
ろくろを回し思い出練って

昨日、3年生の美術の時間に陶芸教室を開催しました。三光中学校の校区の中に、陶芸をしている方々がいます。かつて、先生をしていた方です。学校便りを配布していると、仲間の人たちが集まって、作品を作っている時間に出くわします。
それぞれの方の作品はプロの腕前です。
ときどき、作品展を行っています。先日も教育会館で開催されていました。鑑賞させてもらいました。様々な作品が会場に置かれ、しっとりとした雰囲気となっていました。
会場に来た人には、先生方の作品をプレゼントしてくれていました。いただいたコーヒーカップは、学校で重宝させてもらっています。こうして、学校を辞められても、自分の時間を充実させている姿を見ると、羨ましく思います。

先生たちの姿を見てきた中で、生徒たちに陶芸のすばらしさを体験させたいと思っていましたし、そのようなお願いを伝えていました。
先生のご都合や学校行事の関係などの日程を調整した結果、2クラスあるうちの1クラスが昨日、もうひとつが来週ということになりました。
昨日は、7名の先生方が来て下さいました。早めに来てくれて、生徒たちが作業しやすいように準備をしてくれていました。手動のろくろなども生徒分、持ってきて下さいました。至れりつくせりの陶芸の授業です。
午後からの授業です。さすが、かつて先生をしていただけあります。3年生たちを授業に惹きこんでいきます。7人の先生方が、それぞれのグループに分かれ、一人ひとりにていねいに関わってくれます。
最初は戸惑っていた生徒たちも、陶芸家のように、手を汚しながらも、作品と向かい合っていました。2つの作品を作ります。一つは、カップ。一つは自由作品です。

時間が経つうちにろくろの扱いもだんだんとうまくなりました。ろくろを回しながら、ひもでさーっと、飲み口を切っていく生徒もいました。意欲を生徒たちに持たせながら、うまくリードしてくれていました。3年生は受験の前の緊張のある時期ですが、ちょっと心を潤う時間を持つことができました。

粘土という自然の素材を使うこと、失敗してもやり直しながら、自分の発想で作品を作り上げること・・・陶芸の魅力なのでしょう。
生徒が夢中になって作品を作り上げている姿を見ながら、陶芸は幼児が粘土遊びに夢中になるように、不思議な惹きつけるものがあると感じました。
来週も来ていただけます。楽しみにしています。