
悩んだ分だけ成長するんだ

入試が間近に迫ってきて、生徒たちの心もちょっぴり穏やかではなくなってきています。生徒たちの中にも
「先生、相談があるのですが・・・。」
と来室をして来る人もいます。
進路に対して、どの高校に行ったらいいのか、迷っている人もいます。夢を実現させるためにどの進路を通っていったらいいのか、悩んでいる人もいます。
最後は、本人、家族とで決定をしなければなりません。うんと悩むこともまたそこから、人を大きくさせてくれます。無駄なことはないと思っています。

放課後は、いろんな先生のところに
「過去の入試問題などがあればもらえませんか。」
また、
「問題がわかりません。」などと言ってきます。こちらにも来ます。分かるところは教えるのですが、分からない部分は、職員室をのぞいて教科の先生がいたら、「○○先生に聞いておいで。」
と伝えます。
3年生も真剣に頑張っています。
また、来月の17日には、私立の試験が行われます。面接を実施する学校が多いので、公立の推薦受験の生徒も含め、放課後は面接や小論文の勉強をしています。
先日、卒業生が、クリスマスプレゼントと言って、クリスマス用の包み紙に包んだ2冊の本を持ってきてくれました。
喜多川泰さんの本で、一冊は「手紙屋」~蛍雪編~、もう一冊は、「賢者の書」でした。「手紙屋」は何故、勉強をするのかということを、10通の文通というおもしろい角度で話を進めながら、伝えてくれています。読み進めると、引き込まれていきます。机の上に置いていると、
「先生、貸してもらえますか。」
と生徒。
金曜日に貸しました。朝、あいさつ運動に立っていると、
「先生、なにか気持ちがすっきりしました。一日で読み上げたよ。」
と伝えてくれました。させられると考えるよりも、することに意味を感じる方が、学習にも意欲が持てるでしょう。
卒業生が、
「本を読んでくれる中で、後輩の生徒たちが、もっと人生って楽しんだよって、輝いているんだよって、そんな、気持ちが持つことができたらと思います。~(略)~わたし自身も魅力的な大人になれるようにがんばります。~(略)~」
とメッセージをくれました。
大きな壁も思い切って挑戦をして欲しいと思います。そのことは、生徒たちにとって、かけがえのない貴重な経験となることだと思っています。