのね。
勿論、いない人の意見ね・・・あくまで。折角のいる人の権利だから・・・。自分の最高の状態でね・・・きっとそれが思い出になる。

きっとこれが今日のかんすけに一番言いたい事なのね・・・。まっ、大きなお世話なんだけれどね・・・あはははは。次に会う時、どんな話を持ってくるんだろう・・・・?もしかすると、かんすけに言った話は、棟梁の方に効き目があるのかも知れないけれど・・・・。

何しろ俺は、俺の感受性のみでお話するだけで、イラッとさせれば意味がそこにはあるんだろうし、苦笑いもするだろうし、時には悲しくもさせるかも知れない。ただまた来るって人は、きっと何か必要としてくれる人だと思うのね・・・こんな俺をね。

俺はただそう感じた事を話、感じ方や感じる為の感じ方を教えたりしていて、人に教えて学ばれると、俺はそれを1つ無くし、追い掛けてくる人はたくさん吸収し、俺は出がらしになる・・・そうなりたく無ければ、もっと新しい気持ちや感受性を鍛えて、それを伝達する・・・。

まぁ人に教えるってのは際限無いからねぇ・・・そもそもこの2人、kameyaさんの人達。教える時間が増えるだけじゃなくて、ここは俺のホームグランド・・・意味が全く違うのね。その意味を2人共にご理解してくれたのは大収穫だったのね。これでかなり本気で教えられるのね。

ただ本気で向き合うって言うのは、傷付くし、傷付ける。そこに同等と思われる信頼関係だったり、習う、教えるの関係だったり、師弟関係だったり、全てに置いて立ち位置で言葉も違うし、領域も違う。そこには見えないラインが敷かれていて、見えないからこそ難しい。

言い過ぎって何だ?貴方の為にって何だ?・・・でもね、また来る・・・これこそがどれかに当てはまったからであって、勿論暇だったからとか、通り道だったからとか、言う人もいるだろうけれど、大嫌いならそこを避けるね、きっと。しかも俺なのね・・・嫌なら絶対だね。あはははは。

いずれにせよ、また来る・・って目的意識無くても来る人にはその人なりの何かがあるんだろうし、kameyaさんの他にも・・・とアトリエに来るって人達には、もっと・・・ってわんこそばのような限界に挑戦みたいなもんがあるんだろうし・・・。

その時にお金を貰っているだけじゃなくて、他とアトリエの違いもはっきりしないとね・・・って話。オリジナルってこうやって作るってね。
その時に、切る張るばかりじゃ上手いのには限界がある。モノつくりは自分自身・・・だからこそ自分を知る・・・そんな事が大事。


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