かったかくんのホームページ

日々感じたこと、心に残ったこと・・・綴っていきますね。よかったら、立ち寄って下さい。

いつまでもお元気で

2013年07月09日 | Weblog
懐かしさしばらくぶりの再会に
         元気でいること元気をもらい





先日、学校では職場体験学習がありました。生徒たちは、それぞれの事業所に行き、学習を積んできました。社会体験を積むということは、教育活動のなかではとても大切な経験だと考えています。




いろんな生活体験が現代の子どもたちは、不足していると言われています。人と関わることが苦手な子どもたちも増えてきています。規範意識も薄れている子どももいます。そんな中で、こういった社会の仕組みを実際知ることは大切なことだと思います。





時折子どもたちへの事業所からの厳しい指摘もあります。それは、子どもたちへのメッセージとらえ、そういう指摘があったときは、その指摘を示します。





あと数カ月で職業人として社会に出ていく生徒もいます。半数以上は、あと3年ちょっと、高校を卒業した後、社会の一線で活躍をします。大切なものをしっかりと身につけさせたいと思います。





そんな中で、ある老人施設に行った生徒が一日目の活動を終え、帰ってきました。




「職場体験、どうだった。」



と聞くと、いい表情で、



「いろんな介助をしました。」



と話をしてくれました。




そして、「せんせい。」と言って、一枚のシールをくれました。うん?とよく見ると、そのシールには、名前が書かれていました。覚えのある名前でした。



「先生のことをよく知っていて、いろいろ話をしました。」生徒が話をした相手は近所に住んでいる高齢者の方でした。


一人暮らしなので、今は、老人施設に入所をしています。「先生に渡しておいてといって、シールをくれました。」何とも言えない思いがありました。その方とは、入所してから会う機会がありませんでした。




気になったので、職場体験の2日目、老人施設に生徒の様子を見に行ったときに、そのおばさんの部屋を探して立ち寄りました。



「かずたかです。」と言うと、「あっ、かあたかちゃんかね。」久しぶりにお会いするのですが、覚えていてくれました。施設には行って数年が経ちますが、いろんな施設の職員の方にサポートしてもらいながら、元気に過ごしていることに嬉しく思いました。




「今年お母さんの初盆じゃったね。」近所の情報もしっかり入っています。「足が思うように動かんから、車椅子だけどね。」と少し耳は遠くなっていますが、とてもしっかりしています。





何かに貼られていたシールをはがして生徒に届けたあのシールに思いがはせました。生徒に持たせたおばさんの名前のシールは、「わたしは、元気にがんばっているよ。」というメッセージだったのでしょう。




母が亡くなった今、母たちと時代を同じにした方々が元気でいることが心強く思います。



7月末には、夏祭りが施設であるというので、またお会いできることを楽しみにしています。