
次の世代へ温もり繋ぐ

午後から宮崎駿監督「風立ちぬ」の映画の鑑賞に行きました。零戦の設計をてがけた堀越二郎の半生を描いた部分と堀辰雄の小説「風立ちぬ」の主人公が結核の少女と出会う恋愛小説ミックスされた映画です。
それを巧みに宮崎駿監督が作品に仕上げています。

映画館は、通路より後ろはほぼ満席でした。この映画の主題は何だろう・・・とエンディングの松任谷由実の「ひこうき雲」を聴きながら思いました。
主人公の堀越二郎の「飛行機」を作ろうとした夢と行動?菜穂子との出会い、恋、命の大切さ、温もり・・・?反戦平和?関東大震災、戦争と暗黒の時代背景の中で、それをきれいな絵で人と人との温もりを描いていました。
戦争・人の死などの場面もありましたが、終わった後も、余韻に浸りました。

「生きねば」が映画コピーです。今日の大河ドラマの「八重の桜」の鶴ケ城開城シーンも「生きねば」だったと思います。
今日は、参議院選挙でした。原発問題、憲法などと、選挙の焦点がありましたが、「生きねば」と同時に「生きやすい」社会を利害関係を抜きに「ひこうき雲」となって次の世代へと繫げていって欲しいと思います。

映画に行く途中の空は、青い空がとても眩しく感じられました。
「白い坂道が 空まで続いていた
ゆらゆらかげろうが あの子を包む
誰も気づかず ただ一人
あの子は 昇っていく
何もおそれない そして舞いあがる
空に憧れて 空をかけていく
あの子の命は ひこうき雲」