
心を込めて「ありがとう」の言葉

父の命日でした。家族から夕方、電話がかかってきました。「家に帰ったら、仏壇にみかんがあげられているけど、一度帰ってあげてくれたのですか。」という内容でした。
近くに住んでいる子どもが仏壇にお参りをしてくれて、みかんを供えてくれていました。そのことにぐっと胸が熱くなるものがありました。父の喜ぶ顔が目に浮かぶようでした。
先日、NHKの連続テレビ小説「ごちそうさん」で悠太郎の父の正蔵さんと母の静さんが「こんなに幸せでええんやろうか。」「ええことも悪いことも腹いっぱいのじんせいやな。」などというような言葉を伝えていました。
寝床で静さんに「今日おいしかったな、明日なんやろうな。」と語って、次の日の朝、静かに息をひきとっていました。心震えるものがありました。ドラマの世界ですが、今、家族の中で欠けがちになっているものを教えてくれていたような気がします。
そして父の命日での仏壇での出来事に感謝の気持ちでいっぱいです。