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命の重み

2014年01月10日 | Weblog
砂埃ドクターヘリが舞い降りて
            動きも鋭い救命隊員






今日は、この冬一番の寒気が入ってきました。朝は、マイナスの温度の世界。冷えました。先日も親戚の病気で命の尊厳について考えさせられました。


今日も命について考えさせられることがありました。すでにテレビのニュースにも出たので、少し話をします。



朝、あいさつ運動に立っていると、「先生戻って下さい。」と呼ばれました。5分後にグランドにドクターヘリが来るという連絡でした。消防署の方からも改めて電話がありました。



グランドに救急車が入れるように柵を外しました。何人かの先生と待っていると、事故に遭った高齢者の患者さんを乗せた救急車やレスキュー車がやってきてヘリが来るのを待ちました。




ヘリがやって来ました。グランドは露などで湿っているので、砂埃はないかと思いましたが、端にいてもばしばしほこりを体に浴び、目もあけられないほどでした。消防隊員の方やドクターヘリの方が手際よく、的確に救急車からヘリに移しました。そして、大学病院へと輸送していきました。




グランドは緊急用のヘリの発着場所になっています。定期的に消防署の方がいつ離発着があってもいいように点検に来たりしています。地域の方にとっては心強いものがあります。



今回、5分前に連絡があったことで至急の対応をしました。このグランドを使う初めての離発着です。ヘリがスムーズにいくようにいろいろ考えさせられることもありました。これからこのようなことがあるので、教頭先生がしっかりまとめていました。



まず、生徒たちがいたら校舎に退避させることです。すごい砂埃です。夏だったら、どれくらいの砂が舞ったか分かりません。ヘリが飛び立った跡は、表面の砂がみんな飛ばされて、土が見えています。今でも黒くなっています。



近所の方が、学校で何かあったのではないかと来校したり、電話がかかってきます。この対応をしていきます。中には、「高校生が運ばれたと言いますが、本当ですか。」というような違う噂も流れてきます。しかし、学校は、ヘリのスムーズな離発着をさせることが使命なので、なかみはわかりません。



最後に生徒たちにとって、爆音を立てて、ヘリがやって来るので、当然興味がそちらにいきます。しかし、ヘリが来る現場は人の生死の境目であるということです。生徒たちにそのことを伝えなければなりません。

そのことが命の尊重につながる大切な道徳の授業なのかも知れません。初めてだったので、緊急に職員会議を持ち、先生方と共通理解を持ちました。



飛び立っていくときは、患者さんが助かって欲しいと心から願いました。


ニュースを見た方から亡くなったことを聞きました。ショックでした。

「コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命」などテレビでもドクターヘリのドラマがありますが、格好良さではなく、生きるか死ぬかの最前線の救命の戦いです。



地域にとっては、ドクターヘリは高度救急医療の心強い味方です。